ドイツ・エッセンに拠点を置くゲーム開発スタジオ・Piranha Bytesが現在苦境に立たされていることを明かしました。
『Gothic』『Risen』で知られる開発会社
Piranha Bytesは、『Gothic』や『Risen』、『ELEX』といった自由度がウリのオープンワールドRPGを世に送り出してきた老舗のゲーム開発スタジオです。現在はEmbracer Group内のTHQ Nordic傘下となっており、2022年3月には『ELEX II』を発売しました。
コアなゲーマーからの支持を得てきた同スタジオですが、現在進行しているEmbracer Groupの大改編の中で閉鎖するのではないかという噂が海外メディアで報道されていました。根拠としては、活発だったYouTubeチャンネルの更新が途絶えていることや、ドイツ政府が経済支援を行うゲームタイトルの一覧から、同社が開発中とされる「WIKI6」というコードネームのタイトルが消えたことが挙げられていました。
これに対しスタジオは、現在困難な状況にあることを声明の中で認めました。しかしながら同時に、「私たちを見捨てないでください!」とも発言。スタジオはクリエイティブな頭脳の持ち主であり、アイデアに不足はなく、成功すると確信しているとのことです。
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現在全力で目標に集中しており、プロジェクトのパートナーを見つけるために必要なことはなんでもすると話しています。なお、コードネーム「WIKI6」は「Currywurst」というタイトルに変更されただけであり、立ち消えになったわけではないようです。
Embracer Group傘下のゲームスタジオについては、『セインツロウ』や『レッドファクション』を手掛けたVolitionが再編の影響で閉鎖しており、同スタジオについても閉鎖の不安の目が向けられるのも無理はなさそうです。
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なお『Gothic』シリーズについては、Alkimia Interactiveによるリメイク版『Gothic 1 Remake』が日本語対応で発売予定です。