今回はLunar Chiliが、2024年1月15日にSteamにてWindows PC向けにリリースしたヴァンサバ系偉人列伝『Time Survivors』をご紹介したいと思います。
『Time Survivors』とは?
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本作は、史上最も不正確なローグライクを謳うヴァンサバ系アクションゲーム。リンカーン、テスラ、クレオパトラそして我らが第六天魔王こと織田信長を操作して敵の軍勢を蹴散らします。入手した金貨などのリソースを注いでキャラを鍛え、様々な条件をクリアしつつアンロック式にスキルツリーを開放していきましょう。
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一部のキャラとマップの相性が難度を凶悪にすることもありますが、それ以外はほぼ、「溢れる爽快感に酔いしれるゲームプレイ」を楽しめました。いや本当に面白い、画面を埋め尽くさんばかりに現れる敵を、こちらも負けじと攻撃を繰り出し、ゴリゴリ削り殺して活路を開いた時の快感……脳がスパークしちゃうこの感覚が最高です。さっそく紹介してまいりましょう。
操作・設定・言語
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本作はキーボード&マウスおよびコントローラーに対応。メニュー画面選択など一部において併用することはありましたが、それ以外は単独使用で問題有りませんでした。今回の記事ではXbox Oneコントローラーを無線接続しています。
オプションに並ぶ項目はオーソドックスなもの。オーディオ、ビデオ、そして言語設定ですね。デフォルトの英語表記だとピクセル風フォントですが、日本語に設定すると滑らかなものになりました。ここらへんについては、無理を言っているのは承知で、ピクセルでフォントを統一してもらえたらさらに雰囲気が出たかもしれません。
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ちなみに「レトロモード」をONにするとこんな感じになります。雰囲気は出まくりで個人的には良しですが、今回のプレイでは見やすさ重視のためOFFにしています。
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ところで日本語翻訳について、プレイにあたり大きな支障はありませんでしたが、プレイアブルキャラの名前が省略表示されるためか、エイブラハム・リンカーン大統領を愛称であるAbeに縮めてた上でアベ、しかも漢字で「阿部」になっていました。色んな意味でハラハラしっぱなしの筆者ですよもう。
本編開始
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人物名に一抹の不安が残りつつも始まりました『Time Survivors』。トップ画面からプレイを開始するとまずはチュートリアルステージに進みます。本作は歴史に名を残した偉人総勢12名から一人を選び、時空を超えた各ステージで敵を蹂躙しながらクリアを目指すというのが基本的な流れ。
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序盤はキャラや強化、アイテムなどのアンロックが出揃っておらず、早々にゲームオーバーになるかもしれません。しかし本作の良いところは、死亡しても強化用の資源を持ち帰ることができるので、挑戦するだけ何かしら進捗がある点です。
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この「クレア(Claire)」女史がどこからやってきた(?)人物なのかは、ちょっとした小ネタかもしれません。
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さて本作、基本的なシステムがヴァンサバ系なので、特殊スキルを除き、こちらから攻撃ボタンを連打してヒィヒィする必要はありません。その代わり、一定周期で行われる自動攻撃と、押し寄せてくる敵の軍勢に対して、適切な位置取りを取ることが求められます。ちなみに小型モンスター相手だと、意外とすり抜けてダメージを貰うことがあるので要注意。
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全部で5つあるステージはプレイ中に満たされる条件クリアによってアンロックされます。1ステージのプレイ時間は、最後まで生き残ることができれば、だいたい20分程度。
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ザコ敵の大群を蹴散らしながら途中何度かボスが挟まり、最後には大ボスが登場し「これホントに倒せんの?」という激闘が待ち構えています。もちろんそれだけハイリスクなバトルなので、得られる報酬もキャラ強化に重要なアイテムが渡されます。
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キャラ強化に使用する貴重なアイテム。使い所に悩みます。
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敵を倒せば経験値がドロップされ、一定数拾い集めるごとにレベルアップ。同時に新しいアイテムをランダム入手できます。これらは武器、パッシヴスキルに大別され、それぞれ全10段階で強化が可能。
レベルは低いままでも複数武器を序盤に揃えて手数で押すか、一つの武器レベルを一気に上げて攻撃力で押すか……ランダムのおかげで狙ったようにキャラを育てることは難しいですが、ここらへんのリスク管理も楽しいですね。またこのアイテム自体、そして所持可能数(スロット)を、ステージ開始前にアクセスできるスキルツリーから強化もできます。
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意外と順調に進み、別にこのままボスを倒してしまっても構わんのだろう?と調子に乗り始めると大抵即八つ裂きにされてしまいました。ゲームオーバー画面では統計情報から、最終的な自キャラの育ち具合、各アイテムの強化レベルと与えた合計ダメージを確認することができます。
新ステージや新キャラのアンロックには、「何分間生き残る」とか「ある武器で合計何ダメージを与える」といった条件があり、先の統計情報と照らし合わせて現在の進捗を把握しておくと良いでしょう。
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そしてこちらはスキルツリー画面。クレアを起点に、各種アイテムと人物、そしてステージに枝分かれして線が繋がっていますね。この色がついたアイコンはアンロック済みという意味で、序盤は全体的に雲がかかった場所が多いのですが、アンロックが進むたびに徐々に晴れていきます。
ちなみに織田信長を開放するためには、手裏剣による与ダメージ合計100,000というイカれた数字が必要で、ステージと相性の合うキャラと、武器の組み合わせの試行錯誤がありましたが……なかなかどうして物凄く楽しんだ筆者。
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ただし扱いにくい操作キャラ筆頭であるネアンデルタール人、テメーはダメだ……彼の使用が一部アンロック条件に盛り込まれていたことについては、しばしば「開発者ァ!」という呻き声が漏れました。
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ちょっと恐竜に踏まれて甲虫の大群に噛まれただけでチョコレートよろしく溶けていくので、そんなんだから絶滅するんだぞオメーという気持ちにさせてくれます(理不尽過ぎる八つ当たり)。
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ともあれ、そんなこんなで筆者は大抵のステージでは手堅い使用感のリンカーン大統領と、Anita(おそらくアニータ・ガリバルディ女史)を併用していました。下の画像では、最初に引いたアイテムが当たりだったこともあり、フレイルで周囲を固めた鉄壁の布陣で敵を蹴散らしてきます。
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アイテムレベルが低いと、一度に発射される弾と攻撃の手数は1-2個程度ですが、最終段階まで強化するとオールレンジ攻撃もかくやという勢いで攻撃の密度がぐんとあがります。ほとんど隙がなくなるので、敵が密集していてもほぼ無傷で突破できるくらいゴリ押しできることもあったり。
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改めて実際にお見せしましょう、こちらはまだ初期段階のアイテムたち。敵の攻撃も、当たれば痛いですがまだまだ隙間が多くてゆったりとしています。
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それが最終的にこうなります。
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敵に攻撃が当たった際の小気味よい効果音が心地よく、大量の敵に突っ込む時に得られる快感を構成する要素の一つはこういった音作りのおかげだと感じます。他の要素はやはり、この画面を埋め尽くさんばかりの軍勢と、溢れんばかりのダメージ数字表示ですね。情報の洪水が頭をスパークさせてくれちゃいます。
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マップにはお助けアイテムやイベントがランダムで出現し、取得して体力回復するもの、手持ちの資金になるもの等があり、なかには取得直後から一定時間、「残弾無限最大火力」「キャラ巨大化」といった、起死回生の一手として強力なものもあったり。
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なおイベントは、タイムサークルと呼ばれる制限時間いっぱいの生き残り系だったり、神殿などの目的地に向かう系だったり、特定オブジェクト破壊系だったり様々ですが、それぞれリスクに見合う報酬(強化用アイテムなど)が手に入るので、余力があれば挑戦してみるのも良いでしょう。
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個人的に、本作はヴァンサバ系フォロワータイトルの中では、頭ひとつ抜きん出た完成度だと感じました。画面に溢れるエフェクトなどの情報の気持ちよさ、強化によって敵がチョコレートよろしく溶けていく絶妙なレベルデザイン……どれもこれも最高でした。
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ともあれ本記事執筆後は、命が風前の灯なネアンデルタール人を筆頭に、各キャラをどのように鍛え上げて、どんな武器を持たせてスキルを組むかについて再び試行錯誤してまいりましょう。
タイトル:『Time Survivors』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC
発売日:2024年1月15日
著者プレイ時間:4時間
サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し
価格:580円(2024年1月23日まで464円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
貯めて貯めて一気に発散するレベルデザインが爽快感バツグンでプレイがとまらんスパね!