NEXONは、基本プレイ無料新作ルートシューター『The First Descendant』をPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信予定です。
本作は、最大4人までの協力プレイが可能なSF作品。100年前、人類は次元からの恐るべき侵略者バルガスによって壊滅的な打撃を受け、イングリス大陸のほぼすべてを侵略されています。主人公は特別な力を持つ“継承者”として、侵略者から人類を守るための壮大な戦いへと挑むことになるのです。
人類を守る戦いの中では、さまざまな敵が待ち受けており、なかにはプレイヤーより遥かに巨大な存在も待ち受けています。プレイヤーは個性豊かな能力を持つ“継承者”（クラス）と、武器やモジュールといった装備品を組み合わせて自身を強化し、大陸の各地でミッションをこなしながら“継承者”という存在に隠された真相に近づいていきます。
本稿では、メディア・クリエイター向け先行プレイが開催された『The First Descendant』のプレイレポ&開発者インタビューをお届けしていきます。
豪快＆戦略性の高い戦闘が楽しめる自由度！
本作はゲーム開始時のプロローグにて、チュートリアルと“継承者”の選択を行います。今回のビルドでは、初期状態では3人の“継承者”が使用可能でした。初回プレイではグレネードを使用する「レピック」を選択、まずはチュートリアルとして、仲間の「バニー」と共に遺跡でアイテム回収の任務を受けることになります。
チュートリアルはとても丁寧で、ひとつのミッションをプレイしながら移動や武器の使い方、スキルなどの基本をしっかり学べます。本作の大きな特徴である「グラップリングフック」も、スイングなどテクニックを含めて使うので、チュートリアルを終えれば戦闘面では迷うことがないと思います。
戦闘では3種類の銃器が装備可能。ピストルやマシンガン、ショットガン、スナイパーライフルなど多くの種類があります。それぞれ運用に向いている距離や場面はもちろん、弾薬も異なるので適切な組み合わせも大切です。弾薬は敵を倒したりすることで入手可能です。
そして何より本作では「グラップリングフック」を使用した戦闘が快適。高いところへ移動して敵を撃ち下ろしたり、敵にフックをかけて近づいて近接攻撃やスキルを当てたり、ときには安全地帯まで逃げたりと、万能ツールとして活躍してくれます。クールダウンも短く、慣れてくるとジャンプと合わせて連続使用もできます。
プレイヤーは“継承者”として基本的に大勢の敵や強力な敵を相手にすることになります。銃とスキルの組み合わせやグラップリングフックの使い方、弾薬や回復アイテム回収のタイミングなど、連戦を生き残るためには戦略が重要です。とはいえレベルさえ適切ならば、雑魚敵はどんどん倒せるので豪快で自由度の高い戦闘は楽しめますよ。
豊富な装備品とカスタム要素！ルートシューターとしての楽しさ満載！
ルートシューターでの醍醐味はやはり敵を倒してアイテムを回収し、自身を強化することです。『The First Descendant』では敵を倒すことで銃のほか、プレイヤーの能力をアップするさまざまな装備品が獲得できます。その種類は非常に多く、同じ“継承者”であってもプレイヤーごとにまったく違う個性豊かなスタイルが楽しめそうです。
例えば武器に装着できる「モジュール」では、発射速度アップや属性強化といった基礎能力のほか、散弾強化（弾の散弾量アップ）といった特定の武器をより際立たせるものも。モジュールは装備している3つの武器それぞれに別のパーツが付けられます。ゲームが進むとモジュール性能の強化も可能です。
もうひとつ重要なのが“継承者”向けのモジュールです。こちらはステータスアップやスキル強化、クールダウン減少などの基礎能力強化があるほか、スキルの強化・変更・モジュールの容量増加など特別な効果を持つものも存在しています。基本的にモジュールは積めば積むだけ強くなるので、容量や系統に注意して沢山装備することが攻略の重要な鍵です。
さらに、拠点には武器の購入やクラフト、新たな“継承者”のアンロックといったさまざまな施設も用意されています。本作はいつでも使用する“継承者”を変更できるのですが、レベルは1からプレイすることになります。しかし、拠点で「マスタリーランク」さえ上げればモジュール容量などの基礎は引き継げるので、そこまで極端なやり直しにならずに快適にプレイできます。
なによりも新しい“継承者”をアンロックしたら、そのスキルに合わせたビルドを考えるのが楽しいのです。最初にアンロックする「バニー」は、高速移動や電気のスキルを持つ一方、スキルゲージが移動することで徐々にアップするという特殊な性質。スキルを使いやすくするか、属性を強化するかといった“継承者”ごとのビルドの選択肢は大きく異なります。
ミッションは多数！仲間と協力して難局に挑め
ゲーム内には複数のマップがあり、メインストーリーとともにさまざまなミッションへと挑むことになります。マップ内にはいくつかのクエストがあり、装置にアクセスすることで挑戦することができます。クエストは敵の殲滅や防衛、目標破壊など多彩で、クリア報酬も用意されています。
プレイ時にはマップ内に他のプレイヤーがいることも。他のプレイヤーが開始したミッションにも参加可能で、チームを組まなくても協力プレイを気軽に楽しむことができます。今回の体験プレイでは、たまたま同じマップにいたプレイヤーとメインストーリーを一緒に進めることができ、違う“継承者”のスキルで連携まで組むことができました。
また、ゲーム内にはオンラインセッション型の「特殊作戦」と呼ばれる特別なミッションも存在。拠点からは最大4人で強大な敵へ協力して挑む「ヴォイド迎撃戦」と呼ばれるスペシャルなチャレンジもあり、攻略することで報酬やアンロックのための素材などを獲得できます。
「ヴォイド迎撃戦」は通常の敵とは少し異なる戦いが楽しめます。討伐対象である巨神は破壊可能な部位や暴走状態といったモードが用意されており、プレイヤーたちは相手にあわせた戦闘スタイルが必要です。暴走状態を解除するために特定の部位を狙ったり、グラップリングフックを使用して弱点を狙ったり、本作らしい豪快で戦略性の高いバトルを楽しめますよ。
9月19日からクロスプレイ・オープンベータ開催！
『The First Descendant』は、2023年9月19日よりPC（Steam）/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneを対象としたクロスプレイ・オープンベータの開催が予定されています。ゲームに参加するためには公式サイトの特設ページから事前登録を行う必要があるのでご注意ください。
公式サイトから事前登録をしたプレイヤー向けには、テスト期間中に初期キャラクター3人を対象としたフルボディースキンを試せる引換券がプレゼントされます。さらに、テスト参加者には限定のエモートが獲得できるほか、プレイヤーレベル20に達した人には「バックパック装着アイテム」が用意されています。
ゲーム序盤からグラップリングフックやスキルを駆使した戦い方や、協力プレイでのさまざまなミッションが楽しめる本作。公式では、今回のクロスプレイベータテストに向けた開発者トークも公開されているので、こちらもぜひともご覧ください。
『The First Descendant』開発者インタビュー
Game*Sparkでは、今回の先行プレイにあわせて開発チームへのメールインタビューを実施。プロデューサーのイ・ボムジュン氏とディレクターのチュ・ミンソク氏が、本作のさまざまな要素について回答してくれました！
―― 『The First Descendant』の世界観のコンセプトについて教えてください。
チュ・ミンソク氏： 『The First Descendant』とは別次元からの侵略者バルガスと戦う人類のストーリーが描かれています。戦いの舞台となるイングリス大陸はバルガスの侵略によって荒廃し、生き残ったわずかな人類はアルビオンという都市に籠って必死に生き延びています。
しかし、生き残った人類の中から未知の力を持つ“Descendant（継承者）”が現れ、 継承者の努力によって、人類は反撃を開始します。『The First Descendant』の世界観は破壊された世界というディストピア的要素と、高度なテクノロジーというSF要素が融合しています。
―― 「Unreal Engine 5」ならではの美麗なグラフィックだからこそ出来た点、開発に苦労した点を教えてください。
イ・ボムジュン氏： ご存じの通り、『The First Descendant』はUE4.2からUE5.2を採用しています。
昨年のSteam版βテストに向けて、UE5.0 を採用した『The First Descendant』を開発しました。当時のUE5.0は不安定な部分もあったため、我々エンジニアやデザイナーたちは移行にかなり苦労しました。ですが、最終的により質の高いビジュアルに仕上がったと思っているので、後悔はしていません。
苦労した点に関しては、先ほど述べたエンジンアップデートによるコード変更が膨大で、ゲームを最適化するためにチームには多大な労力がかかったという点ですね。
高精細なグラフィックという点ではUE5.2にはたくさんの特徴がありますが、その中でも「Lumen」のおかげで、リアルでありながら印象深い、素晴らしいビジュアルを実現することができました。
――グラップリングフックの快適さはゲームの面白さに貢献しています。開発ノートでも進化の経緯を紹介していますが、開発としてこだわった点やプレイヤーにアピールしたいことがあれば教えてください。
チュ・ミンソク氏： グラップリングフックはスイングを付けることで、よりクリエイティブに移動することができるよう開発で改善されていいました。スイングは、地上に着地せずに空中で方向転換するために使用できます。プレイヤーの皆様には、グラップリングフックで戦いに有利な場所を見つけて、ぜひバトルに勝利してほしいです。
『The First Descendant』におけるグラップリングフックは、基本的なゲームでは主に移動目的として使用されますが「ヴォイド迎撃戦」では巨神にしがみつくために使用することができます。
「ヴォイド迎撃戦」において、巨神の部位を破壊することは、ボスからダウンをとってプレイヤーが自由に攻撃するチャンスを得るための、最も重要なポイントのひとつになります。経験を重ねた部隊であれば、迎撃戦でグラップリングフックをうまく使うことが、ダメージ回避につながり、巨神を倒すために重要だとわかるはずです。
――アップデートを通じて“継承者”の種類やコンテンツはどのように増えるのでしょうか？また、ゲーム内でユーザーが参加する期間限定イベントなども開催されるのでしょうか。
チュ・ミンソク氏： はい。『The First Descendant』では、アップデートを通じてキャラクター（継承者）や銃、モジュール、アクセサリーなど、さまざまなコンテンツを追加し続けていく予定です。
『The First Descendant』は、コレクションゲームとしての一面もあると私たちは考えているので、ゲーム内にはどんどん面白いコンテンツを追加していきます。そのためのバトルや戦略を考えることは、本作においてのコアな楽しみの部分だと考えているので、もちろん新しい種類のコンテンツを含めて、アップデートは続けていくつもりですね。
ゲーム内のイベントについては現時点ではまだ確定していません。韓国のオンラインゲームは、ゲームプレイ以外の楽しみやモチベーションを提供するために積極的にイベントを開催しています。『The First Descendant』は、1サーバーのグローバルサービスなので、どのようなイベントがふさわしいかというのを考えているところです。
まずは、もうすぐ開催されるクロスプレイ・オープンβテストで、さまざまなイベントを実施する予定です。 限られた時間でより多くのコンテンツを楽しめるように、キャラクターの成長を後押しするものも用意しています。また、スキンやペイント、エモートなど報酬がもらえるものもあり、多くのカスタマイズをお試しい ただけます。
私たちは『The First Descendant』のプレイヤーにとって何がベストなのか、βテストを通じてさまざまなことを試していこうと思っています。
――アクセシビリティについて。今回のビルドでは色覚補正の項目がありましたが、今後他の項目も追加される予定はあるでしょうか？
チュ・ミンソク氏：今はまだゲームの開発段階なので、アクセシビリティの機能よりもゲームプレイのコア部分に集中しています。もちろん、アクセシビリティを追加し続けていく必要性も感じています。
『The First Descendant』は基本無料のゲームなので、できるだけ多くのプレイヤーに楽しさを提供していきたいと思っています。開発としては、すでに「左利き用のゲームパッド設定」も用意していますし、今後さらに アクセシビリティの機能を充実させていくつもりです。
――最後に、読者の皆様にメッセージをお願いします！
イ・ボムジュン氏： こんにちは。『The First Descendant』プロデューサーのイ・ボムジュンです。今回、日本のゲームファンの皆様にご挨拶ができることを大変光栄に思います。私自身、ゲーム開発者として、また一ゲームファンとして、自分の制作したゲームを日本の皆さんに紹介できることをずっと心待ちにしていました。
個人的に『The First Descendant』は、特にビジュアル面で日本のゲームファンの皆様に気に入ってもらえる要素がたくさん詰まっていると思います。もちろん、ビジュアル面だけでなく、ゲームも楽しんでいただけるとより嬉しいです！
ゲームに関するご意見があれば、ぜひ教えてください。『The First Descendant』をより良いものにするためにも、皆さんのフィードバックを参考に、これからも改善に努めていこうと思います。ありがとうございました！
『The First Descendant』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに全世界同時発売を目指して開発中。2023年9月19日からクロスプレイ・オープンβテストも開催されます。
