昨年9月にリリースされた『Mark of the Ninja』とは一味違うものの、今年もステルス2Dアクションに新たな良作が到来したようです。Game*Sparkスタッフが気になるタイトルを取り上げていく気になる*Spark、今回は6月初めにPC向けにリリースが開始されたSuspicious Developmentsの『Gunpoint』をご紹介します。
『Gunpoint』はステージクリア型のステルス2Dパズルアクションゲームで、プレイヤーはフリーランスのスパイRichard Conweyとなり、企業やジャーナリストあるいは警察といった様々な組織や人物から受けた依頼をこなしていくことになります。基本的には警備システムを掻い潜りつつ、マップ上に存在するパソコンからデータをハックして帰路につくというのがステージのクリア条件。各種任務には「最小限の暴力でクリアせよ」「発見者を残すな」といった副次目標も用意されており、契約通りにこなせば報酬がアップしていきます。
Conweyは基本的に超人的な能力やパワーは持っておらず、警備の目を掻い潜り極秘データを入手するためには様々なスパイガジェットを駆使していくことになります。その中でもメインとなるのが“Crosslinkデバイス”です。このCrosslinkデバイスは電子機器の接続を遠隔で切断したり繋げたりするという代物で、例えば監視カメラと繋がっている警報装置の回路を切断したり、電灯のスイッチを扉の開閉スイッチにしたり、敵の銃を動体センターとリンクさせ暴発させたりすることが出来ます。基本的にはステージ上に存在する全ての電子機器やスイッチを接続し直すことが可能です。
今作でのハイライトは、これら電子機器や建物の構造、時には敵である警備兵の行動といった各種要素を巧みに利用しつつ、プレイヤーが極秘データの入手経路を自由に考えていくシーンにあるでしょう。窓ガラスを突き破って建物に侵入するも良し、警備兵を音で誘ってその隙にデータを奪うも良し、回路を繋ぎ合わせ壮大なトラップを作りあげるも良し。プレイヤーは最初から全てのパズルピースが提示された状態で、ああでも無いこうでも無いという試行錯誤の楽しみを味わうことが可能、プレイヤーの様々な解法を許容するレベルデザインも非常に質が高いです。
同作のチェックポイントは4つの選択肢から選べるというユニークなシステムで、プレイヤーが起こした各種アクションの直前に加え、ステージ冒頭からのリスタートの内からどれかを選択することが可能。テンポ良く試行錯誤が楽しめます
唯一残念な点がボリュームの少なさで、全20ステージあるものの最高評価の取得を狙っても数時間でクリア可能。ただレベルエディターが製品版には付属しているので、今後コミュニティ製作のステージが登場していくかも
『Gunpoint』はSteamや公式サイトにて価格9.99ドルにて発売中。サウンドトラックや各種特典を同梱したエディションもリリースされているので、体験版や素敵なノワールBGMが気に入った方はこちらも検討してみましょう。
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