『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』並行世界の観測をもって“ひとりの人間の死”が世界に与える影響を体感する…二重露光のような新能力で繰り広げられるマックスの新たな物語【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』並行世界の観測をもって“ひとりの人間の死”が世界に与える影響を体感する…二重露光のような新能力で繰り広げられるマックスの新たな物語【プレイレポ】

『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』をプレイしてきました。

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『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』並行世界の観測をもって“ひとりの人間の死”が世界に与える影響を体感する…二重露光のような新能力で繰り広げられるマックスの新たな物語【プレイレポ】
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スクウェア・エニックスおよびDeck Nine Gamesより、『ライフ イズ ストレンジ』シリーズ最新作となる『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』が10月30日に発売されます。

『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』 は『ライフ イズ ストレンジ』1作目の主人公「マックス」が大人になった後の物語。成長してカレドン大学で写真の講師を勤めるようになったマックスが新しくできた親友「サフィ」の殺人事件に巻き込まれ、“並行世界を行き来できる能力”に目覚めるところからゲームが始まります。

本作は、このダブルエクスポージャー(二重露光)のような「並行世界を跨ぐゲームプレイ」を駆使しての推理・探索が最大の特徴。今回はこちらをメインに体験できる試遊版をプレイしてきました。“マックスの物語”とあって前作との繋がりなどが気になる方も多いでしょうが、本稿では「並行世界を渡る」という仕掛けがゲーム体験にどのような影響を及ぼしてくれるかをお伝えしていきます!

◆別アプローチから「バタフライ・エフェクト」を体験!“サフィという存在”は世界にどういう影響を及ぼすのか。

マックスは『ライフ イズ ストレンジ』では時間を巻き戻せる能力を持っていましたが、今回の『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』では前述のように「並行世界を行き来できる能力」に目覚めます。冒頭で起こってしまう悲劇“サフィの死”を起点に「サフィが死んだ世界」と「サフィが死んでいない世界」を渡れるようになるわけです。本作では、これを利用して事件の真相に迫っていくことになります。

今回はマックス、サフィと共通の友人「モーゼス」が殺人事件にあわせて刑事に詰めよられるシーンを体験してきました。モーゼスが部屋の中に隠した事件の手掛かりを、警察より先に回収することが当座の目標です。

並行世界を渡るには、特定の場所でのみ存在するゆらぎのようなものを使用することになります。今いる“サフィが死んで、モーゼスが刑事に詰問されている世界”では「研究室が閉め切られていて中も見れない」「重要な証拠が隠されている」という有様ですが、“サフィが死んでいない世界”ではそんなことは一切なく、気のいいモーゼスは研究室に鍵もかけておらず隠し事もありません。

当然「もうひとりのモーゼス」に警戒心はなく、部屋で巨大な天体望遠鏡を組み立てようと四苦八苦しています。ここから「隠しものをするならどこ?」ということを探り出し“サフィが死んだ世界”で刑事より先に、“モーゼスによって隠された事件の手掛かり”を確保するわけですね。

さて、マックスは視界だけ並行世界を観測するということもできるため「向こうの世界で何が起こっているか」をリアルタイムで知る事もできます。刑事にガン詰めされてものすごく凹んでいるモーゼスと、新しい天体望遠鏡をウキウキで組み立てるモーゼスの両方を同時に観る事ができるのはなんだか変な気分。

ふたつの世界の違いはそれだけではなく、部屋に置かれている物もかなり異なっていました。サフィが死んだ世界では天体望遠鏡が組み立てられておらず、さらには開封されていない荷物も大量に存在しています。行く手を防ぐような大きな変化から「なんでこんな小さな変化が?」と疑問に思うような細かいものまで様々……さらには目に見えるモノだけではなく、モーゼスのテンションやスケジュールまでも細かく違ってくるわけですね。

ただ「あっちのモーゼス」と「こっちのモーゼス」で置かれている状況は全く違いますが、“サフィが死ぬ時点”までは性格も行動原理も一致しているわけで……この共通項と類似点が推理の大きな手掛かりとなりえます。この、時に「自分は今どっちの世界に居るんだっけ!?」と認知がバグるほどに複雑な世界の中で、多面的に物事を推理していく快感が味わえました。

そんな形でゲームを進めていくと、刑事が部屋に入ってきました。違う世界線といえども同じ時の流れであるため、やはり時間に追われることにはなります。刑事に見つからないように並行世界にもぐりつつ観察し、彼の注意を逸らすことに。ステルスしている感覚がありますが、そもそも“違う世界”から覗いているため絶対に見つからない!強い!

もちろん怪しまれないことが前提のため万能ではありませんが、マックスの持つ“並行世界を繋ぐ”能力は想像以上に強力で、世界間を移動することによる疑似的な瞬間移動や、向こうの世界のものを持って来ることも可能です。

この能力をフルに駆使して、刑事に怪しまれつつも目的を果たすことが出来たわけですが、同時にその能力の強さが世界にどういう影響を与えていくのかという面でも、先の展開がとても気になります。

このように『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』では並行世界の移動をもって「バタフライ・エフェクト」を観測、干渉していきます。「サフィが死んだ」「サフィが生きている」ということは時間経過とともに指数関数的にふたつの世界を引き離していくことでしょう。「時を戻す」というアプローチではなく「ふたつの世界を観測する」という方向から“サフィが死んだ結果、世界がどう変わっていくのか”というバタフライ・エフェクトを肌で感じられるのは、強い面白味を感じました。

『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』は“マックスのその後の話”ではありますが、『ライフ イズ ストレンジ』を知らなければ遊べないというわけではありません。さらには今作にて「並行世界の移動」をキーに、新しいゲーム体験をもたらしてくれました。TGS2024では日本語版の実機プレイ初公開や世界初公開映像などが公開されていますので、今までシリーズを遊んでいなかった方も、ぜひチェックしてみてはどうでしょうか!


『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』はPC(Steam, Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに2024年10月30日発売予定(ニンテンドースイッチ版も追って発売予定)です。

《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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