気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Nussygame開発、PC/モバイル向けに1月10日にリリースされた日本人開発者によるダンジョンRPG『Buriedbornes2 - Dungeon RPG -』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、手軽なプレイをコンセプトとしたダンジョンRPG『Buriedbornes』の続編。古代の覇王が率いる屍者の軍勢の侵攻によって滅亡寸前の世界で、プレイヤーは屍体に魂を憑依させる禁忌の術 「Buriedbornes」を行使して危険なダンジョンに挑みます。
『Buriedbornes2 - Dungeon RPG -』は、基本プレイ無料で配信中（Steam）。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
ohNussy氏個人でゲームを開発しております、ohNussy（読み: おーぬっしー）と申します。一番好きなゲームは『Diablo2』です。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか？
ohNussy氏英雄の死体を継ぎ接ぎして強力な肉体を作り、そこに魂を込めて遠隔操作して戦う（死体操作VRみたいなイメージ）、という設定が特徴です。
20年以上WebゲームなどでハックアンドスラッシュやローグライトのRPGを作り続けていたのですが、「キャラクターを使い捨てにしていく」というゲームプレイサイクルにフレーバーを与えたらどうなるかを考えたとき、死んだ英雄を使い回すというアイデアに至りました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか？
ohNussy氏ゲームシステムについては、『Diablo2』や『Path of Exile』の影響を強く受けています。また、世界観設定は『ダークソウル』『Bloodborne』や漫画「ベルセルク」「北斗の拳」、アニメ「エヴァンゲリオン」などの影響も受けています。
――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
ohNussy氏ゲーム向けバックエンドサービス「GameSparks」がAmazonに買収されて、その対応のために1年ほどリリースが延期することになったことです。このことは当時、Game*Spark様にも記事にしていただきました。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか？特に印象深いものを教えてください。
ohNussy氏「プレイしすぎて夜更かししてしまった」と仰っている方を何人か見かけましたので、ちゃんと寝ていただきたいです…。
また、本作では種族・職業・出自・装備・スキル・スキルルーン・改造など、非常に多くのビルド要素があるのですが、ユーザーの皆さんが共有してくださるビルド情報がとても興味深いです。強力なものも勿論ありますし、ゲーム始めたての人でも準備しやすく扱いやすいものだったり、思いもよらない組み合わせ方をされていたり、別作品の登場人物を再現するコンセプトだったり、私自身でも想像していなかったアイデアが無数に出てきて、見ていて飽きないです。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
ohNussy氏まだ不具合が多いため、その対応を最優先で行っていきます。その後、UI改善を進めながら、コンテンツアップデートを行っていきます。
コンテンツアップデートは、月次アップデート・3ヶ月おきのシーズンアップデートをそれぞれ計画しています。ダンジョン・ユニオン（所属組織）の追加だけでなく、全く異なるギミックのコンテンツも追加していく予定です。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
ohNussy氏配信・収益化いずれも問題ありません。公式X（@nussy_game）にご連絡いただければ、リポストもさせていただきます。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
ohNussy氏地味ではありますが、いつ遊んでも面白い、好きなペースで楽しめる、するめや漬物のようにやみつきになれる、そんなゲームを目指しています。
今年8月には、『Buriedbornes』シリーズは初作リリースから8周年を迎えます。『Buriedbornes2』も長期的にアップデートを続けながら、この先10年20年と愛していただけるようなシリーズに育てていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
