各地で死者をも出した悲惨な災害が過ぎ去り新年を迎えた中、同スタジオが改めて自身らの近況を公式ブログにて報告しています。
公式ブログへの投稿によれば、イブの洪水被害によってHello Gamesは全てのPC、ラップトップ、備品、家具、開発キット、当時行っていた作業分の仕事を失ったそうで、保険業者などはこれらの損失を補い切れない模様、またその最低限の支払い額も不透明な状況とのこと。全損失額は「私は損失額について言いたくない、恐ろしい。多分小規模のゲームがファンド出来る」と伝えられています。
現在Hello Gamesはかなり狭い一時的な仮設スタジオを改築しつつ開発を続行中で、何人かは自宅で作業を続けており、数カ月後に新しいオフィスを構えるか、過去に利用していたオフィスをスタジオとして再建する予定。一方で開発チームのメンバー達は今回の一件を乗り越えゲームを作る情熱にみなぎっている模様で、「彼らは文字通り止められない。やり遂げた仕事を失ったというのなら、やり直そう。開発キットを盗もう。ボートの上で働こう。なんとしてもだ」とコメント。VGXにて発表されたSF探索ゲーム『No Man's Sky』の開発についても遅れは生じさせないとしています。
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ギルフォードの当時の様子。Hello Gamesの開発メンバーは無事だったことがすでに伝えられています
大きな被害を受けたHello Gamesは、開発資金を集める方法としてKickstarterを利用するアドバイスを多数受けたと告白しており、設立者Sean Marray氏も財政的にはKickstarterを利用するのも良い案だろうとコメント。一方で現時点の『No Man's Sky』にとって最適な選択では無く、我々はゲームに悪い影響を与えるよりも餓えを選ぶと記しました。Marray氏は、同スタジオの過去作『Joe Danger』を購入してくれれば、それがHello Gamesをサポートすることになると説明しています。
ブログ終盤にてRarry氏は「どうか我々のことを心配しないで欲しい、ここ数週間は大冒険に満ちていたんだ」と伝え、心配を寄せるファンに今後も開発環境を元に戻るよう継続して改善していくことを約束しました。自然災害という大きな不幸に見舞われたHello Gamesですが、今後は無事上手くいくことを願うばかりです。