
去年と同様に、世界中からレビューが集まるMetacriticでの平均スコアをもとに「2010年のビデオゲーム WORST20」を選出しました。マルチプラットフォームの場合は同様の作品を総合して平均点を算出しています。点数順に並べてはいますが、レビュー数やレビューサイトの違いもあるので、多小の差は誤差の範囲と思って下さい。今年はダウンロード系ゲームを外し、お店に並ぶ製品タイトルだけをピックアップしました。
今年のロースコアの特徴はやはりモーション操作関連。KinectやMove対応のゲームが多数発売されており、作品の出来もある意味ローンチのように幅があったようです。そこに、中小メーカーの残念な作品、大手メーカーのやっつけ作品、映画タイアップの間に合わせ作品などが彩りを添えるラインアップとなりました。ただ昨年も少し触れましたが、カジュアルゲームやダウンロードタイトルなどを中心に、多くの作品がレビューされなくなっており、ここに並んだタイトルは、レビューされただけマシだった、という言い方もできます。
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Saw II: Flesh & Blood (PS3, Xbox 360): 4.5/10
どこにも緊張感がない。―Game Revolution
Last Rebellion (PS3): 4.4/10
並のグラフィック、それ以上に鈍重な戦闘システム。そして本当に忌むべき主要キャラたち。10年前に淘汰されていったJ-RPGを無理矢理フラッシュバックさせる作品だ。―Playstation Official Magazine UK
I'm not Alone (PC): 4.4/10
物語には純然たる恐怖と不気味な輝きがある。しかし、あらゆるバグ、クラッシュ、そして非論理的なデザインがゲームから輝きを奪っている。―Gamer Limit
Tom Clancy's Ghost Recon (Wii): 4.3/10
けっして起こってはならなかった、レールシューターというジャンルとゴーストリコンというフランチャイズの結合。考えうる限り最も退屈なタイムクライシス・クローンを造り上げてしまった。―Metro GameCentral
Naughty Bear (PS3, Xbox 360): 4.3/10
技術的に不適当で、道徳的にわびしい。―PSM3 Magazine UK
Prison Break: The Conspiracy (PS3, Xbox 360): 4.3/10
もしあなたがTVシリーズを見たことが無いなら、このゲームを買う理由が見当たらない。もし見たことがあるなら――やはり買う理由は無い。―Console Monster
Blood Drive (PS3, Xbox 360): 4.3/10
40ドルというプライスタグで、これがAAAタイトルでないとActivisionが理解しているというのは明らか。しかし、それは洗練や内容の不足のエクスキューズにはならない。―GameShark
Pure Futbol (PS3, Xbox 360): 4.2/10
ゴミのようなサッカーゲーム。本物の体験が待っていると主張するも、実際にこのゲームをピックアップしたプレイヤーを待ち構えているのは、リアルからほど遠いものだ。―IGN
Iron Man 2 (PS3, Xbox 360, Wii): 4.1/10
Superman 64以来最悪のヒーローゲームになりうる。―Game Revolution
Deca Sports 3 (Wii): 4.1/10
ハドソンの、弱腰で怠惰な作品。最初の二作と同様に、退屈なゲームプレイ、イライラする操作性、トータル的な魅力の欠如でダメになっている。―GameZone
Harry Potter & the Deathly Hallows, Pt 1: 4.1/10
世界で最も有名な魔法使いが、あらゆる魔法を失った悲しい日。―Nintendo Power
Clash of the Titans (PS3, Xbox 360): 4.0/10
私がレビューした中で最悪のライセンスゲームというだけでなく、あなたが考えうるあらゆる点でひどいゲーム。その醜さは罪だ。―IGN
Quantum Theory (PS3, Xbox 360): 4.0/10
もしGears of Warとスーパーマリオブラザーズの間に赤ん坊が生まれたら――それがQuantum Theoryだ。それは医者が溺死させようとするほど、弱々しく、奇形で、ぞっとするような赤子だ。―Destructoid
Naval Assault: The Killing Tide (Xbox 360): 4.0/10
仮にXbox Live アーケードとして見ても粗悪品。しかしお店の棚でこれを見ることは、海軍への敬意を失わせ、さらに彼らの顔へ平手打ちをくらわせる。―GameZone
Attack of the Movies 3D (Xbox 360, Wii): 3.9/10
このゲーム以上に、退屈で、生気がなく、醜いレールシューターはありえない。―GameInformer
Dead or Alive Paradise (PSP): 3.8/10
性に飢えた16歳には刺激的に見えるかもしれないが、他のあらゆるオーディエンスにとっては侮辱的な出来。懸命に熟成を目指すゲーム産業において大きな後退だ。―Videogamer
Power Gig: Rise of the SixString (PS3, Xbox 360): 3.6/10
リアルなギターをリアルなギターのように使うことをプレイヤーに許さない。代わりにあるのは、古くさいゲームを操作するために新しいおもちゃを使うということ。―Joystiq
Kung Fu Rider (PS3): 3.6/10
これをフルプライス(40ドルのプライスタグだとしても)で発売してもいいと、ソニーがどのようにして考えるに至ったのか。私の理解を超えている。―Game Informer
Fighters Uncaged (Xbox 360): 3.2/10
残念なモーション操作と報われないゲームプレイは、このひどい格闘ゲームから一切の楽しみを奪っている。良い点:あなたはフラストレーションで汗をかくかもしれない。―GameSpot
Deca Sports Freedom (Xbox 360): 2.4/10
もしマイクロソフトがKinectの輝かしい好例としてこれを出していたら、ゲーム史上最大の失敗として笑い者にしていただろう。幸運にもそうではなく、このゲームがたまたま、制作上においてもコンセプトにおいても破綻していただけだ。―GamesRadar
(ソース: Metacritic)
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