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TVに繋いで良し、持ち運んでも良し!スイッチ版『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン デラックスエディション』先行体験会レポ

携帯機版『エースコンバット』はスイッチ版『エースコンバット7』で完成したかもしれない。

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来る7月11日に発売を予定しているニンテンドースイッチ版『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン デラックスエディション』。東京のバンダイナムコ未来研究所にてメディア向けと一般向けの先行体験会が開催され、発売前にプレイする機会を得ました。

元々2019年に、Steam/PS4/Xbox One向けに発売していた本作は、これまで複数のDLCの販売とアップデートを展開しており、2022年の映画「トップガン マーヴェリック」コラボDLCと発売3周年記念アップデートを1つの区切りとしていました。

今回のスイッチ版は、発売5周年となる2024年1月に発表され、Steam/PS4/Xbox One版とほぼ遜色のないグラフィックを披露し、最低限のクオリティを保ちつつ新たなプラットフォームでの展開が話題となっていました。本稿では、スイッチ版をプレイしていて気付いた特徴や、過去に発売されたSteam/PS4/Xbox One版との感触の違いを探ります。

Steam/PS4/Xbox One版と差を感じさせないスイッチ版の底力

先行体験会では、それぞれのメディア向けにTVモードで接続されたスイッチ版が設置。スイッチ付属のJoy-Conグリップと合体させた形でプレイしました。

ディスプレイに表示されたメニュー画面を一見すると、そこまでSteam/PS4/Xbox One版と差は感じられません。しかしながら、ハンガーにおいて機体の細部を見てみると、解像度だけでなくテクスチャも含めクオリティはSteam/PS4/Xbox One版より若干抑えめなのに気付きます。

画面直撮りだと、クオリティに差がないように見える
TVモードをHDMIキャプチャーデバイスでスクショしたもの。同じようにハンガー内では一見で差が見えない
TVモードでコックピットをみると、さすがにテクスチャの解像度は落とされているのがわかる

気になるグラフィックは、スイッチ版の発表トレイラーの時点でも違いが目立ちにくい所ではありますが、建物の遠景描写がSteam/PS4/Xbox One版より抑えられており自機がより地表に近づかないと表示されません。ライティングもブルーム効果など一部処理が省略されているために少しシンプルな印象を受けます。

ミッション14「ケープ・レイニー強襲」の1シーン。コックピット内ライトやサーチライトにブルーム効果が無いのがわかる。
SPミッション2で港湾施設に近づこうとすると、地表のテクスチャが見える距離が近いことから建物の描画距離が抑えられているのがわかりやすい
ちゃんと高度を下げて地表近くを飛べばアンカーヘッドの込み入った施設はちゃんと描かれている

しかしながら、敵機や目標の描画距離自体はゲームプレイに支障を与えない形で調整されているため、ニンテンドースイッチのパワーをフル回転させつつも、木々の表現やtureSKYを使う雲の表現、そしてエフェクトはほぼオミットされずに残っており「スイッチでもここまで表現できるのか!」と驚きます。

Steam/PS4/Xbox One版と比べてしまうと、どうしても表現の違いを感じてしまうのは否めませんが、スペックやコンセプトに差があるハードで、ここまで差を小さくできたことが驚異的です。

フレームレート自体は平均30fpsで時折20fpsほどに落ちるという印象を受けました。30fps動作であっても、機体の操作や機銃のエイミング、ミサイルのロックオンなど多少の影響があるものの、支障があるほどではありません。

トレイラーでも映されているとおりのフレームレートであったため、どことなくPS3/Xbox 360でリリースされた『エースコンバット アサルト・ホライゾン』や、PS3向けの『エースコンバット インフィニティ』に近いものを感じます。グラフィックがスクリーンショット単位でSteam/PS4/Xbox One版と差が小さいことを考えると、差があるとすればフレームレートなのかもしれません。

水滴、アイシング、光彩エフェクト、trueSKYなど『エースコンバット7』でアピールされたものは大体残っている
ミサイル視点もちゃんと動作する

スイッチ版の真価は携帯モードにあり

気になる携帯モードでプレイしてみました。ある意味、今回の移植において大きくその真価が発揮されるモードでしょう。持ち運んで遊べる『エースコンバット7』というコンセプトが、携帯機で展開された『エースコンバット』シリーズの延長にあるように感じてしまいます。

スイッチのJoy-Conは左右に分離することができるだけでなく、左右スティックと十分なボタン数がありL/ZL/R/ZRボタンも一般的なパッドと同じように配置されているため、これまでの携帯機『エースコンバット』よりレイアウトを変えずに自然に操作できるのが嬉しいところです。

一方で、致し方ないことかもしれませんがTVよりも画面が小さくなる携帯機モードで、メニューの文字や無線字幕はやや小さいかなと思うところ。

このグラフィックで携帯し、ドッグファイトや対地攻撃が出来る感動。
カメラを持ちながらの直撮りは難しかったので片手のみ。携帯モードではTVモードとの描画の差が小さい。

スイッチは他のハンドヘルド型ゲーミングPCに比べて重量が軽くサイズもギリギリ持ち運べるぐらいなので(より持ち運びを考慮するならスイッチ Liteがある)、ゲームプレイ自体は特に問題ないように思えます。

というのも、これまで携帯機向けに発売された『エースコンバット』は『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』と『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』、そして『エースコンバット 3D クロスランブル +』と3作展開されており、60fpsに満たなかったり操作に難しさを覚えるボタン環境あっても、ミサイルや機銃を使ったドッグファイトの面白さは担保されてきたからです。スイッチ自体の持ちやすさなどを含めて、携帯機としての『エースコンバット』はここで完成したんじゃないかとすら思えます。

通勤・通学の間にちょっとの時間遊ぶだけでなく、航空祭に持ち寄って近くで本物の戦闘機と『エースコンバット7』のゲーム内モデルと見比べてみたり、持ち寄って遊んだりと活用の場は大きく広がるからです。

携帯モードであっても格納庫のクオリティは非常に高い。

スイッチ版『エースコンバット7』は、携帯機で展開された『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』と『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』、そして『エースコンバット 3D クロスランブル +』の携帯機系譜に属しつつ、グラフィックがリッチなナンバリングタイトルという、まさにいいとこ取りを体現したような作品であると、先行体験会の短い時間でも感じました。

一般向けの先行体験会も開催―開発者との和やかな会話も

メディア向け先行体験会の後に、一般向けの先行体験会も開催されました。この体験会は第13時の部と15時の部に分かれ、それぞれ抽選に選ばれた8名が参加し、約50分ほどスイッチ版をTV/携帯モードで遊べるというものです。

なおこの会場は、壁一面に大型LEDディスプレイが設置された「MIRAIKEN studio」という場所で、入り口を抜けると歴代のポスターや、『エースコンバット7』で使われた幕間の台本、歴代ナンバリングのパッケージ、マルチプレイの勝利者へ進呈されるキャラファイングラフなどが展示されていました。

普段『エースコンバット』は、対面でゲームプレイを見る機会が多くないタイトルなため、HUDやコックピット視点、3人称視点などそれぞれ偏りなく分かれてプレイしていたのが新鮮です。

13時の部の様子

過去に開催されていた2018年などのSteam/PS4/Xbox One版発売前での試遊会では、もちろん初めて触れる人も多いため、初々しいプレイで攻略する人が大半でした。しかし今回のような既存タイトルの移植という状況だと、ユーザーの練度も高く、何度もガンキルを果たしたり建物の隙間飛行を次々こなすだけでなく、狭い空間をフルスロットルで難なく攻略するようなゲームプレイが多く見られたので驚かされます。

15時の部の様子
携帯モードで遊ぶユーザーも

通常のキャンペーン体験だけでなく、スイッチ版を用いたマルチプレイ会も開催。これはパーツ無搭載のF-22AにQAAMを装備するという統一されたレギュレーションのデスマッチで、見事1位を手にした勝利者にはキャラファイングラフが進呈されるという内容です。

このマルチプレイも、5年間に磨き上げたスキルを最大限発揮するようなものだったため、特定のユーザーがスコアを伸ばし続けるという状況が発生せず、少なくとも筆者が見ていた限りでは真っ当な戦術を用いて勝利を得ていたように思えました。

15時の部で勝利したユーザー

このマルチプレイ会の後はユーザー同士の会話だけでなく、LEDウォールに表示した戦闘機との記念撮影や、ユーザーと開発者の交流も生まれ、和気あいあいとした雰囲気で終了しました。

ニンテンドースイッチ版『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン デラックスエディション』は、7月11日に発売予定。価格は5,900円(税抜き)です。

《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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