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Steamでのデジタル製品購入時に、製品のライセンス購入であると警告する表示が追加されていると海外メディアが報じています。
製品のライセンス購入であるという警告表示が追加されたとの海外報道
海外メディアEngadgetは、Steamでゲームを購入しようとすると、支払に進むボタンの下に見慣れない警告文が表示されるようになったと報告。この報告は日本国外でSteamを利用している際のものと思われますが、日本からSteamにアクセスした場合でも「デジタル製品を購入すると、Steam上で製品のライセンスが付与されます。」との注意書きが表示されることを確認できました。
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カリフォルニア州の法案に対応するための変更か
この表示は、2024年9月に米国カルフォルニア州にて制定された法案に対応するための施策であると思われます。この法案は、特定の例外を除き、コンテンツへのアクセス権を付与する形で販売されるデジタル商品について、無制限の所有権が付与されるとの誤解を招きかねない「購入」等の表示を禁止し、アクセス権売買であることを明示することを求めるもの。
2025年にカリフォルニア州にて施行予定ですが、それに先駆ける形で全世界的にSteamにおける表示を変更したと見られます。なお、Steam利用規約では以下のような記述を確認できます。(Steamでダウンロードまたはアクセスするビデオゲームは「本コンテンツおよび本サービス」に含むとされています。)
本コンテンツおよび本サービスはライセンス供与されるものであり、販売されません。ライセンスとともに、本コンテンツおよび本サービスに関する権原または所有権が付与されることはありません。
サービス終了や配信停止など様々な問題が取り沙汰されるビデオゲームのダウンロード販売。極論を言えば、Steamが閉鎖されると購入していたゲームは全て消えてしまったも同然の状態となるわけですが、少なくとも購入前にライセンスの付与であることが警告されるようになりました。はたして今後、デジタルコンテンツを巡る事業者と消費者の関係はどのように変化していくのでしょうか。