
Running With Scissorsは、DRMの問題で2022年にSteamでの販売が停止となった『POSTAL III』が復活したことを発表しました。

シリーズの黒歴史
『POSTAL III』は不謹慎ゲームの代表作『POSTAL』シリーズの3作目として2011年に発売された三人称視点シューターです。過去の作品とは異なりロシアの大手パブリッシャーに開発と販売を委託したものの、同国の経済が悪化したことでプロジェクトがスキルもリソースもない小規模チームに移管。納期に間に合わせるため内容の大幅カットやデザイン変更を余儀なくされ、未完成のような状態で世に出てしまいました。
当然レビューは低評価の嵐で、Running With Scissorsも自社サイトで「マジで後悔するから買わないほうがいい」と言うほどでした(現在シリーズ公式サイトのリンクはリック・アストリー「Never Gonna Give You Up」のMVにリンクされている)。当時のパブリッシャーは問題を修正する気がなく、Running With Scissorsがパッチを制作しようにもアクセス権が与えられなかったとのことで、シリーズの黒歴史とも言える扱いとなっています。

パフォーマンスと安定性の向上も
そんな『POSTAL III』がSteamに帰ってきました。問題となっていたDRMを削除して関連するクラッシュを削減するともに、マルチスレッドを有効にしてパフォーマンスと安定性を向上。さらに「Fart Gun」DLCの追加、欠けていたファイルの追加、一切使用されていないキャプションをデフォルトで無効化、簡単にマップが作成できるFGD(マップエディタ用のエンティティ定義データ)の追加が行われているとのことです。

『POSTAL III』は700円でSteam配信中です。
¥8,580
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
UPDATE(2023/10/16 18:08):本文の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘、ありがとうございました。
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