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11月12日に開催された同人・インディーゲームイベント「デジゲー博2023」にて、筆者が注目するゲームを会場でプレイしてきました。今回の記事で紹介するのは、ダークでポップなアクションアドベンチャー『ノウ』です。
奇妙なカイブツたちとの不思議なやりとり
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本作は基本的に探索や登場人物との会話でゲームが進行。登場人物の悩み事を解決しては次の人へと移り変わり、わらしべ長者のような形で繰り返し解決していくことになります。ダークな世界観が特徴的で、キャラクター達それぞれの会話は皮肉たっぷりですが、憎めない愛らしさもありました。
今回の試遊では、記憶喪失の主人公が不思議な世界に迷い込んでなぜか「学校」に入学し、課外授業に参加する……というパートを体験できました。先生はどこか冷酷な雰囲気のある人で、「今からちょっと殺し合いをしてもらいます」なんて言うんじゃないかという、殺伐とした雰囲気がありました。
探索の道中には奇妙なカイブツたちも登場します。カイブツたちはそれぞれ困りごとを抱えていて、それを解決すると交換条件に主人公の問題を解決してくれます。例えば「壊れた橋の前に立っているカイブツ」に話しかけたら、「この橋を直す代わりに探しものを見つけてほしい」と言われます。
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こういった会話のできるカイブツ達は友好的なほうで、主人公の命を狙うカイブツも存在します。体験したパートでは「目からスポットライトを放つカイブツ」が登場。スポットライトに触れてしまうと即ゲームオーバーとなってしまいます。こういったアクションパートはかなり難易度が高く、やりごたえのあるものとなっていました。
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正直に述べると、試遊した範囲では謎めいた世界観の全体を掴めず、物語の展開を予想することは難しいものでした。『UNDERTALE』のような皮肉めいたセリフ回しを更にダークにした印象の作品なので、こういった世界観に魅力を感じる方はぜひチェックしてみてください。