11月8日の立冬も過ぎ、日に日に冬の訪れを感じる今日この頃。冬の寒さも夏の暑さも苦手で、ついでに言えば春や秋は花粉症で苦しむ筆者ではありますが、どちらかと言えば寒い季節のほうが好きです。だって空気が澄んでいて清々しいから。それに脱ぐには限界がありますが、着込む分にはいくらでも着込めますからね。
綺麗に照る月を仰ぎつつ、また瞬く夜の星々を眺めつつカラダを温める酒を呑むのはまさに至福のひととき。あるいは11月のしし座流星群やおうし座流星群、12月のふたご座流星群やこぐま座流星群とか色々ありますから、こういった非日常的で幻想的な風景を澄んだ空気の下で楽しむのもやっぱりいいものです。
で、こうした自然の織りなす天体ショーを見ているとふと思うのです。「ああ、ちょっとSFゲームでもしようか」と。

本日ご紹介するのは早期アクセスで11月17日に配信を開始したMultiversalMEの対戦型STG『Space Battle Royale』です。自機である宇宙船やドローンを操作して過酷なデスマッチを生き残るゲームで、パルスレーザーやショットガン、チャージ式レーザー砲のインパルスガンなど計5種類の武器を駆使することとなります。
また、ステージ内にはシールド展開やHP回復などのアイテムも存在し、これらをうまく活用するのが勝利の秘訣です。加えてレーダーなどの索敵装備は存在しないので、あくまで自身の眼と耳が頼り。敵の死角からの不意打ちなど立ち回りを工夫するのも勝利を掴む早道ですよ。
『Space Battle Royale』の実内容に迫る!




まずはオプション設定から。オーディオ設定やグラフィック設定は存在しますが、それ以外の設定は未実装。それに両設定とも0から100までのスライダー式というなんとも不思議なオプション画面となっています。いやまぁオーディオ設定ならまだ分かるのですが、グラフィック設定までスライダーってのは新鮮というかなんというか。
あと垂直同期も存在しないので、200fpsとか出しながらGPUが全力稼働を始めますからそういった部分からも早期アクセス感が滲み出ています。

まずは練習モードで操作に習熟しましょう。操作法はこのような感じ。前後左右の平面移動に上昇下降というドローンスタイル。ブースト移動などもありますが、いまいちスピード感には欠ける印象を受けます。
数字キーないしマウスホイールで武器選択、マウスで照準の操作と射撃・ズームというオーソドックスなものとなっています。

武器は連射の可能な「パルスレーザー」、遅い弾速と高威力が特徴の「ロケット弾」、近距離戦で威力を発揮する「ショットガン」、チャージ可能でズーム機能も有する「インパルスガン」、自爆判定に要注意な「機雷」の5種類で、これらを使い分けていくこととなります。
パルスレーザー以外にはクールタイムが存在するので連射は不可能。うまく状況に合わせた使い分けがコツと言えるでしょう。
個人的には不意接敵での近距離戦に強いショットガンか汎用性に富むパルスレーザーを常用しつつ、状況に合わせて適宜武器を切り替えるというのが基本的なスタイルになるかと思います。

記事執筆時点で遊べるMAPは自己相似図形の構造が特徴の「フラクタル」と大型輸送船らしき構造のものの2種類で、もう少しヴァリエーションが欲しいところです。

また、MAP内には一定時間シールドを展開したりHPの回復、また瞬間移動ができるテレポーターなどのアイテムやギミックが存在するので、これらもうまく有効活用していきましょう。
さて、大まかな説明はここまでとして少し雑感を。
まずMAPの広さに対してレーダーなどの索敵装備が存在しないのがかなり不便です。敵の射撃音などを手がかりにというのは最近流行りの硬派なシューティングのトレンドでもありますが、こう広くて入り組んだMAPに背景に溶け込みがちな白色の機体というのも合わさって接敵自体が非常に困難。一定範囲の敵を透視する代わりに何らかの痕跡を残す「PING」みたいな機能は欲しいなと思いました。

グラフィックは比較的綺麗で、その割には動作も軽快な点は評価できる部分かと思います。オンライン対戦もほとんどラグを感じず非常に快適でした。
ただし、まだ早期アクセスが始まったばかりということもあってプレイヤー不足は深刻で、筆者が主に遊ぶ夜間にはルームが1つか2つ程度といった具合でした。一応BOTも試合に投入できるので多少誤魔化せてはいるのですが、正直寂しさは否めません。PvEモードなんかはあってもいいのではと思います。

また、ゲーム内での宇宙船とドローンの違いや各種アイテムの効果などゲーム内での説明不足な点が多いように感じられます。先述のオプション設定もそうですがまだまだ早期アクセスらしさが強く残っているので、今後のアップデートによる充実には期待したいところです。
最近流行りの硬派なシューティングをSF風にしたという趣の強い本作、SF好きの1人としてはぜひアップデートを通じた今後の進化を楽しみにしたいところです。
スパくんのひとこと
最近流行りの硬派なシューティングをSF仕立てにしたような本作、まだまだ早期アクセスらしい粗さが目立つ作品スパ!こういうゲームをしていると、スパくんの宇宙船にも無性に武装が欲しくなるスパ!波◯砲とかハイメガ◯子砲とか…ってあの光はまさかパパの―
タイトル:Space Battle Royale
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2023年11月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:700円(11月24日までリリース記念セールにつき560円)