※UPDATE(2024/8/9 14:22):『Elona 2』運営KUNPAN GAMESより発表があったため、該当記事へのリンクを行います。詳細は別記事にてご覧ください。
8月8日より事前登録が開始したスマートフォン向けRPG『Elona 2 ~ドット絵×異世界×アドベンチャーRPG(以下、Elona 2)』。日本産の人気フリーソフトで、公式が許諾したモバイル版も海外で制作された『Elona』の後継作を謳った作品ですが、原作者であるlafrontierのnoa氏は同作についてタイトル名称の許諾をしていない旨を公表しました。
原作者「お断りしています」…なぜ『Elona』という名前に?
『Elona 2』は、自由度や可愛いドット絵などを売りとしたスマートフォン向けRPGです。国産フリーRPG『Elona』の後継作を謳っており、8月8日に事前登録が開始された際には複数の大手メディアもプレスリリースを取り扱った記事を掲載しています。
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同作のプレスリリース内では『Elona』の後継作であることが強調されていますが、noa氏によれば同作は後継作ではなく、タイトル使用の打診はあったものの、断っているという旨を表明。「個人開発者なので戦う体力はありませんが」としている通り、noa氏の許諾なく『2』を名乗っているようです。
モバイル向けの『Elona』としては、LTGAMES GLOBALが配信している『Elona Mobile』を思い浮かべる人も多いでしょう。こちらは開発元であるデジタルドッグ(数字狗)がnoa氏と話し合いの下、正式な許諾を得ている作品であり、noa氏もお祝いのメッセージを寄せていました。
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元々別のゲーム名?深まる謎
『Elona 2』の配信を予定しているのはHONG KONG KUNPAN CULTURE ENTERTAINMENTなる会社で、本作と同等の内容と思われる『黑星勇者-自由鬼畜日式像素風RPG』を中国向けに配信しています。
というわけでそもそも中国国内では別のゲーム名称だった疑惑の強い本作。なぜ国内展開にあたって『Elona』の名前を使ったかは公式のプレスリリースの(原作者に否定された)説明以上には明らかにされておらず、『Elona Mobile』との関係も記事執筆時点では定かではありません。しかし、『黑星勇者』が中国政府の認可リストに掲載された際は運営として「成都数字狗科技有限公司」とデジタルドッグの名前を思わせる名称が書かれており、謎が深まります。
いずれにせよ、『Elona』の正式な後継作はnoa氏が開発する『Elin』のみ。Steamにて11月1日からの配信も決定しているので、こちらをチェックしておきましょう。