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昨年末、伝説的なSFストラテジーフランチャイズの再始動作としてリリースされた『XCOM: Enemy Unknown』。最近ではその数も少ない王道のターンベース戦闘システムと、原作を踏襲しつつ現代風のアレンジ加えた硬派な作風で世界中のゲーマーを唸らせた本作に、初となる拡張パック『XCOM: Enemy Within』が登場します。
11月の発売に先駆け、パブリッシングを担当するTake-Two Interactive Japanのオフィスにて一足先にゲームをプレイ出来たので、そのハンズオンレポートをお届けします。
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まずは、簡単に本作の概要を紹介。前述の通り『Enemy Within』は、PC版『XCOM: Enemy Unknown』の第1弾拡張パックであり、本編を手がけたFiraxis Gamesが開発を続投。拡張パックといえども、追加マップ、新規ストーリー、新勢力、追加ユニット等、コンテンツのボリュームは膨大で、同じFiraxisの最新作『Civilization V: Brave New World』同様、ほぼスタンドアロンタイトル並の収録内容になるとされています。
数あるコンテンツの中でも特に大きな追加箇所は以下の通り。
- ・新たなエイリアンテクノロジーが追加され、兵士の能力や装備品が更に充実。
・新施設“遺伝子研究所”が追加。それにより、兵士の肉体改造が可能に。
・新施設“サイバネティクス研究所”を追加。火炎放射器、グレネードランチャーといった新たな武器やMEC(メカニカル外骨格サイバースーツ)の制作が可能に。
・エイリアンの新種族“メクトロイド”や、XCOMに敵対する組織“EXALT”といった新たな脅威が登場。
・“メルド”と呼ばれる貴重なエイリアン物質が戦場で見つかるようになり、研究や基地のアップグレードで使用出来る。
・エージェントを戦場に派遣する新型ミッション“タクティカルミッション”や、“基地防衛ミッション”が発生。また、本編の1.5倍の規模に及ぶマップを多数追加。
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今回プレイ出来たのは、敵対組織“EXALT”の基地にエージェントを送り込む“タクティカルミッション”の1パート。これまでの『XCOM』では人類の存続を危ぶむエイリアンが最大の敵でしたが、新勢力となる“EXALT”はエイリアンに“ある種の同情心”を抱いた人間達によって構成された組織で『Enemy Within』では、エイリアンとの攻防だけでなく、XCOMチームを妨害する人間同士の戦いも大きくフィーチャーされているのです。
タクティカルミッションのフローは、ミッション開始前にEXALTの基地にシークレットエージェントを一人派遣し、後ほど通常ミッションと同じく編成した部隊でミッションマップに乗り込むといった流れ。エージェントはヘビーとMEC兵士以外ならどの隊員からも自由に選択する事が出来ますが、装備品がピストル一丁のみとなり、加えて一人だけ味方部隊と離れた場所からミッションが開始されるというペナルティを持つ点に注意を払わなければなりません。
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一見、シークレットエージェントは、ほぼ戦力にならない様にも思えますが、このクラスだけが使用出来る固有能力「EXALT通信ハッキング」という特殊なスキルが存在します。タクティカルミッションステージには、マップの随所にEXALTの通信リレイが設置されていて、それらをハッキングする事によって、一時的に敵部隊の武器を全て使用不能にさせる事が可能で、本ミッションの攻略における最も重要なスキルとなっています。
ミッション内容は本編同様ランダムに変化しますが、どのミッションも敵の数が圧倒的に多く、通常の隊員でシークレットエージェントをバックアップし、いかにしてハッキングで敵の総攻撃を防ぎ、形成を逆転させるかが成功の鍵です。
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今回難易度ノーマルで挑戦しましたが、序盤ミッションにも関わらず3回挑戦して3回とも失敗するという残念な結果になる程の難しさ。ただでさえ敵ユニットが多いのに、時間が経つと増援部隊も到着するので、カバーやクリアリング、監視を本編以上に入念に行わなければ、絶対にクリアする事は出来ないでしょう。
気になるローカライズについてですが、まだ正式な発表が行われていない為、詳細をお伝え出来ませんが、『Enemy Unknown』同様に日本語字幕に対応し、海外版とほぼ同じタイミングでリリースが行われるとの事。また、本編で使用したセーブデータもそのまま引き継げるという事です。
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『XCOM: Enemy Within』はPC、Macをプラットフォームに北米で11月12日、その他の地域では11月15日、日本では11月16日に発売予定となります。