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東京ゲームショウ2023の一般デー終了後、筆者は幕張メッセ周辺の居酒屋……ではなく、東京都内の川に浮かんでいました。というのも、アメリカのゲームパブリッシャーであるRocket Panda Gamesの新作発表会がなんと屋形船の上で行われたためです。
「発表会」とはいうものの、発表タイトルは乗船前に知らされず、謎のまま。本稿では、船の上で発表された新作の詳細と、少しだけ発表会の様子をお届けします。
ドタバタ美少女ACTが復活!
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筆者を含むゲームライターやゲーム業界人が招待されたのは、東京都墨田区は両国の乗船場。TGS合わせで行われたイベントということもあり、海外からの来場者も多く訪れていました。
そして、CEOのマイキー・マクナマラ氏により満を持して発表が。新作タイトルは『Phantom Breaker: Battle Grounds Ultimate』であることが明かされました。
本作は、5pb.(現MAGES.)が展開していた美少女格闘ゲームシリーズ『ファントムブレイカー』シリーズのスピンオフ作品です。Rocket Panda Gamesは2022年発売の『ファントムブレイカー:オムニア』の開発を担当したほか、同年にMAGES.から本IPの権利を取得しました。
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『バトルグラウンド』はキャラがデフォルメされレトロ風なグラフィックとなったスピンオフ作品で、元々はXbox 360のXBLAタイトルとして配信。そしてこの度、IPを受け継いだRocket Panda Gamesが新作を展開する形です。
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なお、公式サイトやキービジュアルには『STEINS;GATE』の牧瀬紅莉栖や『ROBOTICS;NOTES』の神代フラウといったキャラが見られるため、MAGES.作品とのコラボは引き続き行われる模様。他にも非常に多くのキャラが参戦予定であるそうです。
プレスリリースでは「リマスター」とされているものの、IPが譲渡されたという経緯のソースコードの流用などは行わずUnreal Engine 5でゼロから作り始めているそう。他にもシリーズキャラで結成されたバンド「Phantom Breakers」が曲を書き下ろししているといいます。ゲームプレイ映像などはまだ公開できず、後日続報を発表するとのことです。
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対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチの7プラットフォーム。ローカルマルチはもちろん、オンラインクロスプレイにも対応します。発売時期は「なにがなんでも2024年に発売する」と述べているほか、全世界同時発売を行うことも発表しました。価格は未定であるものの、「なるべく2Dアクションらしい値段」にする予定であるそうです。
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船はお台場のフジテレビやレインボーブリッジ、東京スカイツリーなどが見えるように運行され、美しい夜景を拝むことができました。船内では美味しそうな料理がずらり。この船は「浮かぶ料亭」という謳い文句の料亭・晴海屋が運営しており、天ぷらやすき焼きなどといった和食コースとお酒が振る舞われました。