
当メディアでもお伝えしているNVIDIA製GPUの不安定化問題ですが、前世代機の4000番台にも拡大している模様です。
4000番台ではブルースクリーン誘発も報告されており、一部ではフレーム生成とG-Syncの組み合わせがトリガーではないかとの分析もなされています。
ドライバロールバックで解消も代償あり、動作の不安定化は広範にわたる模様
PSA: Nvidia Widespread Black Screen or Hard OS Crash Issues on 4xxx (or older) Series Cards Need To Be Widely Known & Fixed.
byu/Scotty1992 inhardware
今回の報告者はRedditユーザーのScotty1992さんで、症状としては『サイバーパンク 2077』をプレイ中にPC全体がクラッシュするというもの。
CPUに「Ryzen 7 5700X3D」、GPUに「ASUS RTX 4070 Ti Super TUF」の組み合わせというゲーミング仕様のPCで、572番台の全ドライバーで発生し566番台のドライバーへロールバックすると解消するとのこと。
ただ、ロールバックにより動作に最新ドライバーを必要とするゲームが遊べない点、またアップデートで実装された新要素を使えないのが不満で、1500豪ドル(約14万円)で購入したグラボが1年足らずでまともに機能しなくなるのは受け入れがたいとしています。

こうしたユーザーらからの情報をまとめた上でテック系メディアtom's Hardwareは記事を公開、症状としてはブルースクリーンや再起動を要するハードクラッシュ、またシステム全体のフリーズであるとしたうえでDLSSフレーム生成とG-Syncの組み合わせが疑わしいとしています。
また、問題が報告されているタイトルとしては『サイバーパンク 2077』『Alan Wake 2』『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』を挙げており、いずれも572番台のドライバーでのフレーム生成使用時にスタッターやフリーズといった挙動の不安定さが報告されているとのこと。
コミュニティで編み出された解決法として、ドライバーロールバックやDLSSフレーム生成およびG-Syncの無効化、DLSSの旧バージョンへのダウングレードやリフレッシュレートを低くするといった方法を挙げています。
ドライバーのロールバックで解消するとはいえ、その結果遊びたいゲームが遊べなくなるというのは本末転倒。安定性をとるか新機能・ゲームを取るかゲーマーとしてはなかなか重い決断となりそうです。