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9年のブランクを経て、ついに発売された『HELLDIVERS 2』! 前作は見下ろし型のツインスティックシューターでしたが、本作はなんと肩越しのTPSに生まれ変わりました。といっても、コマンド入力やハードなプレイフィールなど、ユニークな点は続投しております。先日行われた先行体験会のレポートも併せつつ、当レビューをチェックしてみてください。
なお、本レビュー執筆に当たってはソニー・インタラクティブエンタテインメントより提供されたキーを使用しています。
協力型TPSの醍醐味がギュッと凝縮されたゲームプレイ
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本作は最大4人で遊ぶ三人称視点のシューティングゲームです。ロビーでフレンドや野良のプレイヤーを呼び、特定の惑星にダイブして宇宙生物やロボットを撃ちまくり、目標を達成して帰ってくるというのがゲームの基本的なループになります。
ストーリーは「管理民主主義を守るために銀河中のモンスターを薙ぎ倒す」というもので、正直言ってまったく深くはありません。むしろ、随所に往年のB級アクション映画的なノリが光り、フレーズがいちいち笑えます(そもそも、管理民主主義を統括する真理省のために命を懸けて戦うという設定の時点で、いろいろとおかしい気がしますよね……)。ローカライズも、流石はSIEのファーストタイトルということもあり、品質はバッチリです!
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さて、いわゆる一般的なCo-opシューターよりもこのゲームが優れている点を見ていきましょう。最もわかりやすくユニークな点は、前作に引き続き採用されたコマンド入力のシステムです。
本作では、死んだ部隊員(味方プレイヤー)の代わりを呼んだり、支援砲火や特殊武器を要請したりする際に「↑↓→←↑」や「↑→→」といった感じで、Dパッドの入力を求められます。敵がワラワラと寄ってきている中、突然Dパッドを触ることになるので脳がバグります! 忙しい! このちょっとだけコマンドを入れなければいけない感じがとても面白いですね。
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また、これに関連して、死んだ部隊員の代わりを呼ぶことを「増援」と称しているのですが(この“命が軽い感じ”もB級テイストで素敵です)生き残っている味方にコマンド入力してもらい、上空にある補給船から射出されて再出撃できるので、ダウンタイムにも意味があるのが良いデザインと感じました。再出撃の際、綺麗に敵の真上に降下するとほぼ一撃で潰せるのも快感です!
毎回必ずド派手な事故が起きるし、常にワイワイ遊べるのですが、やっていくうちにだんだんと「あのモンスターには対物ライフルが良いのか?」とか「マシンガン砲塔を予め置いておこう」などと、作戦を立てられるようになります。皆で騒ぎながら遊んでいるうちにも、ゲームに対する習熟度が上がっていくというデザインは、かなり素晴らしい作りではないでしょうか。
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Co-opゲーム/ライブゲームとしての評価点 現時点でもバッチリだけど、今後の発展にも期待大
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本作は友達と盛り上がれる素晴らしいゲームではありますが、野良マッチングで同等の楽しさを見出せるかは難しいところです。ボイスチャットをONにして、その中で同好の士が出来ればいいかもしれませんが、『DARK SOULS』のように一期一会の出会いに楽しみが見出せるような作りにはなっていません。普通に初見プレイを一緒に楽しんでくれるフレンドを探すのをお勧めします。
尚、サービス開始時に起きていたマッチングの不具合は本記事執筆時で多少改善され、筆者はフレンドとは問題なく合流することができましたが、野良マッチングは何度か弾かれてしまいました。
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また、本作はゲームの進行度をオンラインに繋がっている全プレイヤーで共有し、タイミングを見て開発者が次のゲームを拡張していくといういわゆるライブゲームの仕組みを取っています。
現時点では虫型のエイリアンであるターミニッドと、機械兵団のオートマタが巣食う星系で戦うミッションしかありませんが、今後のロードマップ次第ではもっともっとサービスが楽しいものになるかもしれません。
とはいえ、現時点でも10時間ほどは面白く遊べていますし、コンテンツは充分にあると言ってよいでしょう。
クラッシュやUI周りなど その他の細かい問題点
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現時点で目立つ問題は、何よりもクラッシュです。筆者はPS5版を遊んでおり、そこまで頻繁ではありませんが2時間に1回くらいはクラッシュが起きたので、こちらは早めにアップデートが来ることを期待しています。
また、これはライブゲームの難しさでもあるのですが、短い期間に連続して遊んでもゲーム全体にかかる影響やミッションは同じです。今後コンテンツにバラエティが増してきたら、その辺りがローテーションもしくは選択式になってくれると嬉しいと感じました。
他には細かい点ではありますが、スーパークレジットというゲーム内通貨についてです。ゲームプレイによって無償で手に入れられるものが“白いスーパークレジット”、課金によって有償で手に入れられるものが“青いスーパークレジット”なのですが、この“白いスーパークレジット”で引き換えられるアイテムが分かりにくいと感じます。試しに“青のクレジット”で買えるものを引き替えようとしたら、“白いクレジット”を消費しながら購入できてしまったので、どちらの通貨でも買えることを表記すべきだと思いました(全然欲しくもないスキンを引き換えてしまう危険性があるので……)。
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ライブゲームゆえに今後の見通し次第で評価は変わりますが、現時点でもトップクラスに良く出来たCo-opシューターになっています。暇そうな友達を誘って、管理民主主義のためにゴミエイリアンを駆除しましょう! 戦え、自由のために!
・手堅いCo-opシューターの作りに乗っかっている、コマンド入力などのユニークな仕掛け
・常に緊張感を感じられる適切なゲームバランス
悪い点
・若干のクラッシュやまだ少し不安定なマッチメイキングシステム