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ZeniMaxとid SoftwareがOculus VRとCEOを訴訟、ジョン・カーマック氏が手がけたRiftの技術を巡り

ZeniMaxがジョン・カーマック氏が担当していたVR研究の技術を求めるというニュースが海外を中心に報道されていましたが、この件にてZeniMaxとid Software側が訴訟に踏み入ったことが新たに明らかとなりました。

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今月初め、Bethesda Softwareの親会社ZeniMax MediaOculus VRとFacebookへメッセージを通達し、ジョン・カーマック氏がZeniMax在籍時代に担当していたVR研究の技術を求めるというニュースが海外を中心に報道されていましたが、この件にてZeniMaxとid Software側が訴訟に踏み入ったことが新たに明らかとなりました。

これはid Softwareが位置するテキサス州の裁判所へと訴訟の申立が本日行われたもので、id在籍時代にジョン・カーマック氏が手がけたOculus Rift向けの開発ツールにおける企業秘密の技術などを、知的財産権が発生しているにも関わらずOculus VRとCEOのPalmer Luckey氏が使用しているとZeniMax側は訴えています。ZeniMaxによればこの行為は契約違反、著作権侵害、不正競争に当たるとのこと。

この訴訟に対しOculus VRの代表者は「ZeniMaxによる訴訟には何のメリットもない」とコメント。「以前も伝えたように、ZeniMaxはOculusの技術へと一切貢献していない。Oculusは徹底してこれらの主張を退けるだろう」と抗戦の構えを見せています。

一方ZeniMaxのCEOであるRobert Altman氏は「知的財産は我々のビジネスの基礎を構築している。我々が開発し所有する知的財産が違法に不正使用されているのを見過ごすわけにはいかない」と発言。ZeniMax側の知的財産が横領され侵害されていることを改めて明言しています。

スタジオ設立時からの代表スタッフであり、id Softwareに在籍しながらOculus Riftの最高技術責任者も兼任していたジョン・カーマック氏は、昨年11月にそのidを退社してOculus VRへと専念。今年3月に入るとOculus VRをFacebookが20億ドルにて買収するという電撃ニュースが報じられ、これに伴いZeniMaxがFacebookとOculus VRへZeniMax在籍時にカーマック氏が手がけたという技術を使用しないよう通達していました。

先日両者が公開した公式声明やジョン・カーマック氏の発言を見ると、ZeniMax側は価値ある支援をOculus VR側に提供し、またCEOのPalmer Luckey氏がZeniMaxの技術を第3者に開示しないことを法的に認めていたと主張。一方でOculus側はこれを完全に否定し、またカーマック氏もZeniMax時代のコードは一切使用されておらず、VRに関する仕事が特許化はされていないとの見解を示しています。
《ishigenn》
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