
皆さん、『Forza Horizon 6』は遊んでいるでしょうか。発売当初から話題が広がり、同接は30万を越えプレイヤー数も軽々と600万以上に増え、その勢いはますます伸び続けています。
本作は日本を舞台にしているということもあり、日本の名所はもちろんのこと、ちょっとした田舎道の再現度も非常に高く、本当に日本の道を走っているような気分にさせてくれます。
そしてレースゲームである以上、最大の主役は車。現段階で収録されている数は600種類以上にのぼりますが、最新作となる本作では日本車が今までのシリーズより多くピックアップされています。そして、その日本車の中でも取り分け多くピックされている車種が存在します。
その車種は、今から約60年前に生まれました。自動車レースでの使用を主として開発され、自動車レースにおけるあらゆる規則の範囲内において、最大の性能を発揮する専用エンジンを組み込まれた車。
その結果、数々の大会で優秀な成績を収め続けることになり、人々から愛される車種となっていきました。現在でも人気は非常に高く、特にR32型・R33型・R34型は漫画やアニメなどの影響も重なり、日本国内は元より、海外での人気はさらに上回ります。
何せ状態の良い中古車であれば1,000万円以上の値がつくほどで、車好きたちにとって憧れの車種の一つとなっているからです。

これほどまでに車好きを熱狂させる車種の名前はそう、日産・スカイラインGT-R(日産・GT-R)。『Forza Horizon 6』においても重要なポジションを任されており、車がそこまで詳しくない人でも知っている人がいるくらいの有名な車種と言えるでしょう。
そして、現実でも圧倒的に人気ということもあり、「GT-R」は『Forza Horizon 6』以外でも実車が登場する多くのレースゲームにおいて重要なポジションを与えられ、その存在感を存分に示しています。
そこで、この「GT-R」という車がレースゲームにおいて、どれほど重要な位置を占めているのか。そのポジションを3つのタイトルに着目して、紹介していきたいと思います。不敗神話のR、ここに顕現。

『グランツーリスモ』の歴史は近代GT-Rの歴史
まずは『グランツーリスモ』シリーズと、「GT-R」のお話からしたいと思います。この2つは切っても切れない関係だと筆者は考えています。


初代『グランツーリスモ』が発売されたのは1997年末であり、この時期においてGT-Rは、「BCNR33」が丁度販売されていた時期。そんな最新の車種ですら初代『グランツーリスモ』には収録されており、何なら日産の収録車種の半数近くはGT-Rの冠名がついています。
そうしてシリーズが続く度、ナンバリングタイトルにおいて全ての『グランツーリスモ』にGT-Rは参戦し続けました。

もちろん、最新作の『グランツーリスモ7』でもたくさんの「GT-R」が収録されており、現段階で15台以上存在。これは『グランツーリスモ7』に参戦している日産車の半数近くを占めています。
それほどまでにGT-Rという車は、『グランツーリスモ』シリーズにおいて切っても切れない関係と言えるのです。
そしてもう一つ、この2つが強く結びついているという件も紹介しましょう。それが映画「グランツーリスモ」です。
映画においてもR35型 日産「GT-R NISMO」が登場しており、この車は映画用ではなく純粋なレーシングカーとして生まれ、GTアカデミーの名選手に乗り継がれていった経緯があります。
その結果、オークションでは当時5,000万円ほどの価格で落札された経緯もあり、『グランツーリスモ』と「GT-R」が深い関係性であることが改めて垣間見れるでしょう。
立ちはだかる壁としてのGT-R
次に紹介するのは、『首都高バトル』シリーズです。こちらでもGT-Rは登場しています。
特に最新作の『首都高バトル』ではプレイアブル解禁が中盤以降ということもあり、最高速がとにかく求められるゲーム性において、GT-Rのマシン適正が非常にマッチしている性能に。プレイヤーの大きな助けとなってくれます。

しかし、それ以上に『首都高バトル』シリーズを遊んでいる人にとって印象深いのは、GT-Rを愛車とする「迅帝」の存在でしょう。『首都高バトル0』で初登場し、初めて戦った際には、一瞬で300km/h近くまで到達するあり得ない超加速でぶっ千切られ、負けた人は多いと思います。筆者もその1人でした。
そうしてプレイヤーは「迅帝」を倒すために戦う場所を選定したり、マシンを変えたり改造したり……と、四苦八苦することになります。そうして迅帝を破ると、本当に達成感があるのです。
そんなラスボスが乗っている車は、日産・スカイラインGT-Rをベースに改造したもの。特徴的なテールランプがあっという間に消えていく光景には、美しさすら感じるものです。
GT-Rは車体そのものが大きいため、物理的にも大きな壁のように見えるのですが、それを追い抜くとき、普通の車を抜かす快感とはまた違った気分の高揚があります。

そして、GT-Rは新作『首都高バトル』において、新ライバルとしても追加。それが新『首都高バトル』屈指の人気キャラである「久遠のポラリス」です。
彼女もまたGT-Rを乗りこなし、プレイヤーの壁として立ち塞がる存在。しかも序盤ではBCNR33、後半ではR35に乗り換えてやってきます。
何度も戦うライバルキャラとして、これほど印象強く、そして強い相手として描かれているのは、やはりGT-Rというマシンの存在感があってこそだと筆者は思います。
海外人気が高いのも頷ける「GT-R」
そして現在人気の『Forza Horizon 6』におけるGT-Rの扱いについて、他の日本車より明らかに優遇されていると筆者は感じました。
最初のオープニングでもGT-Rがフューチャーされつつ自分でも運転するシーンがあったり、DLCの第1弾は「1990 Nissan #12 Skyline GT-R (BNR32 Gr. A)」だったりと、様々な場でGT-Rは登場しています。


また、収録されているGT-Rの種類も豊富。スカイライン2000-GTRからGT-R NISMOまで、あらゆる世代のGT-Rが10種類以上現時点で収録済となっています。
『Forza Horizon 6』はこれからもアップデートが予定されているため、1年後にはもっとGT-Rの車種が増えているかもしれません。

そして、『Forza Horizon 6』では全車種ではありませんが、ボンネットを開けて中のエンジンを見ることが可能。こうして1台1台見ていくと、それぞれのGT-Rの世代によって、エンジンの構成が細やかに変わっていることがよく分かります。


こうして見れば見るほど、GT-Rの心臓は数々の技術者によって作られており、それを忠実にゲームでも再現しようと熱が入るくらいには、GT-Rはゲーム開発陣側にとっても思い入れの強い車なのだな、とはっきりと感じられるのです。
GT-Rに込められた“R”の意味

そして現実では、GT-Rと名付けられた車種は2025年夏に生産終してしまいました。しかし、ゲームの世界においてはまだまだ現役であり、むしろこれからより多くのGT-Rがゲーマーの手で触れられていくでしょう。
そう、GT-RのR――「レーシング」の熱は、誰にでも触れることができる。
それこそがGT-Rという車たちが50年以上愛され続けている理由であり、レースゲームにおけるGT-Rが必須な存在である理由だと筆者は思いながら、今日もどこかのレース上でGT-Rのエンジン音を響かせるのです。















