AMDが現在テスト中の新BIOS「AGESA 1.2.0.2b」ですが、メモリレイテンシの改善によりゲーミング性能がさらに向上する見込みであることが報じられました。
テック系YoutubeチャンネルCompusembleがテスト動画を公開しており、高負荷時の低下度合いを示す「1% Low」の改善が著しいとのことです。
新BIOSでゲーミング性能向上、ゲーマー垂涎の「9800X3D」もさらに磨きが掛かる
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今回公開された動画では、「AGESA 1.2.0.2b」にて実装された新機能「Core Tune Config」のレガシーモードを設定、これによりメモリレイテンシが68nsから64nsに改善したとのこと。
テストは「Ryzen 7 9800X3D」や「RTX 4090」搭載の高性能機を使用し、比較に使用しているタイトルは『Assetto Corsa Competizione』や『Hitman 3』など全7タイトルとなっています。
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気になるテスト結果ですが、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』の6.52%向上など一部タイトルを除いて概ね向上、特にCPUバウンドの傾向の強い『Star Citizen』で9.52%、『Spider-Man Remastered』で8.45%と、高負荷時での落ち込み具合を示す「1% Low」の値が大幅に改善しているのが確認できます。
GPU使用率の変化からもCPUボトルネックが幾分か解消していることが確認でき、「AGESA 1.2.0.2b」はゲーミング性能を改善可能であると言えそうです。
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なお「AGESA 1.2.0.2b」を含む新BIOSは現在テスト中で、一般ユーザーが触れられるのはもう少し先になる見込み。PCの構成を変えることなくBIOS更新だけで性能向上というのはゲーマーにとってはなかなか魅力的な話で、新BIOSの配布開始を首を長くして待ちたいところです。
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