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Hello Gamesが開発したオープンワールドアクションアドベンチャー『No Man's Sky』にて、大型アップデート「Worlds Part II」の配信が発表されました。こちらは新たなストーリーや惑星、動植物が追加される大型アップデート「Worlds」の第2弾で、更に広大となった宇宙がプレイヤーを待ち受けています。しかも無料アップデートです。
『No Man's Sky』は2016年のリリース以降継続的にアップデートを配信し、「Worlds Part II」でバージョン5.5になります。この相次ぐ無料アップデートを受け、海外掲示板Redditにて「無料アップデートを繰り返すHello Gamesの資金源はなんなんだ……」と言う議論が勃発しました。
確かに、運営型ゲームや個人開発の作品と違って『No Man's Sky』は買い切りゲームかつ、アップデートにも巨大な開発リソースが求められそうなゲームです。大型アップデート「Worlds」にかぎらず、他のアップデートにも少なからぬコストを割いているはず。どうやって9年間もの間、開発資金はもちろん、社員への給料を払っているのでしょうか?
これに海外ユーザーの議論は過熱。「Worlds」アップデートなどが「Hello Gamesがリリース予定の『Light No Fire』の開発を兼ねているのでは?」といった意見から、そもそものスタジオの規模について。さらには「個人投資家がいるのでは?」「Game Passでの継続的な収入かも」と“Hello Gamesがどうやってお金を集めているのか”ということを推測する流れが発生しました。
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そんな中で、あるユーザーは直近の「過去30日間のレビュー」に着目。1,719件の新着レビューがある(つまり現在も売れ続けている)としたうえで、コンソール販売などを加えると数万ドルほどの収益になるのではと推測しました。『No Man's Sky』の販売本数も加味したならば、誰かが独占的な給料を取らないかぎり、まだスタジオが維持できるとかなり納得のできる言説も投稿されます。
同じく無料アップデートが続く買い切りゲームには『Terraria』なども挙げられますが、これにも同じことが言えそうです(『Terraria』を開発したRe-Logicは新作ゲームを発表していますが)。莫大な売上を基礎に、現在でも古くならないゲーム性、そして無料アップデートによる新規ユーザー参入などが大きな支えになっているのかもしれません。
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どちらにせよ、『No Man's Sky』の2024年に配信された「Worlds Part I」を始めとした「Worlds」アップデートはさらなる“世界の拡張”を成し遂げています。久しぶりに『No Man's Sky』が遊びたいな……と思った方は再びプレイし、まだこれからの方も新規購入またはGame Passでのプレイで挑戦してみてはどうでしょうか?