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2014年4月4日に発売予定のゼニマックス・オンライン・スタジオが開発しているMMORPG『The Elder Scrolls Online』(以下TESO)を早期体験プレイする事が出来ました。今回は筆者が一人のプレイヤーとして遊んだ感想を、日記形式のプレイレポでご紹介していきます。
■はじめに
『The Elder Scrolls(以下TES)シリーズ』といえば、高い自由度と正統派ファンタジーの要素を併せ持つ有名なRPGゲームですが、「そのTESが“MMORPG”で発売される」と知った時、複数のプレイヤーとこの一貫した世界観を共有して遊べるようになるのか!とワクワクしたのが私の『TESO』に対するファーストインプレッションでした。
そして今回、早期体験プレイが出来るという事で喜んでプレイに参加。私の他にもGame*Spark/INSIDEライターのishigennとハヤカワが参戦。まず3人でどの勢力にするか、クラスは何を選ぶかワクワクしながらの話し合い。
『TESO』の世界は今までのTESシリーズ同様、“タムリエル”と呼ばれる架空の大陸が舞台。ストーリー自体は他のシリーズと直接の関係はなく、プレイヤーはまず3つの勢力から1つを選びゲームに参加する事になります。勢力ごとに作成できる種族が決めらていて、私は種族を“ダークエルフ”、クラスを“ソーサラー”にしました。私の所属する勢力は“Ebonheart Pact(エボンハート・パクト)”になりました。
このエボンハート勢力は“スカイリム”、“モロウィンド”、“ブラック・マーシュ” を統治している模様。PvEは基本的に勢力ごとに統治しているエリア内でストーリーを進めていく流れです。うーん、そうなると違う勢力を選んだハヤカワとishigennに会えないのでは……?いえいえそこはさすがのMMORPG、ちゃんと攻城戦やPvPをするために作られたエリアがあるんですよ!と一人でノリツッコミをしてみましたが、プレイヤーのレベルが10になると入場できるPvP可能エリア“シロディール”を待ち合わせ場所にしたので、まずは自分のレベルを10まで上げる事に。
■第1日目
キャラ作成とチュートリアル― そして早々に雪原の町にほっぽり出される。
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監獄の中からスタート。
キャラを作成してスタートすると、さっそくダンジョンの中!グラフィックや雰囲気、インターフェースなどは『The Elder Scrolls V: Skyrim』に近い感じ。プレイした事のある人はすんなり受け入れられそうです。
チュートリアルも兼ねているオープニングですがメインストーリーを簡単に説明すると、デイドリックプリンス(神や悪魔みたいな存在)の“モラグ・バル”が、タムリエルを征服しようと企んでいる&それに加えて3つの勢力がタムリエルの最高権力者になるため争っているという少し複雑なストーリー。
プレイヤーは監獄に閉じ込められているのですが、ここで1人の預言者と出会います。生身ではなく亡霊のような感じの佇まい。う~んこのお爺ちゃん、生きている人なのかしら……と疑問に思いつつ話を聞いていると、「ここから抜け出す必要があるから手助けよろしく!」との事でした。(かなり略した翻訳)メインストーリーの進め方は1つづつクエストを受けてクリアしていく形式。ゲーム内言語は英語ですが、大抵の事はクエストマーカーを目指せばなんとかなるようになっています。
さて、預言者のお爺ちゃんに手助けよろしく!とお願いされたわけですが、チュートリアル中もう一人の重要人物であろう“Lyris Titanborn”という女性に出会いました。リリスさんはどうやら預言者の存在を知っているようで、盲目の老人で生きている人間だよという情報をゲット。この監獄から脱出するまでの間、共闘してくれたのですが残念ながら途中で離れ離れになってしまい、さらにモラグ・バルの登場により預言者と一緒に大ピンチ状態になりましたが、なんとか預言者パワーで監獄から脱出成功!
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監獄から一転、とても寒そうな場所に……
が、どうやら預言者と私はそれぞれ違う場所に脱出したらしい。預言者曰く「新しい場所を調査してとりあえずいろいろ学んで!」と亡霊の姿で言われてしまったので、とりあえず近くにいる人に話しかけてみると、私がいる場所はスカイリム沖合いの“ブレイクロックアイランド”という場所。どうやら岸辺で流されていたところをこの町の人達に助けてもらったらしい。この町のリーダーである“Captain Rana”に話しかける事で、メインクエストが進みます。
ここからは自由に動き回る事が出来るので、メインクエストの他にサブクエストを遊ぶ事も出来ます。レベル上げなどはサブクエストをこなすのが一番効率もいいので、探索がてら受注できるサブクエストを全て受けていきました。途中サブクエストが増えすぎて、自分でやっといてなんですが「わけがわからないよ!」状態になった事は内緒にしません。
サブクエストを受注しながら、その辺に生えている草花を引っこ抜いたり、鉱石を発掘したり、木を拾ったり、虫をつかまえたり、釣りをしたり。途中クエストそっちのけで草や鉱石掘りに夢中になったせいで迷子になった事も内緒にしません。フィールドに落ちている自然物は、クラフティング(鍛冶・錬金・料理・製造・エンチャント)の材料になるので、見つけるとついクエストの事を忘れ一心不乱に草花を引っこ抜いてる状況に……農耕民族の性でしょうか。
■第2日目
雪原から火山地帯へ― クエストこなしてレベル上げ。能力値とスキル振りに悩む。
ブレイクロックアイランドでのんびり農耕民族と化しそうな私でしたが、このままだとずっと草花むしってるだけの日記になってしまうという危機感からメインクエストを進めると、お世話になった町がどこぞの兵士達に襲われ、町中が火の海に!序盤からなかなかヘビーな展開ですが、町のリーダーであるラナさんと残った住民たちで、新たな大陸へと避難する事に。
たどり着いた地方は“Bal Foyen”と呼ばれる場所。アルゴニアンが集まる最初の集落を抜け、メインクエストを受けて先に進む事に。この大陸からはかなり大きな都市も登場し、ギルド倉庫の施設や魔術師ギルド、騎乗できる馬も登場。馬ほしいー!と馬小屋にいくと、17,000ゴールドぐらいで販売されていました。気になる私の所持金はなんと200ゴールド!貧乏人は歩けよって事ですねわかります。
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始めの地域から一転して火山地帯が目立つ地域に。
大きな都市にもたどり着いたし、ここいらで誰かとPTを組んで強めのMOBを倒してみたかったのですが、残念ながら早期体験ベータに参加しているほとんどのプレイヤーは海外の方で、限られたプレイヤー人数や日本時間と海外時間のズレ、個人的な言語の壁もあり、PTをうまく組めなかったのは残念な点でした。と言っても、道中のメインクエストの対象MOBや、探し物をするクエストで周囲にいる方と挨拶したり、少し強めな敵を一緒に殴ったり、簡単な質問をし合ったりする事はできたので、気軽なクエストなら簡単な挨拶と会話で済みとても楽しかったです。
クエストMOBに関しては、PTを組まずにMOBを殴り合っても、クエストアイテムなどは個人分ちゃんと手に入るので「横殴りやめて下さい!」みたいな事は起こりませんでした。『TESO』にはPTを組んで攻略する事を前提に作られたダンジョン(グループPvEチャレンジ)などもあるので、正規オープンした際には個人的にPTを組んでMOBを倒しにいきたいですね。
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どのスキルをあげていくかはプレイヤーの自由。
2日目になると多少馴れてきたのか、レベルの上がりも早くなってきました。レベル5ぐらいになると、自分のクラスやスキル・アビリティの選択も少し迷うようになってきました。今回ソーサラーという魔法使いクラスを選択したのですが、純粋に攻撃力のある魔法スキルを筆頭に、ゴブリンを召喚して一緒に戦う事が出来るスキルなどもあります。好きに覚えればええやん!な気分でもあるのですが、覚えたスキルを使い続けることによってそのスキルに経験値が溜まっていき、一定の経験値がたまるとそこからさらに複数のアビリティを覚えられたりするので、使っていくスキルにポイントを振らないとちょっと勿体無く感じるんですね。
さらに戦闘クラス以外にも、武器スキルやアーマースキル、種族スキルにクラフティングスキルなどもあって、これら全てにスキルポイントを使用していく事になるのでなかなか大変。私は今回主に戦闘クラスにほぼ全てスキルポイントを割り振りましたが、やり方によっては「鍛冶スキルに全ポイントぶっこんでみました」という事も可能です。完全な職人キャラを作ってみるのもアリ??
■第3日目
リフテンを探検― 熊との出会い。(フラグ)
1日目、2日目はメイン/サブ両方のクエストをこなして進んでいたので、決められた地域やルートを通る以外にあまり探検らしい探検をしませんでした。TESシリーズが持つ、独特の雰囲気と広大で美しい景色を探索せずに終わるとは勿体無い!という事で、3日目はクエスト関係なく自由気ままに探索する事に。
ちょうど現在地である“Bal Foyen”の横の地方が“The Rift”と呼ばれる場所。スカイリムではハチミツ酒で有名な“リフテン”という町を覚えている方も多いのではないでしょうか。(ちなみにMAP上で、リフト地方の横大陸にイーストマーチ地方があり“ウィンドヘルム”の存在も確認しました。)
よーしパパリフテンに向かっちゃうぞーと道続きになっていたリフト地方に入国し、のんびり散歩していると第一村人(敵)発見!しかしよーく見てみると何かがおかしい。私のレベルが10に対し、このリフテンにいる敵のレベルは私の4倍以上もある。異様に高いレベル帯に不安を感じつつも、美しい自然の風景に心もなごみ、すっかりお散歩ムードに切り替わる私。そして森の中で出会った熊さん……後は何も語るまい。
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数十分後、生まれ変わった私は無事リフテンへとたどり着きました。めでたしめでたし。
■最終日
いざシロディールへ― 感動の出会いと巨人と私たち。
レベルも順調に上がり、あっというまに早期体験も終わりを向かえつつある最終日。レベル10以上から入場できるPvP可能エリア“シロディール”へ入場できるようになったので、さっそく一緒に早期体験プレイをしているハヤカワとishigennと落ち合う事に。
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早期体験プレイなのに黄色勢力(アルドメリ・ドミニオン)の伸びっぷりがヤバイ…!
PvP可能エリアという事もあり、今まで見てきたマップと形式がかなり違います。単に他勢力のプレイヤーとPv出来るだけでなく、3勢力間でお互いの陣地取り合いなどもあり、敵勢力の砦を攻略したり占拠する事で自勢力の砦にすることができます。その他、敵プレイヤーを倒したり敵勢力の砦を取り囲むことで、このシロディールエリアでは“アライアンスポイント”というものを獲得でき、このポイントを使い戦争用の装備などを買う事が出来ます。
探索がてら、敵勢力が制圧している砦に向かったらその勢力のNPCがいたため、私一人だったのもあり(言い訳)あっけなく死んでしまいました。PvP専用エリアなのかなと思ったのですが、どこの勢力にも属していない場所に行くとサブクエストが用意されていたので、中立エリア扱いでクエストをしていく事も可能みたいです。もちろんサブクエスト中に襲われる可能性もありますが……それはそれで面白そうです。
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念願のハヤカワとishigennに無事出会い、記念に1枚。
その後、巨人に喧嘩を売りにいったのは言うまでもない。
■早期体験プレイを終えて。
MMOなのに、まるで今まで通りのTESシリーズのシングルプレイと同じように、自分の自由なスタイルで遊べる点はかなり凄い。それに加えMMOらしく、PvP専用エリアで他プレイヤーと共闘したり戦ったりする事もとても楽しかったです。ゲーム内の言語が全て英語であり、書斎やメモで見れる『TES』の歴史などを綴っているであろう文書が読めなかった時は、残念ながら言葉の壁を感じてしまう部分も多少ありました。
ただその辺を散歩して『TES』独特の雰囲気を味わっているだけで、次第に言語すらあまり気にならなくなってしまう不思議な現象に陥りました。早期体験が終わってしまうのがとても残念に感じた私は、既に『TESO』の虜になっているのでしょう。探索できなかったあの場所どうなってたんだろう、あのスキル覚えたかったなぁ、草花引っこ抜いてポーション作りたい、クエストの続き遊びたいな、この日記を書いている途中にもいろんな事を思い出してしまい、続きを早く遊びたくなっているところです。
『TESO』を楽しみにしているプレイヤーの方達とまたゲーム内で4月にお会いしたいです。
■『TESO』プレイ動画
最後に、簡単にですが、今回の早期体験プレイを動画として撮影してみました。720p(HD画質)を選択すると綺麗な画質でご覧頂けます。
【The Elder Scrolls Online旅日記シリーズ】
その1: 筋肉モリモリオークで『TES』らしさを追求プレイ
その2: ダークエルフのぶらり冒険旅 ~シロディールを目指して~
その3: 癒し系カジート観光記 ~そうだ、王都へ行こう~
その4: 世はまさに戦国時代、筋肉モリモリオークが見たPvP攻城戦
その5: ダークエルフのぶらり冒険旅 ~シロディールを目指して~
その6: 癒し系カジート大戦記 ~初めてのPvP編~