本記事には地震災害を描写した映像、画像が含まれます。
閲覧の際はご留意ください。
2024年の元日に発生した「令和6年能登半島地震」は多数の死者が出る激甚災害となり、現在も多くの人が避難所で厳しい生活を続けています。罹災された北陸の皆様にお見舞いを申し上げます。
災害をテーマにした『絶体絶命都市』シリーズを製作したグランゼーラは金沢に本社があり、2021年には能美市の会社と共同でVR災害シミュレーションを開発していました。現在までに同社から被害状況の報告はありませんが、関係者の皆様の御無事をお祈り致します。
2018年にリリースされた『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』には、災害時に備える「防災マニュアル」が搭載されており、阪神淡路大震災を経験した神戸市消防局による監修を受けた本格的なものです。避難所生活に役立つ知恵や、貴重な罹災当時の実際の記録も含まれています。プレイで項目を開いている方は、情報の共有と活用を積極的に行うことをお勧めします。
これを機に触れてみたいと考えている方は、PC版では防災マニュアルはカットされている点にご注意ください。スマートフォン向けのアプリは初期状態では一部のみ閲覧可能で、新しいOSだと使用することができません。PS4版はPS Plusのゲームカタログでも配信されているので、加入していれば試してみるのも良いでしょう。
東京都が公開しているWeb版「東京防災」にも応急手当の方法、生活再建支援制度の知識が掲載されています。「何をしたら良いか分からない」は不安を生み、強いストレスを生み出してしまいます。そんな時こそ遊びが大事で、大人同士でも気を紛らわせるためのちょっとしたゲームが有効です。
災害時に大変なのが、観光でやってきた海外の方とのコミュニケーションです。在住の人であれば情報の入手や生活のルールを心得ているでしょうが、今回の金沢のように有名な観光地では巻き込まれた旅行客もきっといるでしょう。そういう人たちを見かけたとき、手を差し伸べることができるでしょうか?
逆に、海外旅行中に災害に巻き込まれた場合は英語で情報を調べなければなりません。能登の地震で隠れましたが、1月2日にもニューヨークで小規模な地震が発生し、テロによる爆発を疑われる事態になりました。2023年2月のトルコ・シリア地震も忘れてはいけません。スマートフォンの通訳が使えなくなったとき、頼りになるのは己の言語能力のみ。緊急時の備えに語学もプラスしておきましょう。
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地震が起きたら
隠れろ!:Duck(Drop) Cover, Hold!
逃げろ!:Run!
留まれ!:Stay Here!
助けて!:Help!
避難:Evacuate
最初は発災時のかけ声から。Duck and Coverというと核ミサイル訓練を思い出しますが、地震だろうとやることは同じなので、どちらでもとりあえず言っておけば大体通じます。向こうでの地震訓練は「Hold」まで含めた3動作で行っているので、動くきっかけを作るためにとにかく叫ぶのが大事です。
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地震の情報
地震:Earthquake
震度:Seismic Intensity
震源:Epicenter, Hypocenter
余震:Aftershock
気象庁(日本):JMA(Japan Meteorological Agency)
マグニチュード:Magnitude, Richter Scale
緊急地震速報:EEW(Earthquake Early Warning)
日本における7段階の震度は独自のもので、外国人に伝える場合は欧米で主流の「MMI(Modified Mercalli Intensity scale/改正メルカリ震度階)」に変換すると伝わりやすいです。全12段階で、MMIにおける10以上が日本の震度7に相当します。震度4がMMIで5になるので、日本の震度5弱、強、6弱、強をMMIの6~9に振り分けられます。
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危険を伝える
崩落、倒壊:Collapse
損傷:Damage
亀裂:Clack
液状化現象:Ground(Soil) Liquefaction
土砂崩れ:Landslide
火災:Fire
雪崩:Avalanche
吹雪:Blizzard, Snowstorm
断水:Water Outage
停電:Blackout
通行止め:Road Closure
地震に付随する様々な現象もジェスチャーだけで伝えるのは厳しいでしょう。一言二言の単語が通じるだけでもお互いに不安を除くことができます。
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避難所に身を寄せる
避難所:Shelter
救護所:First-aid Station
給水所:Water Station
炊き出し:Food Service
物資:Supplies
配給:Ration
一人につき~:~ per person
衛生:Hygiene
感染:Infection
除雪:Clear(Remove) Snow
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道具類、生活用品
懐中電灯:Flash Light
軍手:Working Gloves
消火器:Extinguisher
土嚢:Sandbag
絆創膏:Bandage
救急箱:First-aid Kit
生理用品:Sanitary Items
ビニール袋:Plastic Bag
毛布:Blanket
枕:Pillow
洗濯物:Laundry
雨具:Raingear
物資はとっさに持ち出せなくても、知識は一度覚えればそれだけで常備できます。現在避難生活中にある人だけでなく、いつどこで起こるか分からない次の震災に備え、しっかりと知識を身に付けておきましょう。
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