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ModderのGlassfish氏およびFerroxius氏、Moonknight氏、Crygreg氏は、『ウィッチャー3』の開発の歴史を記録する企画「What Lies Unseen」の第一巻を公開しました。
585ページという莫大な量の開発史が公式Modエディターにより実現
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本作のDLCクエストに因んだ表題のこの企画は、本作が発売される2015年までの開発の変遷を文書としてまとめるものです。従来までは開発中に削減されたコンテンツの詳細を把握する手段がありませんでしたが、今年の6月にリリースされた公式Modエディター「ウィッチャー3 REDkit」に開発初期のものを含めてほぼすべてのテキストを記録したデータベースがあり、そこからデータを具体的な梗概に変換して文書に書き起こすまでに至りました。
今回公開された第一巻は2012年頃の開発段階を585ページという莫大な量でまとめたものであり、当時はサブタイトルが「The Wild Hunt」ではなく「A Time of Sword and Axe」であったことが明らかにされました。本編では修正、削減されたコンテンツを含むプロトタイプ版について、同氏らはメインストーリーだけでもクリア時間想定が約150時間に及ぶと記載しています。
2012年頃のプロトタイプ版は本編とは大きく異なる部分が多数あった模様です。独立したタイトルとして配信されるほど人気を博したカードゲーム「グウェント」が存在していなかったり、ゲラルトとアヴァラックがポータルを通じて『サイバーパンク』のナイトシティに足を踏み入れるクエストがあったりと、数多の衝撃的な内容が記されています。
『ウィッチャー』のファンコンテンツを制作しているxLetalis氏が第一巻をわかりやすくまとめた動画を公開しておりGlassfish氏にも紹介されていますが、こちらも2時間半に及ぶ大ボリュームとなっています。
目を通すだけでも途方もない時間が掛かりそうな「What Lies Unseen」の第一巻。2013年、2014年の開発段階をまとめた第二巻、第三巻、DLCをまとめた第四巻も控えているとのことであり、『ウィッチャー3』ファンが驚くような内容が今後も発掘されるかもしれません。