
『Balatro』のパブリッシングを務めるPlaystack のコミュニケーションディレクター、Wout van Halderen氏は海外ゲームメディアPC Gamerのインタビューで同作開発者の強い匿名性について語りました。
徹底した匿名性は「バンクシーになりたい」訳に非ず
ローグライトポーカーという昔ながらのカードゲームと流行のゲームシステムを上手く取り合わせた作風で大ヒットを巻き起こした『Balatro』。その作者であるLocalThunk氏は徹底して自身の匿名性を保つよう心掛けている様で、2024年のTGAにて多くの賞を受賞した際にも先述のHalderen氏が壇上でのスピーチを受け持っていました。
今回のインタビューでHalderen氏が明かしたところによると、LocalThunk氏によるこの振る舞いは「もともとスポットライトを浴びるのがあまり好きではないから。」だとのこと。彼の匿名性を「バンクシーのようになろうとしている」として話題にする人々に対し「そうではありません。彼はただ、自分のゲームを作り、自分の人生を生きるために一人になりたかっただけなのです。」と明確に否定する姿勢を示しました。
平和な日常を守ることがヒット作製作の秘訣かも
Halderen氏はLocalThunk氏が表舞台へ姿を見せないことを好ましく思っているとも語り、「彼が仮にパーティーへ出向いたとしても人々は彼と彼のゲームを結び付けることはないでしょう。それは、今日の社交界では贅沢なことだと言えます。」と大ヒット作品の作者でありながら普通の私生活を送れているLocalThunk氏の普段の姿について語っています。

過去には海外メディアGQからのインタビューでも「注目されたくない」との立場を示していたLocalThunk氏。当分は自分のためだけのゲーム制作で気分転換を目論んでいるとも語るなど、表舞台と一線を置いた穏やかな私生活を守る事こそが『Balatro』のようなヒット作を生み出す秘訣なのかもしれません。