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オンライン4人Co-opスタイルFPS『PayDay: The Heist』(以下『1』)の続編『PAYDAY 2』の公式コミュニティがSteamでオープンしています。まだ情報らしい情報は記載されておらずストアページもないものの、すでにフォーラムにはインゲーム犯罪者の喜びの声が殴り書きされているほか、『1』のプロデューサーAlmir Listo氏の書き込みも見受けられます。今のところ開発元サイトに記載されている発売日は「2013年」のままですが、今後何らかの動きがあっても不思議ではありません。
『2』はこれまでにも情報が小出しにされてきました。『1』のゲーム中では、おそらく『2』の舞台になるであろうワシントンD.C.を示した画像がこっそり登場・相当の熟練プレイヤーですら解除困難な”Tester”なる(いかにも『2』のベータテスターを募集しそうな)超難度の実績が突然追加といった具合。ゲーム外では開発元OVERKILL SoftwareのDavid Goldfarb氏がTwitterのプロフィールでさらっと「『2』のディレクターをやっている」と記述してみたり、『1』の登場人物の一人がホワイトハウスを背景に佇む背筋が凍るようなティーザー画像が公開されたり、開発協力Starbreeze Studioの公式サイトに『2』のページが登場したりといった流れもありました。
『PAYDAY』のゲーム部分は、4人で結託し各キャンペーンを進めていく形式。まるで『Left 4 Dead』だと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、『1』ですでに世界観を同じくしたコラボマップが採用されており、単純な類似作品ではなくリスペクト作といったところ。また、ゲームバランスも『L4D』と比肩するシビアさで、低難度ですら一人欠けるとクリアが難しくなり、高難度では一人でも適切な進行を理解していなければほぼクリア不能という、犯罪行為の困難さを教えてくれる教育的味付けです。ゾンビの代わりにアメリカ全土から招集されたかのような大量のSWATたちが出迎えてくれます。
さらに、非常に魅力的なのが世界観。”payday”(給料日)なるタイトルで、『1』の段階でミッション内容が「銀行強盗」「囚人護送車襲撃」「宝石奪取」「誘拐と脅迫」「未知のウイルス強奪」等となかなかに不穏でした。主人公たちのキャラクターも立っており、各人のセリフも魅力的です。なお、いわゆるレベルに該当するのが”Reputation”(評判)、経験値に該当するのが”Cash”(現金)。前科者でも思いつかなさそうな発想です。
まだ発売日がほぼ未定であることに変わりはない『2』ですが、悶々としてきたファンには米国の社会情勢など不安要素があるなか「ちゃんと出る(出す)んだ!」という朗報にほかなりません。未プレイで興味をもたれた方は、本シリーズの複雑怪奇な誘引力を理解するため『1』で予習しておくのがよさそうです。(ソース: Steam)【関連記事】『Payday: The Heist』“Wolfpack”DLCが配信開始、Steamでは本編が75%オフ
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