
開発者のKevan Davis氏は2005年より運営しているウェブブラウザ向けのテキストベースゾンビサバイバルMMOゲーム『Urban Dead』を現地時間2025年3月14日に閉鎖すると発表しました。
隔離都市で生き延びる
『Urban Dead』は不吉な伝染病を封じ込めるため避難と隔離が進められている街「Malton」を舞台に、閉じ込められた一般市民、避難を誘導する軍の一員、裏で活動する科学者、そして伝染病の被害者などになってプレイします。プレイヤーは1日に50のアクションを実行することができ、その中で探索や移動、攻撃などを行いながら生き抜いていきます。

英国オンライン安全法への懸念
Kevan Davis氏は今回の閉鎖は2023年に成立し今月末より施行される英国のオンライン安全法(Online Safety Act)の影響によるものとしています。この新法は子供のオンラインでの安全を確保し、有害なコンテンツや活動を監視して対処することをコンテンツプロバイダーに義務付けるというもので、表現の自由やプライバシー、通信の秘密が脅かされると批判の声が上がっていました。また、個人のウェブプロジェクトでも企業規模の重い罰金が課される可能性があるため、Kevan Davis氏は『Urban Dead』の運営を継続することは難しいと苦渋の決断を下したそうです。
隔離から19年8ヶ月11日
約19年の歴史に幕を下ろす『Urban Dead』。将来的に本作が復活したり、何らかの形でスピンオフになる場合は公式サイトで発表されるとのこと。Kevan Davis氏は「グランドフィナーレも最後の大惨事もヘリコプターでの避難もありません。Maltonのどの地域であれ、あなたが故郷と呼ぶ場所で平和を築くか、最後の抵抗をしてください」と語っています。