◆両社の強みを生かした新しいIPおよびゲームの制作
角川ゲームといえば、今もっとも勢いがあるのはもちろんブラウザゲームの『艦隊これくしょん』でしょう。『艦これ』に登場する艦娘たちが『アーマード・コア』のようなシステムで戦うスピンオフゲームが出たら……? というのはゲームファンなら思わず考えてしまいそうです。もちろん想像の域を出ませんが、KADOKAWAはコミック、ライトノベルなどの分野で人気IPを多数有しています。それらがゲーム化される際に、フロム・ソフトウェアが開発を担当……などという未来はあるかもしれません。思えばファミコンブーム全盛だったひと昔前は「キャラゲーに当たりなし」などとゲームファンに言われてしまうこともありましたが、そんな印象を完全に過去のものとしてくれる一作が世に出るかも?
◆成長が見込まれる海外市場を見据えた事業展開
国内で受け入れられるゲームであれば、海外でも受け入れられるかというと別の話。かといって、海外展開も見据えていかなければ首が回らない……そんな閉塞感すら感じさせる中、角川ゲームスとフロム・ソフトウェアは海外でも高い実績を持っています。フロム・ソフトウェアの『DARK SOULS』は海外だけで200万本以上の大ヒット。北米で3月11日に発売されたPS3/Xbox 360『DARK SOULS II』(日本では3月13日発売・PC版は4月25日全世界で同時発売)も、発売からわずか1日で両ハードを合わせた全プレイヤーがゲームの中で200万回死亡したとして話題を呼びました。時を同じくして、角川ゲームスのPS3/Xbox 360『ロリポップチェーンソー』も全世界での販売本数が100万本を突破。その二社が手を組むとなれば、これは海外のゲームファンにとっても見逃せないニュースかもしれません。
『アーマード・コア』シリーズの世界観を築き上げ、『V』でプロデューサーを務めた鍋島俊文氏は「(社内で)美少女ゲームの企画を出したら意外と通るかもしれない」とメディアのインタビューに答えたことがあります。冗談まじりでの発言だと思われますが、そういうゲームも出るかもしれない土壌が、フロム・ソフトウェアには元々あったとも言えます。どんなゲームなのかまったく想像もできませんが、遠くない将来、本当にそのくらい驚きのタイトルがお目見えするかもしれませんね。
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