バイオハザード5を巡りゲームの人種差別表現について度々議論が起こりましたが、別のゲームに対して同様の論争が新たに持ち上がっているようです。
テキサスの大手地元新聞Houston Chronicleの記者が、Left 4 Dead 2などに人種差別表現があるとしてブログで非難しました。
“人種差別表現を含んだビデオゲームが増えつつある傾向に不快感を覚えます。
その中の一つとして思い浮かぶのは、ニューオリンズを舞台にしたLeft 4 Dead 2です。プレイヤーはゾンビの群れを倒しながらゲームを進めることになりますが、ゾンビの中にはアフリカ系アメリカ人の姿が見えます。最初のトレイラーを見た時、私にはハリケーン・カトリーナとその被害を連想させました。肥大化した遺体が浮かび多くの死者を出した災害の現場を、これほどすぐにゲームの舞台に設定したのは間違った判断です。”
同記者は、南部戦争時代を舞台にしたUbisoftのCall of Juarez: Bound in Bloodにも言及。主人公のRayが南部連合軍の上官であることから、奴隷制を支持する南部側の視点でしかゲームをプレイできないのは、リンカーンを尊敬する多くの人々の感情を害する、Ubisoftはしっかりリサーチをしたのか疑問だ、などと批判。
ニューオリンズやオールドサウスはゲームで扱うには非常に厄介な題材だと指摘する同記者ですが、GTAのLiberty CityやMass Effectの宇宙は素晴らしいゲームの舞台で、さらにはMedal of Honorでナチスを殺したりCall of Dutyで日本軍を火炎放射機で焼くのはまったく問題ない、と主張しています。
ソースのブログにはこの意見に反発するゲーマーのコメントが殺到し、例にによって炎上中です。(ソース: Game Hacks: Racism in video games: The new norm? via GamePolitics)
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