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Kalypso MediaはRealmforge Studiosが手掛ける、2023年11月9日発売予定のダンジョン運営RTS新作『ダンジョンズ4』のメディア向け先行プレビューを実施しました。
プレビューはクリエイティブディレクターのChristian Wolfertstetter氏が、『ダンジョンズ4』の序盤ステージを実際にプレイしながら、ダンジョンパートを中心に、実装される新要素に絞って紹介していく形で行われました。
義理の兄のタマを潰さんと、帰ってきた美少女ダークエルフ「タリヤ」
2017年に発売された『ダンジョンズ 3』の続編にあたる本作では、前作で絶対悪・ダークロードの右腕として、育ての親である英雄「タノス」と戦ったダークエルフ「タリヤ」が復帰。今回プレイヤーは、長期休暇から帰還し体力はいつもの10倍、養父を倒し気力は100倍となったタリヤを操作し、英雄たちの最後の希望の光…にして義理の兄であるハンサム・マッチョ戦士「トリスタン」をはじめ、善良な正義の人々を駆逐し世界を悪に染めるべく奮闘する…というストーリー(の一部)になっています。
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開発いわく「『ウォークラフトIII』と『Dungeon Keeper』の“非嫡出子”」という本作、地下世界ではダンジョン経営シミュレーション、地上世界はRTSというシリーズの基本システムは今回も変わっていません。
また、地下を採掘して資金を獲得しダンジョンを拡張、部下であるクリーチャーのアンロックや雇用、英雄を迎え撃つ罠の購入と設置を行い、同時に地上世界へ侵攻しミッション遂行を目指すというゲームのおおまかな流れも『ダンジョンズ 3』と同じですが、本作では地下世界のサイズが4倍に拡大、より凶悪なダンジョン構築が可能になりました。さらにクリーチャーの数も増量。巨大な戦闘部隊を編成して、大幅スケールアップした地上世界へ侵攻できる点が『ダンジョンズ4』の進化ポイントの1つとなっています。
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新たな刺客は貪欲なドワーフたち
『ダンジョンズ4』新要素の目玉の一つが敵対勢力であるドワーフです。ドワーフはプレイヤー同様、地下世界に自分たちのダンジョンを構築しており、ゲーム開始後はどこからか土を掘り進めやってきます。
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地上世界の英雄たちはダンジョンの核である「ダンジョンハート」の破壊を目的に侵入してきますが、ドワーフは「ダンジョンハート」だけでなく、時にゴールドを狙い金庫めがけて掘り進んでくることも。罠で返り討ちにするだけでなく、積極的にドワーフ側のダンジョンへ攻め入り殲滅させる必要が出てくるかもしれません。
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ドワーフのダンジョンを探り当て、ベースを攻撃すればそのミッション中はリスポーンしないうえに、彼らが貯めこんだゴールドを奪取可能です。
新バイオームとの相乗効果が期待できる、新トラップも複数追加
本作から追加された要素の1つが、新バイオームの「溶岩」です。溶岩に落ちると敵もクリーチャーもダメージを受けるだけでなく、足が遅くなるスローのデバフが付与されてしまいます。
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火耐性を低下させる「七面鳥キャノン」の球を当て、複数の敵を叩き落せる「スラッシャー」、や「押し出しトラップ」で溶岩に叩き落してから、大ダメージを与える「死のハムスター・ホイール」(開発のお気に入りトラップ)でなぎ倒す…など、いかに邪悪で残酷なダンジョンを構築するかを考えるで楽しみが、新トラップのおかげで増えています。
このほかにもビール樽をターゲットへ発射し着弾した樽が爆発する、かなり強力な武器「ビールキャノン」なども登場します。
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もちろん、トラップだけでなくプレイヤーの手足となって働くクリーチャーやダンジョンの新要素も用意されています。例えば、倒した英雄をゴーストにして蘇らせる「遺体冷凍庫部屋」や回復ポーション、目的を忘れてしまうブレインウォッシュポーションなど薬の生産部屋などです。
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前作同様、クリーチャーのレベルが上がると同時に食事や生活環境に望む物も増え、満たされないとストライキを起こすため、計画的なダンジョン拡張と構築が求められます。
拡大した地上世界にも新たなボスモンスターが存在
地上世界もただマップサイズが広がっただけでなく、新要素が用意されています。細かなものでは、英雄のキャンプや砲台といった建築物は一度壊しても英雄により再建されるようになりました。
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さらには新ボスの存在が明らかに。今回のプレビューでは恐ろしく強い舌をもち、口からミニチュアヒキガエルを吐き出す「ヒプノ・ブルフロッグ」が登場。催眠術のようにタリヤの軍勢を魅了する力も持っています。ボスを倒せば大量の「ダークエネルギー」を獲得でき、このエネルギーを使って新たなクリーチャーやダンジョンに必要な研究が行えます。
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ミッションを無事攻略した後に、最大3つまで組み合わせ可能なスキルをアンロック可能なパークシステムも今回からの新要素です。ただし、スキル獲得には「義兄のトリスタンに建物を3棟以上建てさせることなくミッションを完了」といった、特定の条件を満たさねばなりません。スキルの効果には「英雄をトラップで倒すとダークエネルギー5を獲得」、「研究に必要なゴールドとダークエネルギーが15%減少」「すべてのモンスターのHPが15%増加」などがあり、プレイスタイルやミッション内容に合わせて組み換え可能です。
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地下・地上ともにボリューム増となった『ダンジョンズ4』は、オペレーションが複雑かつ多忙になりすぎないか?という疑問に対し、「やさしい・ふつう・むずかしい」の3つの難易度を用意し『ダンジョンズ』シリーズ初プレイのユーザーにも配慮したとのこと。加えて2人Co-opマルチプレイに対応しており、一人が地下、ダンジョンをもう一人が地上の戦闘と役割分担もできます。
キャラ濃い目のストーリーと、翻訳の妙が光るパロディ満載の日本語ローカライズは健在
前作では映画や他社のゲーム、人気アニメや漫画をもとにしたパロディネタやワードを各所に散りばめた会話・ナレーションも話題となりましたが、『ダンジョンズ4』でもそのユーモア精神は健在です。
どんなネタが採用されたかは実際にプレイしてからのお楽しみですが、「The Lord of the Rings」や「Game of Thrones」など有名ハイファンタジー小説、『The Elder Scrolls V: Skyrim』『World of Warcraft』といった大ヒットゲームなど、世界的に知名度の高い作品からのパロディだけではありません。開発いわく「各言語のローカライズにわりと自由度をもたせている」ため、日本語版には日本ならでの流行語やカルチャー、人気漫画からのネタが盛り込まれています。
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ともすれば「メタ発言」は興ざめになりかねませんが、ネタのチョイスとバランスはローカライズの腕の見せ所でもあるので、プレイの際はテンション高めなタリヤたちの会話を読み飛ばさず一度じっくり目を通してみてください。
『ダンジョンズ』シリーズファンに寄り添った新作に
ドワーフや地上世界のボス、ユニークなトラップ類といった新要素は確かにあれど、『ダンジョンズ3』のときと比べると大規模な要素追加はない本作。この点について開発は「『ダンジョンズ3』のファンが離れてしまうことは避けたかったため、劇的な変化はもともと考えていなかった」とコメントしています。
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言い換えれば、UIや操作の感覚はそのまま、地下世界が前作比4倍のサイズで、より自由により邪悪なトラップを仕込んだダンジョン作りが可能な、過去作のファンにとっては安心してプレイできるタイトルと言えるでしょう。
『ダンジョンズ4』は11月9日に、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売予定。Xbox Game Passにも対応予定です。ニンテンドースイッチへの移植については、来年頃を考えているとのことです。