ゲームソフト世界最大手のEAが、日本での開発部門を閉鎖するという話が出てきて海外でニュースになっています。今までのPCよりのゲームから、DSを中心にしたファミリー向けのゲームにもかなり積極的に取り組むという最近の姿勢は変わらないようですが、長らく結果の出なかった日本のスタジオを諦めてこれからは他の国で作るんだとか。
「私たちは、360やPS3向けに開発している時はスムーズに進まなかったので心配していました。でも、DSにフォーカスを切り替えてからはうまくいっているように見えました」
「(しかし)のべ3年近くの間、EA Japanとして出せたタイトルはテーマパークDSだけでした。移植になってから半年しかかかってません。ええ、確かにそれは大きな実績ではありません」
匿名を希望する従業員の方の話では、最近まで予想外のことだったようです。海外タイトルのローカライズはもちろん、特に日本市場のDSに向けたソフトの開発はこれからさらに続けたいようですが、日本の社内で開発を担当していたおよそ20人は配置転換になったそう。
一足早く発売の迫ったシムシティDSは日本を舞台にお城などの建物も登場するのですが、開発は[url=http://games.ign.com/objects/688/688089.html]EA Redwood Shores[/url]などの担当だそうで、今後は日本以外のスタジオに力を入れて開発していくようです。[url=http://www.1up.com/do/newsStory?cId=3157022]1UP.COM[/url]では、日本での開発が停止させられることは驚くべきことではないが、EAは中国やシンガポールなどアジアの他の地域での開発に傾倒しているようだとまとめられています。
「私はこの閉鎖がまた、中国や他のアジア地域で成長する可能性と比べて、日本のマーケットがエキサイティングなものにならないことの結果でもあると考えています」
日本の方なのかはわかりませんが、ソースとされる従業員の方はこう述べました。EAは、現在公式のコメントに応じていません。
ちなみに上の写真は、今年のE3でのEAブースからの1コマ。360度全体を覆おう専用の超巨大スクリーンを使って、EAの人気フランチャイズがずらりと映し出される様は、会場内でもかなりの話題を集めていたようです。
EAといえば、3月にはDS向けのもう一本[url=http://www.japan.ea.com/titles/index.phtml]ドラゴン桜[/url]が予定されていて、EAをして日本でしか売れそうも無い版権ものという意外な取り合わせが目を引いていたのですが、公式サイトを見るとスターウォーズやマーセナリーズといった外部デベロッパーによる"PARTNERS"ブランドになっていますので、資本的にも独立した別の開発会社のものでしょう。
ことDSやWiiのゲームに関しては、市場的にも日本国内の開発スタジオにチャンスがあると思うのですが、まさにこれからという時に少々残念な形の決断になってしまいました。EAのDSラインナップはともかく、PCを含めたハイエンド向けでも、これからローカライズに割くリソースが減ってしまったりなんかされたら[url=http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=1105]かなり痛い[/url]のですが、その辺はどうなんでしょうか…。
[size=x-small](ソース: [url=http://www.1up.com/do/newsStory?cId=3157022]1UP.COM[/url])[/size] [size=x-small](イメージ: [url=http://www.flickr.com/photos/frank/35128099/]Flickr[/url])[/size]
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