海外レビューで批評家から絶賛され、セールスも好調なスクウェア・エニックスとEidos Montrealの新作サイバーパンクRPG『Deus Ex: Human Revolution』。本作に登場するあるキャラクターに人種差別的な表現が含まれるとして、海外で議論を呼んでいるようです。
問題となったのは、主人公のアダムがストリートで出会うLetitiaという名前のアフリカ系女性キャラクターで、一部メディアやファンの指摘によると、奴隷制時代を連想させる南部訛りの口ぶりやダイアログの内容が、人種差別表現に当たるのではないかとのこと。
こうした批判に対し、スクウェア・エニックスは以下の公式声明を発表。
“『Deus Ex: Human Revolution』は複数の文化と社会経済背景を持つ登場人物を用意し多様性ある未来世界を反映したフィクションのストーリーです。それらのキャラクター達は2027年の未来に住む人々を描いていますが、特定の民族を否定的な見方で描写するような意図は一切ありませんでした”
この問題は米紙TIMEの記者も取り上げており、「最高のゲームにおける最悪の部分だ」と厳しく非難しています。(ソース: GamesRadar: Is Deus Ex racist? Square Enix responds, TIME.com)
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