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9月22日に配信された『サイバーパンク 2077』アップデート2.0ですが、WindowsよりLinuxの方がパフォーマンスが良好であることがPC Games Hardware(PCGH)の調べで明らかになりました。
その差は同一構成のPCにおいてFHDで約28%と最も大きく、1440pで約15.8%、4Kで約15.8%と全ての解像度でLinuxが上回っています。
追加投資不要でこれだけの差、拘るゲーマーならマルチブートもアリ?
今回PCGHが使用したPC構成は、CPUが「Ryzen 5 7600」でGPUが「Radeon RX 6700 XT」、メモリーが「16GB DDR5-6000」とアッパーミドルクラス。このPC上でWindows11 ProとNobara Linux 38の2種類の比較が行われています。
そしてその結果は、FHD解像度でLinuxが平均79.2fpsで最低56fps、対するWindowsは平均61.8fpsで最低46fpsとなっており、その差約28%でLinuxの圧勝という結果になったほか、1440pと4Kの両解像度でも約15.8%の差が確認できます。
これらの結果についてPCGHは、OS自身の消費メモリー量の差やVulkanやDirectXといった使用APIの違い、またMesa 3DとRADVドライバの相性の良さなどが影響しているのはないかと分析しています。
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PCのOSに関して言えばWindowsやMacが一般的で、Linuxと聞けばどちらかと言えばコアなイメージが付き物。ですが、約28%の差となればGPUでおよそ1~2ランク分に相当する比較的大きな差と言えますから、追加投資不要でこれだけの違いが出ると聞けばゲーマーとして少し気になる話題かと思います。
CPUやGPUのアップグレードはよく聞く話ですが、OSの違いとなると意外な盲点ではないでしょうか?拘るゲーマーならマルチブートでOSを使い分けるというのは大げさにしても、OSを変えるだけで好きなゲームをより快適に楽しめるようになるかもしれませんね。