Activisionの『スカイランダーズ』やディズニーの『ディズニー インフィニット』など、フィギュアや付属カードなどを使用してプレイする物理アイテムと絡んだゲームが人気を見せている昨今ですが、新たに海外にて同様のシステムを採用しながらもこの2作とは異なる硬派なファンタジー世界を題材にした『Prodigy』が正式発表されました。
先月末にも海外メディアへとプレスリリースが発行されていた『Prodigy』は、フランスパリのHanakai studioが手がけるターンベース戦略RPG。プレイヤーは指輪型のパワーシンボルを装着してセーブデータを読み込み、ハイクオリティなフィギュアを実際に専用ボード上で移動させ自軍を展開。さらにアルカナカードを使用して敵軍や敵プレイヤーと1vs1で戦うことになります。なお『Prodigy』はキーボードやマウス、ゲームパッド等の操作を一切使用せず、コントロールは前述した3つの物理アイテムにて行うスタイルです。
『Prodigy』の舞台は、多くの種族が生きるために「マナ」に依存しているThasysと呼ばれる世界。この枯渇しつつある「マナ」を巡って各文明が戦争を繰り広げる中、Thasysには世界の終わりである「All-Mother of Darkness」が近づいてきており、か弱く貧弱な人類の子孫であるプレイヤーは彗星Erisのお告げによって選ばれた英雄「Prodigies(異能の者)」の1人としてこの世界を救うこととなります。
着色済みで届けられる60mmスケールフィギュアのCGイメージ
製作はJean Bey氏が担当。通信にはNFCが使用される
Thasysの世界には、かつて「マナ」が豊富であった頃から魔法エネルギーに触れ精通するようになった「Sorcerer Kings」と呼ばれる勢力が存在。また「マナ」の枯渇に伴い魔法が使用できなくなった独裁者や指導者を打ち倒した奴隷や脱走兵たち「Free People」と呼ばれる勢力も登場し、彼らはThasysの南部大陸を占拠しています。
そんな混乱渦巻くThasysの世界にてプレイヤーであるProdigiesは、自身の魂を写しだす鏡であり協力者でもある「ガーディアンズ」と呼ばれる魔法のクリーチャーたちと協力し、人々から恐れられる存在「ウォッチャーズ」の1人としてゲームに参加します。「ウォッチャーズ」には「Sorcerer Kings」に忠誠を誓っている「Company of Throns」と、「Free People」を支援する「Comapny of The Storm」と呼ばれる2つの同盟が存在し、プレイヤーはどちらかへ所属することとなるようです。
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ガーディアンToboroとそのウォッチャーOrin Akiが率いるCompany of Throns。強い力を持ちつつも孤独を好むウォッチャーが集まっており、血に飢えたカンパニーとして人々から恐れられている。Sorcerer Kingsに忠誠を誓っている
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若きカリスマElonとそのガーディアンRotaに魅せられた人々が集うCompany of The Storm。名声や壮大な宿命に引き寄せられ才能ある若者たちが所属している。Free Peopleを支持している
『Prodigy』はUnreal Engine 4を採用し現在はPC向けに開発中。加えてMac/LinuxおよびPS3/PS4/Xbox 360/Xbox One/Wii Uも視野に入れられており、2015年終わりのリリースが予定されています。現在はKickstarterにて10万ドルの獲得を目指すクラウドファンディングキャンペーンを実施中です。