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『Sunset Overdrive』のプレイアブルデモに並ぶ列はMicrosoftのブース外にまで伸びていた。Insomniacの過去作『Fuse』や『Resistance 3』よりもはるかに大きな注目を集めているのは間違いない
『ラチェット&クランク』や『Resistance』シリーズで知られるInsomniac Gamesは、Xbox One向けの新作3Dアクションゲーム『Sunset Overdrive』を開発中です。E3 2014のMicrosoftメディアブリーフィングでは某人気FPSを思わせるシーンから一転、マッドネスな展開へと変貌する楽しいトレイラーを公開した同作。今回はプレイアブルデモが展示されていたので、早速ブースへ駆けつけプレイしてみました。
今回は前述のメディアブリーフィングにて正式発表を迎えたCo-opモード専用のプレイアブルデモが用意され、最大8人のプレイヤーでミュータントを撃退していくWave形式の「Night Defence」モードをプレイすることができました。舞台となる夜の都市には「Overcharge Vat」と呼ばれる防衛対象が2つ存在し、これが破壊されないようゾンビを倒していくのが目標となります。マッチ終了後は倒したミュータントの数などによって変動するスコアにてランキングが表示される仕組みです。
まず本作をプレイする前に驚いたのが、電線上でのグラインドやレンチを使用したスライドへの移行、壁走りなど移動アクションが全て「Trversal(横断)」という名でXボタン1つに収まっているという点。操作は詳細に見ていくと、左スティックで移動し右スティックで視点移動、LBでサークル状の武器変更UIが表示され右トリガーで射撃。そしてBで近接攻撃、Aでジャンプ、XでTraversalアクションとかなりシンプルなスタイルでアクションを即座に楽しめます。
スタッフから手渡されたこの操作資料には「Traversalは命綱だ!とりあえず動いていれば死にはしない!」とのメッセージが記されており、またブース内でゲームの解説をしていたInsomniacのスタッフは何度も「カバーシューターじゃない!AとXを常に押せ!」と声を挙げていました。とにかく動き回る、アクションするが本作の真髄。プレイアブルデモをプレイした限りではまさにその通りで、グラインドや壁走りをしている限りプレイヤーが敵の攻撃にさらされることはまずありません。
ただしTraversalのアクションを常にチェインさせるには、立体的なマップの把握やプレイヤーの操作スキルが要求されます。Traversalの爽快感を味合わせるためか今回展示されたデモでは滅多なことでプレイヤーは死亡せz、恐らく難易度は低く設定されてた模様。しかし高難易度のステージやミッションであれば、移動アクションに失敗したり途切れてしまい危険地帯に落ちてしまうと、ゾンビたちにタコ殴りにされ即座に体力がゼロになるような展開も待っているはずです。
- ■E3 2014プレイアブルデモにて登場した武器リスト
- AK-FU: マシンガン+バッドワード
- Falming Compensator: ショットガン+バーニングな後味
- One-Handed Dragon: ピストル+お祝い用花火
- TNTeady: グレネードランチャー+テディベア
- Captain Ahab: 鋭い正確さ+敵を魅惑する
- Freeze Bomb: AOE+あの「Let It Go」の映画
- ProPain Launcher: RPG+再生不可能なエネルギー
- High Fidelity: 高ダメージ+跳弾するレコード
様々な要素を過剰かつカオシックに融合させてみた結果、過去に類を見ないような独自のエネルギーを有することに成功したように見える『Sunset Overdrive』。このままこの方向性で進んでいくのか、あるいはより落ち着いたスキルフルな3Dアクションゲームの体裁へ整えていくのかはInsomniacの今後の舵取り次第といえるでしょう。
『Sunset Overdrive』は海外にて10月28日に発売予定です。