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【ゲームPCアワード受賞記念インタビュー】プロが選ぶ安心・快適なゲーム環境「G-GEAR」

インサイドではウェブアンケートを通じて、ゲームPCや周辺機器の顧客満足度を調査する「ゲームPCアワード2012」を実施、ゲームPC部門の最優秀賞は、Project White(ツクモ)の「G-GEAR」が輝きました。そこでG-GEARを製造・販売する同社に受賞インタビューを行いました

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インサイドではウェブアンケートを通じて、ゲームPCや周辺機器の顧客満足度を調査する「ゲームPCアワード2012」を実施しました。2063名の回答の結果、ゲームPC部門の最優秀賞は、Project White(ツクモ)の「G-GEAR」が輝きました。そこでG-GEARを製造・販売する同社の大堀陽一氏と森秀範氏に受賞インタビューを行いました。

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―――今回は「ゲームPCアワード2012」でゲームPC部門の最優秀賞を受賞され、たいへんおめでとうございます。まずは感想をお願いします。

大堀: 本当にありがとうございます。お客様に採点してもらった賞ということで、喜びもひとしおです。

G-GEARは弊社のショップブランドPC「eX.computer」シリーズでも、特にゲームに特化したブランドです。 eX.computerでは、これまで常にお客様の声を新商品に反映させることと、新技術を搭載したPCを遅延なく市場に投入すること、そしてサポート体制を充実させることをモットーに取り組んできました。こうした日々の積み重ねが、受賞につながったと喜んでいます。

―――ありがとうございます。では、簡単に自己紹介をお願いします。

大堀: Project White取締役の大堀陽一です。3年前にヤマダ電機グループの新会社として設立され、弊社の前身である九十九電機より事業譲渡されました。現在は同社で業務関連と eX.computerの企画・製造・販売などの責任者を担当しています。

森: 同じくProject Whiteで商品企画部の課長をしている森秀範です。G-GEARの推奨ゲームなどで、ゲームメーカー様との折衝などマーケティング関連を担当しています。

――― eX.computer事業について、簡単に教えてもらえますでしょうか?

大堀: もともと九十九電機は昭和22年に創業し、昭和37年に会社が設立されました。アマチュア無線の機器販売からスタートして、アップルIIの取り扱いを皮切りに、PC販売を始めたのが昭和52年です。PCの比重が高まると共に、店舗が拡大していきました。私が入社したのは、ちょうどその端境期で、まだワンボードマイコンの時代でしたね。

ショップブランドPCの販売をはじめたのは平成5年の9月です。この頃はツクモの頭文字にちなんで、TSシリーズと呼んでいました。当時パソコンはNECなどのメーカー製が中心でしたが、ハードディスクやメモリ容量など、細かい部分でお客様のニーズとギャップがありました。そこで始まったのがTSシリーズです。

もっとも当時は、お客様が求めるスペックのPCを完成品で販売しているにすぎませんでした。それが7年前に改めて「eX.computer」という名称で、本格的にブランド展開を始めました。そこから独立する形でゲーム専用PCのブランド「G-GEAR」を立ち上げて「PCゲームを安心で快適に楽しめるPC」という位置づけで販売するようになりました。

―――九十九電機時代から自作PC向けのパーツを潤沢に販売されていますね。

大堀: はい、弊社にはパーツの相性をはじめ、さまざまなノウハウが蓄積されています。これをオリジナルPCにも当てはめました。

そもそも、お客様は新しい技術を使った商品を、早く自分で使ってみたいと思われます。しかしメーカー製PCでは、半年から1年遅れは当たり前です。そこでショップブランドPCの強みが出るわけです。またパーツ販売を通して、お客様からの情報も入ってきます。それらを活かして、最適なパーツ構成で販売しています。

―――数あるショップブランドPCの中でも、御社の強みは何でしょうか?

大堀: まずは3営業日以内に出荷と、納期が速いことですね。国内にあるヤマダ電機グループの協力工場で、生産体制を整えています。これにより、自分の求めるスペックのPCが、メーカー製PCと変わらない速度で購入できます。また、お客様からのアンケートを元にニーズを拾い上げて、新しいパーツもすぐに製品に取り入れています。コールセンターを自社で運営しているのも特徴で、そこでの情報も商品開発に反映させています。

実はeX.computerシリーズはリピーターが多いのが特徴で、アンケートでも購入者の約9割の方が、また購入したいと言っていただいているんです。たいへんありがたいですね。

―――ゲームPCマーケットの現状について教えてください。

大堀: 市場的には横ばいですが、『ファンタシースターオンライン2』『エルダースクロールV スカイリム』など、新しいソフトはどんどん出てきます。それにあわせて最適なPCが欲しいというお客様が多いですから、市場としては、まだまだ伸びていくと思っています。こうした人気タイトルに最適なスペックのPCを、リーズナブルな価格で提供していくのがG-GEARのミッションです。

―――G-GEARのラインアップ戦略について教えてください。

大堀: CPUやビデオカードなどを組み合わせて、人気ゲームに最適なスペックのPCを提供できるようにしています。下は約7万円から上は約20万円まで、さまざまなラインアップがあります。また、上位モデルとして「G-GEAR neo」というシリーズを本年5月から始めました。ボリュームゾーンは10万円ですが、平均単価は13万円くらいになっています。中には30万円、40万円といったこだわりのある高性能なPCをお買い求めになる方もいらっしゃいます。 

―――総合部門だけでなく、性能、本体デザイン、ブランドイメージや、事前の商品説明、事後のサポートなども高評価でした。中でも特徴的なのがデザインですが、どうやって決められていますか?

大堀: 筐体については、製造元の台湾メーカーと打ち合わせを重ねて、細かい部分を詰めていきます。特に去年の8月から投入した新筐体では、お客様から省スペース筐体を求める声が多かったので、従来のものよりサイズを一回り小さくしました。筐体を小型化すると、ビデオカードなど一部の部品が干渉する恐れもありますが、妥協せずに設計・デザインしました。ハードディスクがたくさん搭載できるなど、使い勝手の工夫も高めています。

――― 一口にゲーマー向けといっても、趣味嗜好はさまざまです。

大堀: そこは非常に難しいところです。コストやロット数、保管場所などを考えると、何種類もの筐体を一度に作るわけにはいきません。そのため、ある程度は最大公約数的なデザインになってしまうんです。以前は、ケースファンをLEDで光らせる事でゲームPCらしさを強調していた時期もありました。これは人気の一つでもありましたが、お客様の中には不要という声もありました。そこで次のモデルでLEDをオプションにしたところ、LEDを選択したお客様は2-3割に留まったんです。いろいろな意味で悩ましいですね。

―――筐体だけ別売りして欲しいという声はありませんか?

大堀: 確かにそういったお声もいただきますし、実際に売れると思います。ただ、そうすると、いろんなG-GEARやeX.computerができてしまいます。ブランド価値を下げないためにも、筐体だけの販売はしていません。

―――実際、ブランドイメージも第一位でした。

大堀: ネットショップでの売上も上がっていますが、お客様にとっては、実際に店舗があるという安心感が大きいのではないでしょうか。またネットショップの販売でも、きちんとパーツの構成を明記しています。実はショップブランドPCには、個々のパーツが不明な商品も多いんですよ。それをきちんと表示することで、安心感につながりますし、購入後のアップグレードなどもお客様自身で行っていただけます。さらに店員のパーツ知識が豊富ですので、そこでブランドイメージが上がっている点もあるかと思います。

―――お客様もプロ並みの知識を持たれているのでは?

大堀: そうですね。店頭でお客様から教わることも多いです。ただ、eX.computerシリーズの購入者アンケートを見ると、自作PCの知識がない人も多いんですよ。それが店員の説明で安心感を得て購入されるケースも多いです。

―――推奨対象となるゲームは、どのように決められるのですか?

森: はじめにメーカーさんとお話をして、動作基準を確認します。その後、お客様のシミュレーションを経て、最終的なスペックを決めていきます。たとえば『ファンタシースターオンライン2』であれば87,980円、液晶モニタとセットで約10万円くらいの設定になりますし、『バトルフィールド3』であれば、もっと高性能なPCが求められると想定されるため、より高スペックなビデオカードを搭載したモデルをご用意しています。

場合によっては、後からパーツ構成が変更になる場合もあります。たとえば『バトルフィールド3』では、もともとビデオカードにGeForce GTX 680を搭載していましたが、Radeonが欲しいというお客様の声にあわせて、新しくRadeon HD 7850を搭載した廉価版モデルが加わりました。


―――今後の注目タイトルについて教えてください。

森: 直近では『ファイナルファンタジーXIV』の大型アップデートに期待しています。現在も推奨PCを発売していますが、その際は是非、またご協力させていただきたいですね。他に『ブレイドアンドソウル』なども注目しています。

―――他店との競争も激しいですが、決め手はなんですか?

森: ブランドイメージだと考えています。安ければ良いというものではありませんし、どこのパーツを使っているか分からないので不安だというお客様もいらっしゃいます。今はインターネットなどで、そうしたお客様のコミュニティがあちこちにありますので、情報交換も頻繁です。そうした中で、徐々に弊社のブランドが高まっていったのではないでしょうか。

―――サポート体制について、もう少し詳しく教えてください。

大堀: 秋葉原に自社のコールセンターを構えています。受電率が80%を超えていまして、非常につながりやすいと自負しています。ここで購入後の質問や、修理などの声に、すぐ対応しています。更にサポートセンターにご来店いただければ、店頭で解決できます。

―――今後の展開について教えてください。

大堀: G-GEARはこれまでデスクトップだけでしたが、新たにeX.computerでノートPCもラインアップに加わりました。間口を広げるために、G-GEARのブランドを付けていませんが、ゲームPCとしても申し分ない性能です。お客様からも省スペースで3Dゲームを遊びたいというニーズが高くなっています。

そもそも日本は住宅事情もあって省スペースPCに関するニーズが高いのが特徴です。家の中で持ち運びができる点も大きいと思います。以前はノートPCのBTOも行っていたんですが、これを皮切りに、改めてラインナップを拡充していきたいですね。

また、将来的にはクラウドゲームも出てくると思いますので、そうした動きも視野に入れつつ、新しい製品を開発してきたいですね。

―――クラウドゲームではクライアントPCのスペックは関係なくなります。クラウドゲーム時代のゲームPCについて、どのようなイメージを持たれていますか?

大堀: これは一般的なPCも同じだと思いますが、数年前にネットブックが流行しましたよね。用途によっては、ネットブックで十分だという人もいるでしょう。しかし、中にはノートPCが必要という人もいらっしゃいます。それと同じでクラウドゲームは、きちんと押さえていかなければいけない市場だと思いますが、今までのゲームPC市場も残るでしょう。まずは、両方を追っていくしかないかなあと思います。

森: ユーザーアンケートの結果をみると、G-GEARを購入したお客様はゲーム以外にも、さまざまな用途で使われています。ゲーム実況の配信用だったり、仕事だったり。市場がクラウドに移行するには、まだ時間がかかると思いますし、その時もクラウドゲームしか遊ばないという人は、少ないのではないでしょうか。たとえばクラウドゲームをしながら動画を配信したいとなったら、ハードウェアにも相応のマシンパワーが必要になるでしょう。今後は、そうした用途専用のPCも考えられるでしょうし、そのころにはまた、PC自体も変化しているかもしれません。今までのようなハードウェア志向から、また変わってくるのではないかと考えております。

―――最後にひとことメッセージをお願いします。

大堀: 今回、受賞できたのは読者の皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございます。今度もお客様に満足していただける商品を販売していきますので、ぜひPCを買い換える時は、eX.computerやG-GEARをお願いします。

―――ありがとうございました。

《インサイド》
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