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オープンワールドRPG『原神』のリークを行っていたとされる4つのXアカウントに対する情報開示請求に対し、Xが異議申し立てを行った件について、9月18日にCOGNOSPHERE(HoYoverseブランド下にあり、同作のパブリッシングなどを手掛ける)の主張が認められ、身元が明らかになる可能性が高まりました。海外メディア(TorrentFreak)などが報じています。
◆ リーク情報投稿者の身元開示を巡る法的争い
事の発端は2023年11月、COGNOSPHERE社がカリフォルニア地方裁判所でDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく召喚状を取得。この召喚状は『原神』の未公開情報をリークした4つのアカウントについて、X社に対して氏名や住所、電話番号などの情報開示を要求するものでした。
この開示請求に対しX社は、憲法に定められた言論の自由などを理由に、開示に異議を申し立て、COGNOSPHERE社の著作権侵害の主張が憲法に定められた言論の自由を上回るかどうか判断を委ねました。
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2024年9月18日、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所は、X社の異議申し立てを却下する判決を下しました。この判決ではCOGNOSPHERE社は著作権所有を証明し、侵害の証拠を示していることや、それが正当な目的であり、必要性があること、言論の自由による利益を上回るものであることが理由として挙げられています。
この判決により、X社はアカウントの管理者に関する情報をCOGNOSPHERE社に開示する必要があり、『原神』の未公開情報をリークしたとされる人物の身元が明らかになる可能性が高まりました。