*1: ただしいずれもNon-GAAP(GAAP: 「一般に公正妥当と認められる会計原則(GAAP)」に従わずに算出)の値。ソースにはGAAPの値も記載されています。企業の現時点での経営実態を表すためにNon-GAAPの値が併記されます。詳細は省略。
*2: 租税等の影響も含めた、運転資本の参考値の1つ。
[以下の値は原則としてGAAPのものを取り扱います]
引き続き数値的な部分について、売上高について48.6億ドルと2011年度の47.6億ドルから1億ドルほど増加(Non-GAAPでは49.9億ドル、2011年度比で5億ドルの大きな伸び)。内訳の1つとしてデジタル経由収益は、15.4億ドルと前年比32%増となっています。
2012年第4四半期にフォーカスすると、売上高は17.7億ドルと前年同期比で3.6億ドル増加。一株当たり利益は0.31ドルと前年同期比で0.23ドル増加。とくにEPSは通年で1.01ドルと前年比0.09ドル増であったことを考えると、いかに第4四半期が良好な結果をもたらしたかがうかがい知れます。
なお、ソース本文では直接触られれていないものの日本国内商慣習として気になる当期純利益については、通年で2012年が約11.5億ドル/2011年が約10.9億ドル。Q4については3.54億ドル/0.99億ドルとなっています。
同社CEOのBobby Kotick氏はこの結果について「記録的な業績を報告できることを大変嬉しく思っている。売上高、営業利益率、利益、そして13億ドル以上もの営業キャッシュフロー、そのいずれもが予想以上だ。」「成功の動力源となった情熱と創造力に富む優秀な従業員たちの働きに感謝したい。」と述べています。その上で、2013年の展望に関しては「確立されたフランチャイズと同時に、いくつかの新規IP(several new properties)にも引き続き投資していく。これらの投資が、今後長期的な視座に立った場合、株主へ最大限還元するために必要な成長維持をもたらすものと考えている。」一方で短期的な目標についてはすでにお伝えしたとおり、「確固たる利益性を追求するが、次世代コンソール機へのシフトや世界経済状況を鑑みると、Diablo IIIなどの大ヒットを生んだ2012年と比べると厳しいものとなるだろう」との見通しを述べています。
さらにビジネスハイライトとして、パブリッシャーとして結果を残せたこと、『Call of Duty』や『Skylanders』のフランチャイズ展開で成功したこと、『Diablo III』や『World of Warcraft』の好調などにも言及しています。今後の見通しとしては、1月29日にリリースされた『CoD BO2』向けDLC”Revolution”や、3月12日にリリースされる大人気RTS『StarCraft II』の拡張パック『StarCraft II: Heart of the Swarm』を好材料として挙げています。
Activision Blizzardの損益計算書や貸借対照表その他財務諸表および細かい数値データ、ならびに経営指針などに興味が湧いたかたはリンク先情報元(PDF注意)をどうぞ。(ソース: Activision Blizzard via GameSpot)【関連記事】『Call of Duty』シリーズ最新作が2013年Q4発売予定−Activisionが決算報告で表明
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