Amazing Seasun Gamesは、アクションシューティング対戦ゲーム『Mecha BREAK』のPC向けオープンベータテスト「Global Storm」を開催中です。
本作は、近未来SFメカをテーマとした作品。プレイヤーは突撃型や支援型、狙撃型などの特徴的な能力を持つ人型機動兵器「メカブレイク(MB)」を操り、さまざまな戦場を駆け抜けます。多彩な塗装やパーツ装備で、同じ機体でも独自のカスタマイズ可能なのも特徴です。
今回のテストでは、新たにPvPvEエクストラクションモード「マシュマーク」が登場。他プレイヤーとチームを組んで装備やパーツを集めながら他プレイヤーやボスなどと戦って脱出を目指すこのモードでは、プレイヤーに危険とチャンスが待ち受けています。
本稿では、オープンベータテストの『Mecha BREAK』のプレイレポートをお届けします。

「かっこいい」満載のチュートリアル!
本作ではまず、キャラクター作成後に世界観の説明を兼ねた基本操作のチュートリアルがスタートします。ここではMB「龍淵」を操作しながら敵との戦闘や移動、核武装の説明などを行っていきます。
このチュートリアルについては、過去の先行レポートなどでも説明していますが、とにかくロボットものの“お約束”が満載です。基地のピンチから最新鋭機への登場、徐々に解法される武装、そして強敵相手についに登場する切札など、操作を学びながら「かっこいい!」となる展開が続きます。





さらに、今回のテストでは新モード「マシュマーク」のチュートリアルも続けて行われます。こちらではNPC機体と共に脱出を目指すのですが、本モード限定の追加装備などの装備なども行えます。ただ、戦闘が多いストーリー仕立てなのでこの辺りは少し分かりづらいかもしれません。
無事脱出後は、あらためて基地内でこの世界の現状を説明されます。この世界は謎の鉱物「EIC」によって新たな技術がもたらされた一方で、深刻な「EIC」による深刻な汚染にも脅かされています。プレイヤーはこの問題に立ち向かう組織の一員として、さまざまなミッションに挑む、というのが大まかな物語です。




それぞれのカスタマイズや機体のアンロック、対戦方法など、本作のチュートリアルやヘルプはかなり長めです。各要素はそれなりに複雑なものが多いので、まずはじっくりと基本を学んでいきましょう。




新モード「マシュマーク」
新モード「マシュマーク」は、いわゆる脱出シューター形式のPvPvEを楽しむもの。プレイヤーはマシュマーク地域に展開している組織の活動を阻止するため、敵の兵器や地層破壊マシンなどを破壊して功績を稼ぎながら、最終的に脱出を目指します。
このモードでは独自のルールとして、各MBの基本装備以外に、追加の武器やシールドを任意で選択できます。また、プレイヤーはマップ内で回復や武装、仲間の復活などを行える「ビーコン」を呼び出すことが可能です。初期の追加武装もビーコンで呼び出して装備する形式です。



マップ内では、敵の施設を襲撃しながら目標を破壊していきます。敵の強力なMBや戦艦などを破壊した際には、パーツが入った箱などのアイテムを獲得可能で、これを無事に持ち帰れば拠点で使用可能になります。運搬用のビーコンを使えば、もし撃墜されても送ったパーツは入手できます。

脱出は指定地域に時間内にたどり着く必要があります。モード中は時間経過で新たなイベントの出現や脱出ポイントも登場しますが、継続ダメージを受ける嵐なども発生します。長く残れば大きな戦果を得られる一方で、MBが破壊されてしまう可能性もあるのです。



そしてもちろん、マップにいる他のプレイヤーにも注意が必要です。お宝を探す楽しさと一瞬で失う緊張感があるだけでなく、最低限持ち帰れるビーコンの存在など、比較的脱出シューターとしては遊びやすい印象です。武装選択など、通常対戦ともまた違うプレイ感を楽しめます。

豊富なカスタマイズを楽しもう!
今回のテストでは、6vs6の対戦モード「境界戦場」なども楽しめますが、ゲームとしては正式版に近い仕様なのか、ほぼすべての要素をアンロックしていく必要があります。アンロックはゲーム内マネーや、プレイヤーレベルが必要で、初期では多くの機能が扱えません。
『Mecha BREAK』には装甲パージが可能な「龍淵」、ドローンによるサポートなどを得意とする「ピナカ」、圧倒的な機動力を有する変形機「ファルコン」など、個性豊かなMBが揃っています。それぞれの強みや相性もあるので、どの機体を優先してアンロックするかは悩むところです。




入手した機体には「マシュマーク」などで獲得したパーツを装備可能です。パーツ性能は“ロックオン範囲が広がるが距離は短くなる”などの一長一短なもので戦闘スタイルによって必要なものが異なります。パーツにはレア度があるので、良いものを入手するにはパーツ掘りも必要になりそうです。
そして本作と言えば、プレイヤーごとの唯一無二なMBが作れる塗装カスタマイズ。塗装モードでは、MB全体の見た目はもちろん各種武装の細かな指定が可能で、例えば初期機体の「龍淵」の腕部なら10箇所の色が変更できます。さらに、パターンによって更に広がりを見せます。




パイロットのカスタマイズも重要です。ゲーム内では出撃時はもちろん、戦闘後にMVPに選ばれたりすることで、パイロットもクローズアップされます。パイロットも装備やキャラメイク(変更可能)で大きく印象が変わるので、こちらもなるべくこだわりたいポイントですね!




全機体が高速機動できる戦場は楽しい
『Mecha BREAK』では、すべてのMBがブーストによる高速&立体機動を可能としています。どんな重量機であっても素早い移動ができるので、目標が移り変わるゲームルールなどでも大きく遅れを取ることはありません。
砲撃が得意な機体でマップ内の高い位置に陣取ったり、高速遊撃機で敵陣に乗り込み裏をかいたり、仲間をサポートして大きな戦果を上げたり、プレイヤーの戦略はMBの種類だけでなく、戦闘スタイルでも大きく変化します。もちろんある程度のバランスは重要ですが“やるべきこと”に選択肢があるのは良い点です。



パーツによっては加速時のEN軽減などの効果を持つので、カスタマイズ次第では、さらに大きな個性を際立たせることもできます。パーツは10種類集めれば、上の等級のものに変換することもできるので、プレイすればするほどカスタマイズの可能性は広がっていきます。
「マシュマーク」では、更に広い地域を駆け抜けながら、戦闘やアイテム収集を行っていくことになります。『Mecha BREAK』の戦闘は、その立体機動性から360度を警戒しなければならないものです。それぞれの強みと選択肢を活かして、高速戦闘を楽しみましょう!

『Mecha BREAK』のオープンベータテストは、現時点で最高317,522人が同時接続するなど、高い注目を集めています。テスト当初はサーバー不具合が発生したものの、現在は解消しており、各種モードでも素早いマッチングが楽しめる状態です。
ハイスピードな戦場はテンポが良いだけでなく、優秀なロックオンのお陰でどの機体でもしっかりと活躍も望めます。「マシュマーク」も序盤から大量の物資を獲得できるのが楽しく、輸送ビーコンによる最低限の保険などもあるので、普段慎重な人でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。


ゲーム全体としてはこれまでのテスト同様に楽しめるのですが、一方で今回のテストではアンロック項目が多く、ほとんどの機体が序盤から使えません。訓練で試乗はできるのですが、せっかくのテストなんだし、もう少し気軽に使えるほうが良かったかな……と思います。
なお、本テストの終了時期に関してはあらためて告知するとのこと。また、延期が発表されたXboxプラットフォーム向けのテストも準備中のようです。