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F2P戦闘機アクション『War Thunder』を手掛けるGaijin EntertainmentのCEO、Anton Yudintsev氏が、先週サンフランシスコで開かれたGDC 2014にてGameSpotのインタビューに答え、MicrosoftがXbox One/PCのクロスプラットフォームを容認しない現状について語ったことを、複数の海外メディアが伝えています。
もともとPC用に開発された本作、現在ヨーロッパのみではありますがPS4とのクロスプラットフォームに展開しています。しかし、今回のインタビューの中で同氏は「Microsoftは今後もクロスプレイを絶対に容認しない。つまり、『War Thunder』はXbox Oneでは出せない」と、同社との協力を絶望視しました。続けて、本作のようなタイトルはコンソール向けのベースインストールに限界がある為、クロスプラットフォームに対応することがきわめて重要なプロセスであることを踏まえて、同社が何故MicrosoftではなくSony側に歩み寄ったかの理由を語っています。
「Sonyの方がインディーゲームの開発とF2Pタイトル全般に対して断然オープンなのです」 Yudintsev氏によると、MicrosoftでのF2Pゲーム開発には承認に関する事前ルールが特にない為に、アカウントマネージャー個人の嗜好如何で決定が下されるとのことで、同社の姿勢が比較的消極的であることを説明しました。その上で、Microsoftのインディーゲームの開発ポリシーはID@Xboxプログラムの到来と共に変わりつつあるものの、同分野でSonyに追いつくまでには長い道のりであると付け加えました。「私たちの作品がいつの日かXbox Oneでも出せることを切に願っています」と締めくくった同氏は、Xbox OneとPS4のどちらが優れているかという議論よりも、ゲームのクオリティと作品が提供する内容が重要であることを強調しました。