PvPvEロボシューター『SYNDUALITY Echo of Ada』は“戦闘のみが対人の正解”じゃない!開発者インタビューで明かされた“影響を受けた作品”にも驚き | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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PvPvEロボシューター『SYNDUALITY Echo of Ada』は“戦闘のみが対人の正解”じゃない!開発者インタビューで明かされた“影響を受けた作品”にも驚き

『SYNDUALITY Echo of Ada』CNTの応募も始まりました!

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PvPvEロボシューター『SYNDUALITY Echo of Ada』は“戦闘のみが対人の正解”じゃない!開発者インタビューで明かされた“影響を受けた作品”にも驚き
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先日、バンダイナムコエンターテインメントが開発中の『SYNDUALITY Echo of Ada』メディア向け試遊会が開催されました。本稿ではその模様をお伝えしていきます。

『SYNDUALITY Echo of Ada』は、マルチメディア展開をしている「SYNDUALITY」projectのひとつ。主人公はクレイドルコフィンに乗る新人ドリフターとして、汚染され人が住めなくなった地上に溢れる資源「AO結晶」を採掘し、自らの生活を充実させていくことが目的となります。

ゲームはPvPvEで、(襲ってくるエネミーなどがいるため避けられないものの)“戦闘行為が必ずしも最良”ではなく「採掘し無事に地下に戻ること」が重要になります。

また、主人公のかたわらに存在する相棒「メイガス」も本作の特徴です。彼、彼女らは地上でのAO結晶採掘をサポートしてくれるのみならず、キャラクリエイトやプレイヤーの行動で性格が変化するなど、まさしく“一緒に泥臭い生活を送るパートナー”です。


本試遊会では、そんな『SYNDUALITY Echo of Ada』試遊に加えて、二見プロデューサーへのインタビューも掲載。徐々に完成に近づいている『SYNDUALITY Echo of Ada』のプレイフィールから、気になるアレコレについての質問まで行いました。以前掲載したプレイレポートとあわせてチェックしてみてください。

◆メイガスのカスタマイズも増加! 汚染された地上の治安はプレイヤーの良心次第!?

今回の試遊では、まずメイガスの種類が増加している点に眼を引かれました。本作にとってメイガスは、システム的にも没入感的にも重要な存在とあって、かなりの力が入れられています。前回の試遊では「エイダ型」とアニキ的な性格モデルのみでしたが、今回は「後輩」「指導者」が追加されています。「美少女」「アニキ」に加えて「美少年」と「お姉さん」が追加されたと考えればわかりやすいでしょう。

(主人公は映らないのですが)メイガスのキャラカスタマイズは細部にわたり、迷う人なら相当迷うであろうボリュームです。筆者がイメージしたのは指導者型。冷静な年上でありながらちょっとヤンチャ感があるお姉さんをイメージしました。前回の試遊バージョンとは違い、チュートリアル映像などが追加されゲームを進めやすくなったのも印象に残ります。

クレイドルにはメイガスも同乗し、事前に選んだメイガスのタイプから天候やエネミーサーチなど“得意な分野”は違うものの、全般的なサポートを行ってくれます。本作の特徴のひとつは、「負けた時の緊急脱出に失敗してしまうと、メイガスを一時的にロストしてしまう」というものですが、このニュアンスに関しては後述するインタビューでも二見プロデューサーに改めて質問しました。

それによると「他人にメイガスを鹵獲されるとすぐ専門機関に送られ、代理人経由で身代金を要求される」そして「時間が経てば帰ってくるものの、身代金を払えなければ借金を背負う」とのこと。精神的ダメージはないものの、懐が痛みます。

当たり前ですが、筆者が第一としたプレイ中の目的は「無事地下に帰還すること」。緊急脱出コマンドを入力するまでには猶予がありましたが、それでも「メイガス以外の全ての装備・保有アイテム」をロストしてしまい、まさに“徒労”になります。

PvPvEとあって「プレイヤー間での戦闘を最も避けるべし」ほどに意識して行動しますが、注意すべきはそれのみではありませんでした。NPCとしてクレイドルに乗った盗賊団なども登場するのですが、これがキツい!クリーチャーなどは「クリーチャーごとの行動パターン」があるためある程度落ち着いて処理できますが、盗賊団は全員がクレイドルに乗っているため、初期装備だと実力差が拮抗ぎみです。

何度か撃破された後、やっと資金をためてスナイパーライフルなどをクラフトが可能に。これが高火力だったこと、プレイテクニックの向上から、やっと盗賊団などを撃退していく実力差が出来ました。マップの調整が施されたということなので、NPCの脅威を増すバランス調整が行われたのかもしれませんね。

他プレイヤーとの交流が、前回の試遊と全く違った形になったのも印象に残りました。前回はある程度「攻撃的に接する流れ」が生まれたにも関わらず、今回はどこか「様子をうかがう流れ」が形成されました。これはゲームバランスの調整といった話ではなく、前回より自由にゲームプレイが出来たため、より「死なずゲームプレイをしたい」とメディア陣が思ったためでしょうか。それとも筆者が様子見をしたからかもしれません。

プレイヤー同士が出会うとやはり緊張感が生まれ、盗賊団とは違い「このプレイヤーは攻撃してくるだろうか」という読み合いになります。エモートで挨拶をしてもそれが撃たないという約束にはなり得ない以上、西部劇のような緊張感がありますね。腰の拳銃に手を置きながら「やぁ!」と挨拶しているような感じでしょうか。

前回も感じていたことですが、鈍重な機体を操りつつ、生き残りにあらゆる手を打つ緊張感が楽しいのが『SYNDUALITY Echo of Ada』です。今回は協力システムやマップ配置により、「対人の怖さ」ではなく「探索の難しさ」が磨き上げられていると感じました。

続いては、二見プロデューサーへのインタビューをお届けします。

◆原形はまさかの『不思議のダンジョン』!?メイガスロストや、PvPシステム……気になる点を聞いた!

――「PvPvE」についてお聞きします。今回プレイした感触としては「対人でバチバチにやりあう」というより「人と会うこと自体が少なく、緊張感を持つ」という印象でした。リリース時には1プレイでどの程度の回数、対人戦が起こると想定されていますか?

二見プロデューサー(以下、二見):PvPが発生する回数は、やはりプレイヤーのプレイスタイル次第になりますね。「見つけたら絶対倒す」というゲームではないので、プレイヤー間が接触しても挨拶で終わるケースもありますし、逆にPvPが好きな人と会えば攻撃されることももちろんあります。そんな“PvPが起きるか起きないかわからない空間をプレイヤーが作る”ゲームが、『SYNDUALITY Echo of Ada』です。

面白かったのは、以前、プレイヤーの皆さまにCBTを遊んでもらった時です。後半の日程に集まったのが、たまたま優しい人ばかりで「こんにちは」という挨拶に「こんにちは」と返して、戦闘があまり発生しない状況になりました。その時はゲーム内で、ユーザー間で暗黙のルールを作っていく形になっていたので、“空間づくり”という面で非常に興味深かったです。

また、今回は強化された仕様として「協力要請」があって、これは他プレイヤーと協力してミッションができるというシステムです。リリースまでにこれはさらに強調していく方針です。ゲーム序盤で「協力ミッションをしよう」と誘導もします。とりあえず協力依頼を出しておけば同じ勢力ならすぐチームが組めるので、対人的にも安心です。

ボイスチャットも無いですが、一緒になにか目的を達成する、一期一会のような体験を楽しめますよ。

――それはフレンド同士で協力できる、というわけではないのですよね?

二見:フレンド協力ではないですね。同じ勢力内での、完全ランダムです。というより「マップで偶然出会った人」でしょうか。出会って睨み合っているのでしたら、まずは協力要請してみるのもいいのでは?と思います。

――その場での交渉ということですね。

二見:協力ミッションでの報酬も豪華なので、まず協力すること自体にメリットがあるんです。それに一緒に獲得した報酬は別枠で入手できるので「裏切って全取り」などもない。そもそも、襲うにはまず協力状態を解除しないといけないので、まずは積極的にほかのプレイヤーと遊んでみてください。

――『SYNDUALITY Echo of Ada』の魅力は「できるかぎりこういうルートで遊んだ方がベターですよ」と提示されているものの、実力次第で“そうじゃない手段”が選べるところだと感じました。そういった点は意識しているのでしょうか?

二見:そうですね。どういうロールプレイをしたのかをプレイヤーに選ばせたいんです。他プレイヤーを狙うと賞金首になりますが、バウンティハンターランキングというのもあって「賞金首を狙うプレイヤー」もいます。賞金首は一般プレイヤーを狙い、逆にそれを狙うバウンティハンターになることもできるのです。

「俺は一匹狼でやる!」と協力関係を無視してひとりで遊ぶのもいいし、先ほどの協力ミッションはあれど、ミッションクリア後、協力関係を解除して正々堂々戦うことも可能です。本当に、どう振舞うかはプレイヤー次第ですね。

――以前にもおっしゃられていましたが、改めてメイガスの鹵獲システムについてお聞きします。他の人に自らのメイガスをピックアップされると「身代金を支払う」という形になります。この一連の流れは、ニュアンスを含めてどのような形で表現されるのでしょうか。

二見:メイガスを鹵獲したら、ゲーム内のしかるべき機関に預ける形になって、代理人経由で「お金をくださいね!」と要請される形になります。

――ということは、代理人のもとにすぐ向かうので“他のプレイヤーが保有する”ニュアンスは一切ないのですね。

二見:無いですね(笑)。流石に怒られちゃう気がする!

時間はかかりますが、メイガスは確実に戻ってきます。身代金を払わなくても絶対に帰ってくるわけです。でも、身代金が「借金」になります。メイガスをロストすると最悪の場合、「うちのメイガス代、めっちゃ高い……借金返さなきゃ!」とはなりますね(笑)。

――メイガスをロストする「緊急脱出」に関してなのですが、プレイした印象では、ボタンを押すまでの時間的猶予がかなりあって「これは絶対失敗しないのでは?」とすら感じました。このあたりはどうなるのでしょう?

二見:コフィンのレアリティが上がると、脱出時間が短くなる仕様です。レアリティがすごく高くなると、最終的には0.5秒くらいしか猶予がない状態になってしまいます。なので、強ければ強いほど脱出が難しくなります。

もちろん、その時は上手くなってるはずなので、白熱した戦いを繰り広げてるでしょう。そして興奮のまま「くそっ、負けた!」とコントローラーを投げてしまったら……その瞬間、脱出失敗です!負けたと同時に0.5秒で脱出するか、負ける前に緊急脱出するかする必要があるでしょう。

――そのレベルなら、失うメイガスの身代金も高いですよね。

二見:高いですね(笑)初期レアリティなら脱出猶予時間が8秒くらいあるのですが、緑、青、紫とレアリティがあがってくるとどんどん短くなります。上手い人ほど「ミスった!メイガス取られた!」という事態が起こり得ます

――賞金首システムを含め全体的に感じていることなのですが、腕が未熟な時ほど遊びやすく、達人級になっていくほど難易度が高くなっていくのが本作なのですね。

二見:そうですね。強ければ強いほど無双が出来るんですが、強い武器をずっと持てるわけではないしリスクもあるという。

――ハードコアゲーマーも、ライトゲーマーも楽しめそうなバランス調整ですね。

二見:PvPが苦手な人でも楽しめるようになっていると思います。『SYNDUALITY Echo of Ada』のPvPは純粋な腕比べじゃなく、“緊張感を持たせる要素”としても作用します。むしろ、強いプレイヤーのことは「凄い強いNPCと会ってしまった」程度に感じてもらえれば幸いですね。PvP主体のゲームで「お前下手だな」「上手くなれよ」という人間関係を気にせず遊べるので、むしろPvPが苦手な人ほど、入門として入りやすいんじゃないかな。

もちろん、先ほども言ったように上手くなるほど緊張感は増していきます。賞金首システムに関してなんですが、一回でも倒されると賞金ゼロに落ちるシステムなのです。ですので、結果的にランキング上位にいる賞金首は「一回も殺されていないプレイヤー」たちなんです。

同時に、賞金首同士で殺し合うこともメリットがあるわけで。賞金首同士で結託してバウンティハンターから身を守るか、お互いが背後から撃ち合う殺伐とした世界になるかは、本当にプレイヤー次第ですね。

――一週間に一度負けるプレイヤー、一か月に一度負けるプレイヤー、そして無敗のプレイヤーで大きな賞金の差が出そうですね!

そうですね。ただ、何週間かに一回のリセットは入ります。「ログインしないままランキング上位で勝ち逃げする」という事も出来ちゃうわけですから。このあたりの争いは、PvP好きなプレイヤーたちに喜んでもらえればいいと思っていますね。

――『SYNDUALITY Echo of Ada』を作るにあたって影響を受けたゲームなどはありますか?

ゲームデザインとしてわかりやすくいうと、『不思議のダンジョン』なんです。オンラインで遊ぶ、『不思議のダンジョン』ですね。オンラインで『不思議のダンジョン』があるとなると、誰かと出会った際に殺し合いになるのかどうか。「お前アイテム寄こせ!」となるのか、協力しあうのか。

――『不思議のダンジョン』の影響があるというのは意外です! しかし遊んだ身としては、とても腑に落ちます。確かに『不思議のダンジョン』の感覚でした。

ダンジョンに潜ってアイテムを集めて脱出して、装備を拡張する。そしてまた潜って。最近だと『Escape from Tarkov』という素敵なゲームが出てエクストラクションシューターというジャンルまで出来たのですが、『SYNDUALITY Echo of Ada』は『Escape from Tarkov』以前に企画が始まっていたので、原形は『不思議のダンジョン』です。たまたま良い作品が出て勉強になるな、ラッキーだなと感じました(笑)。

――最後に、読者へコメントをお願いします。

『SYNDUALITY Echo of Ada』は新しいチャレンジで、日本でも珍しいエクストラクションシューターでローグライクという、一期一会的な体験ができる緊張感のあるタイトルとなっています。『不思議のダンジョン』や『Escape from Tarkov』が好きな人には向いていますが、同時にPvP面などでは初心者、ライト層よりなゲームとも言えるでしょう。何度も何度も死んでしまって、物資を失って絶望してしまっても、相棒のメイガスがいつも横にいます。たまに帰ってこないけど。

負けてやる気がなくなりそうになっても、横にはパートナーがいて励ましてくれる珍しいゲームで、ヒリヒリした緊張感と共に、喜びや悲しみを共有できる相棒がいる体験が特徴です。コアなゲーマーなら「俺はひとりで生きるぜ」だったり「賞金首から皆を守る」といったロールプレイも可能です。色んな遊び方が出来るのが本作なので、PvPに苦手意識がある方も体験会などで一回触って判断してもらえれば幸いです。

珍しい国産のエクストラクションシューターなので、暖かい目で盛り上げてもらえると、大変ありがたいですね!

――今回は、ありがとうございました!


『SYNDUALITY Echo of Ada』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース予定です。

また、CNTも応募が開始されています。応募期間は8月23日8:00より9月3日23:59までとなり、開催期間は9月13日17:00から9月16日16:00までとなります。興味を持っている方は、ぜひ応募してみてはどうでしょうか。

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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