今回は、Larian Studiosが開発を手掛け、スパイク・チュンソフトから発売された『バルダーズ・ゲート3』の日本語PS5版をプレイ!本作は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をベースにしたRPGで、ダイスロールでの成否判定などのTRPG要素がふんだんに盛り込まれています。今回はスパイク・チュンソフトからPS5版コードを提供していただき、発売前にプレイする機会を得ました!

発売前のゲームなので、PS5のオンラインステータスをオフラインにしてプレイしているのですが……なんだか妙な背徳感がありますね!
◆いきなり幼生に寄生されちゃう悲劇の主人公!

プレイヤーの分身である主人公は、予め用意された“オリジン”と呼ばれるキャラクターの中から選ぶか、自分で外見や能力を自由にカスタマイズしてキャラクターを作るか決められる。オリジンキャラクターたちは、それぞれバックボーンが用意されていて気になるところなんだけど、ゲーム中にもNPCとして出てくるようなので、今回は自分の分身となるキャラクターを作ろう。

まずは種族を選択するのか。ヒューマンやエルフなどの普通の人間タイプの種族から、ドラゴンボーンやハーフオークなどのモンスタータイプの種族もある。弓キャラを作りたかったので、手先が器用そうなノームで、ローグのクラスに決めた。

キャラクターの背景やステータスの割り振りをしたら、次は外見の設定だ。ふむふむ、用意されたパーツから選ぶタイプのキャラクターメイキングなんだな。お、モヒカンの髪型もあるのか!

動物と会話する能力を持ったモヒカンノームの弓使い「吉田おじさん」が完成した!

操作キャラクターとは別に、“守護者”と呼ばれるキャラクターも作成する。僕好みのお姉さんタイプのキャラクターにした。主人公の吉田おじさんとどのように関わっていくのだろうか。

タコのような見た目の邪悪な種族“イリシッド”によって拉致された吉田おじさんは、脳内に寄生虫のようなものを植え付けられてしまう。イリシッドは、他の生物の脳に幼生を寄生させ、肉体を乗っ取って仲間を増やしているらしい。

吉田おじさんを乗せたイリシッドの飛行船は、他種族との争いによって航行不能になってしまった。その衝撃のおかげか、吉田おじさんはポッドから目を覚ました。どうやらイリシッドたちはいないようだな。同じ様に拉致された人がいるなら助けてやらねば!

船内を探索していると、脳みそむき出しで捕まっている人を発見した。この状態から助けられるのかはわからないが、どうにかしてあげよう。

選んだ選択肢の結果は、ダイスを振って出た目が目標値を超えたかどうかで成否が決まる。

脳の摘出に失敗してしまい、脳を破壊するか立ち去るかの二択になってしまった。ごめんね!僕は現実でもゲームでもダイス運が著しく悪く、今後も度々こうやって取り返しの付かない失敗をやらかしちゃうんだろうな……。
◆目に入る物は全部俺の物。バレなきゃ良し!

同じ様に捕まっていた人と合流するも、飛行船が墜落して見知らぬ土地に投げ出されてしまった。彼女の名前はシャドウハート。ちなみに、倒れていた時に彼女が大事そうに持っていた物をパクろうとしたのがバレてしまって、ちょっと気まずい。

「お互い生きてて良かったね!」といきたいところだが、吉田おじさんの目の奥には、今も幼生が絶賛寄生中だ。この幼生をどうにかして治療するのが当面の目的となるようだ。とりあえず人里を探そう。

道中で出会ったアスタリオンを加え、三人パーティで冒険だ!

お、打ち捨てられている荷車の荷物を調べられるのか。中には食料などのアイテムが入っていた。本作は、装備や回復アイテム以外にも、道に生えている野草や、食器などの何に使うかわからない物まで、膨大な数のアイテムが用意されている。

僕は、食器やビンなどの役に立たなさそうなアイテムでも、とりあえず集めまくるのが大好きなのだ!ひとつひとつは二束三文でしか売れなくても、チリも積もればで結構なお金になるんだよな。

集落を発見したんだけど、敵に襲われていたので加勢する。

バトルは敵味方入り乱れてのターンベース型で、呪文や武器攻撃など、豊富なコマンドの中から選んで戦う。敵との距離や高低差などで命中率が変化するので位置取りが大切だ。弓使いの僕は、ジャンプのコマンドで崖の上に飛び乗り、良い場所を見つけて敵を撃破!さあ集落に入ろう。

死体からは装備品やお金などの結構良いアイテムが取得できるので、死体を見つけたら即物色だ!

どうやら集落の中で死体漁りをするのは罪だったようで、逮捕を言い渡されてしまった。ダイスの目次第では言いくるめられるんだけど、失敗して監獄にぶち込まれてしまった。
◆善人・悪人、どっちのプレイスタイルでいく?

道すがら陰険な老婆に絡まれたりもしながら、順調に旅を続けている。

そうそう、レベルも結構上がったぞ。レベルアップ時に呪文や特技などが習得できるぞ。

また、脳内に新たな幼生を寄生させることでも、新たな能力が得られるのだ。って、幼生をどうにかする旅じゃなかったっけ。まあ、強くなれるのなら良し。

様々な能力を習得したおかげで、ダイスロールの際にボーナスポイントが付与され、かなり有利に進められるようになった。

いきなり「足を舐めろ」と因縁をつけてきた無礼なヤツを発見した。俺の豪運が炸裂しちゃってもいいのかい?

本作のように自由度の高いゲームでは、割と善人プレイをしているんだけど、ダイス運が良すぎるおかげで、ついつい悪人プレイをやっちゃうんだよな。やはり無法に生きるのは楽しいね。

住民たちと良好な関係を築けた集落では、敵の大群から守ることも出来たけど、僕は集落を裏切って敵側に寝返った。

そう。そもそも敵の大群を手引したのは僕だったのだ……!幼生の治療法を探す中で、どの陣営に加担するかで展開が変化する。僕は集落を見捨てたのだ。

そして集落との争いに勝利したその夜、裏切ったご褒美と言わんばかりのムフフな展開が……!

公式サイトには、海外版にあった「露骨な内容のコンテンツ」がオフにされているなどの表現の変化についての記述があったので、てっきりそういうシーン自体が無いと思っていたのでびっくりした。まあCEROはZだしね!

そういったシーンはちょくちょく出てくるので、スケベな読者諸君は楽しみにしててね!
30時間ほどプレイしていますが、全く終わりが見えてきません!寄り道やお金稼ぎをしているせいで、まだまだ序盤かもしれません……!
イベントひとつとっても、解決策の幅が広い上に、ぶっ飛んだ選択肢も多くて、面白さを優先させているおかげで、ついつい悪人プレイ寄りになってしまいますね。
本作はTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をベースにしているため、馴染みが無い方は、序盤の内はとっつきにくさを感じるかもしれません。その分、システムを理解するにつれて面白さが段違いに上がっていきます。僕がそうでした!
ゲーム中に難易度が変更できるので、慣れない内は一番易しい「探検家」の難易度でプレイするのが良さそうです。
国内PS5版『バルダーズ・ゲート 3』は2023年12月21日より発売中。今回はシングルモードの様子をお届けしましたが、本作は最大四人までのマルチプレイに対応しているので、フレンドの世界に遊びに行ったり、こちらに招いて一緒に冒険したりするのも楽しそうです!
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