敵メカを倒せ!強奪しろ!解析せよ!まったく新しいロボットローグライトアクション『メタルブリンガー』【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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敵メカを倒せ!強奪しろ!解析せよ!まったく新しいロボットローグライトアクション『メタルブリンガー』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第19回はロボットビルドローグライトアクション『メタルブリンガー』をご紹介します。

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敵メカを倒せ!強奪しろ!解析せよ!まったく新しいロボットローグライトアクション『メタルブリンガー』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今週の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第19回では、ALPHAWINGが開発し、PLAYISMが配信するロボットビルドローグライトアクション『メタルブリンガー』をご紹介します。


なお、今回の記事および本作の発売日の紹介記事の執筆にあたり、PLAYISMよりSteamコードの提供を受けています。


『メタルブリンガー』とは

『メタルブリンガー』は本作を開発するALPHAWINGが2022年に発売した、『サムライブリンガー』の流れを汲む見下ろし型ローグライトアクションゲームです。

前作『サムライブリンガー』は戦国時代が舞台でしたが、今作はSF世界が舞台となり、ゲームシステムも大きく変更が加わっています。まずはそのあたりを見ていくことにしましょう。

とある施設内で、コールドスリープから目覚めた少女「スーリア」。彼女の周りには誰一人として人間がおらず、サポート用のメカが何体かいるのみ。おまけに外は暴走したメカで溢れており、とても生身では探索に出ることができません。そこで、彼女が得意としていたロボットの遠隔操縦機能を使い、「レイバー」と呼ばれる等身大ロボットを使うことで外の世界の探索を目指します。

「レイバー」は左右の腕に装備する武器や、髪型・服装・カラーリングを細かく変更できます。髪型や服装は能力に一切影響しませんが、小さなキャラクターながらかなり細かいカスタマイズが可能です。後述する理由で「レイバー」状態で戦う場面は少ないのですが、自己の分身としてしっかりとカスタマイズに凝るのも良いでしょう。

もう一つ、本作で登場するロボットで重要なのが「アームズ」です。これはレイバーが乗り込むロボットで、レイバーとは別に個別にパーツごとに耐久値を持つ戦闘用ロボットです。

本作はレイバー形態で戦闘を行うことはできますが、実のところレイバー形態ではアームズに全くと言っていいほど歯が立ちません。最初に出撃するマップこそ敵はレイバーしか出ないものの、それ以降のマップでは敵にアームズが混じるようになるため、出来るだけ早くアームズを確保することが急務です。幸い、ゲーム序盤からフォークリフトのような重機系アームズは出現するので、序盤は重機で戦いを挑みましょう。

重機系アームズはしょせん重機でしかないので、動作も攻撃モーションも重く、「こんなもので戦うことを……強いられているんだ!!」と言いたくなるのは事実です。とは言え、攻撃をクレーンを当てたり轢いたりするだけで敵のレイバーは簡単に薙ぎ倒せますし、序盤の敵アームズの強さも大したことはありません。ゴリ押しでもなんとか勝つことができます。

敵のアームズを撃破すると、稀に機体が破壊されずに、パイロットが脱出したままそのまま残ることがあります。こうなると敵の機体を強奪する大チャンスです。下キーを押すことで現在搭乗中のアームズから脱出し、他のアームズの前で下キーを押すとそのアームズに乗り換えることができます。

また、アームズ撃破時に武器がドロップすることもあり、その武器はLTキーで現在装備中のアームズに(装備タイプが適合していれば)装備することができます。こうしてどこかの女子高生パイロットのごとく機体や武器の強奪を繰り返し、より強いアームズへと乗り換えていくのが本作の醍醐味です。駆けだしていけ無限の彼方。

ステージを進んでいくとネームドパイロット・レイバーが戦いを挑んでくることも。当然搭乗者専用にカスタマイズされた、強力なアームズに乗って挑んできます。

もちろん他の名無しアームズもステージ中には登場するため、複数のアームズが入り乱れる大乱戦になることも……ネームドキャラクターを倒すとさまざまな設計書または世界観の一端を説明する資料をドロップし、また稀にレアな機体パーツ・武器も残すことがあるため、腕に自信があれば撃破にチャレンジしてみましょう。

ネームド敵を倒すと進める、ステージの終点である「ナラク」には巨大なボス機体が待ち受けます。持てる武器のすべてを使って、ボス機体を撃破しましょう。

しかし、ボスを撃破してもまだまだステージは多く続きます。はたして主人公の少女スーリアは、レイバーとアームズを操ってこの世界の最深部までたどり着くことができるでしょうか?

何度も周回プレイを繰り返してからが本番だ。ロボパーツやスキルを解析し最強のアームズ乗りとなれ

さて、本作で重要な役割を果たすのがステージ中にランダムで出現することのある「ビルド・ショップ」と「ジャンク・ショップ」です。「ビルド・ショップ」では道中で得た資金でアームズの修理ができるほか、現在乗っているアームズの各パーツの「解析」ができます。このパーツの「解析」が、後述する周回プレイにおいて重要になります。

本作では、ザコレイバーを倒していくとさまざまな特殊効果を持った「ディスク」をドロップします。一見、これらのディスクを拾っていくと自機が強くなる……ような気がするのですが、本作においては「ディスク」を拾ってもその場ではパワーアップしません。

そこで登場するのが先述の「ジャンク・ショップ」です。ここで取得したディスクを「解析」することで、次回以降の周回プレイで解析したスキルを有効にできます。また、本作は意外と資金制限が厳しいので、不要な未解析ディスクはガンガン売っていくのもアリです。

本作は先に進めば進むほど敵が強くなり、またアームズが運悪く破壊されてレイバー形態で乗り換えるアームズが見つからないと思ったよりあっけなく敵に破壊され、ゲームオーバーとなってしまうでしょう。しかしながら、心配は不要。主人公のレイバーは何度でも再生成することができます。しかも、周回で得た資金をつぎ込むことでさまざまな能力をパワーアップできます。

先ほど解説した「解析したチップ」も、拠点で使用を有効にすることができます。チップにはコストが割り振られており、最大コストの範囲内で装備することができます。最大コストはレイバーの能力アップで増えるので、レイバーをガンガンコストをつぎ込んで鍛えて損はありません。

また、「解析したアームズのパーツ」も拠点で製作可能になります!一度解析したアームズのパーツは以降何度でも拠点の初期アームズのパーツとして選択可能になるので、未解析のアームズパーツを見つけたらガンガン解析していきたいところです(ゲーム中では未解析パーツは赤い印で表示されます)。こういったパーツは拠点でカラーリングも変更でき、一旦アームズ一式を組み立てるパーツが揃ってしまえば「ぼくのかんがえたさいきょうのロボ」で最初から出撃することができるのです。このあたりは、過去のプレイ経験が蓄積され無駄にならない、まさしく「ローグライト」らしい要素といえるでしょう。

こうして周回プレイを繰り返すことで、より有利な状況で出撃できるようになる本作ですが、アームズを修理できる「ビルド・ショップ」はそう頻繁に出現するわけではなく、かつアームズの修理費は膨大なこともあり、初期から乗っているアームズが破壊され新たな乗機を探す必要性に追われることもあるでしょう。こういったアクシデント性もまた、「ローグライト」の一要素とも言えるのではないでしょうか。

ここまで紹介してきた『メタルブリンガー』ですが、本作は自機の移動に合わせて結構カメラが左右に動く上に、自機をズームインするような視点になることも多く、人によっては酔う可能性があります(筆者はデフォルト設定で酔いました)。ゲームを操作していて酔ったことのある方は、オプションの「カメラ画角」を「固定」、「画面振動」および「グリッチエフェクト」を「OFF」に設定した方が良いかもしれません。この設定で筆者は酔いをかなり軽減できました。

その他、アクション性にかなりの大味さがあるなど、前作同様の欠点もありますが、本作の魅力は精密なアクションよりも、自分の作ったロボットビルドや、強奪したその場のビルドで周囲の敵をひたすら薙ぎ払って先に進むことにあります。

本作はひたすら現れる敵を薙ぎ倒すハックアンドスラッシュ系ゲームのファンや、地道に死に戻り強化を繰り返すローグライトゲームが好きな方、そしてロボットアニメファンには充分に刺さる可能性のある1作といえるでしょう。


『メタルブリンガー』は、PC(Steam)/PS5で1,980円(税込)で配信中です。Steam版には体験版も用意されています。

ライター:ずんこ。,編集:Akira Horie》

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

Game*Spark副編集長。平日日中のニュースデスクおよび料理連載や有志翻訳者連載の基本担当。 2021年版以降の『ウィザードリィ外伝 五つの試練』イード側のディレクターも兼務中。

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