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『Civilization Revolution 2』はCivilizationシリーズのモバイル向けの最新作です。7月2日にリリースされた本作は、前作『Civilization Revolution』から3DグラフィックスやUIをブラッシュアップし、新しいユニットやテクノロジーを追加した内容です。今回、メディア用のプロモーションコードを頂いたので、筆者のiPhone5によるインプレッションをお届けします。
ご存知の通り、Civilizationシリーズはターンベース型のストラテジーゲームの傑作として親しまれています。前作『Civilization Revolution』は、その本家のシリーズを簡略化したコンソール向けのタイトルであり、2010年にはiOSに移植されています。本作はその続編となっており、現在のところはiOSのみでリリースされています。
UIがタッチパネル向きに
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基本的なルールやシステムは前作と同じです。ユニットを生産して土地を探索、都市を発展させつつ、少しずつ領土を拡大、そして蛮族や他の国家と戦争を行います。コアの部分の面白さは、本家シリーズと同じながらも、大胆にシステムを簡略化しているため、シリーズ入門作には最適です。
都市の維持費や幸福度といった概念がないため、都市をどんどん増やしていき、ユニットを生産して物量で攻めるというスタイルが基本になってきます。ユニットも同じ土地にスタックできるため、地形を活かした戦術をこらすよりも、効率の良い生産を考える方が重要となります。
前作からの変更点は、主に操作とUI部分。もともとコンソール向けだった前作に比べて、本作は最初からスマートフォンやタブレット向けにデザインされています。ただしタッチやドラッグによる操作系は、前作のプレイヤーだとかなり戸惑うところが多いように感じました。アイコンなども全体的に小さくなっているため、はっきり言えば、スマートフォンよりタブレットでのプレイを推奨したいです。
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特に目立った変化は、都市の画面です。都市の管理は前作と同じく、非常に簡略化されており、手動で労働者を配置しなくても、自動的にバランスよく割り振ってくれます。ただしユニットを即座に作る「緊急生産」や「建造物と偉人」の画面の操作が少々わかりにくかったです。
新たにユニットやテクノロジー、建造物が追加されましたが、ランダムマップで3回ほどプレイしてみたところ、大きく戦況を変化させるものはなかったように感じました。前作と同じく、他国を侵略するユニットでは騎馬兵や騎士、戦車が強力であり、前作と同様の戦術が通用しました。
前作はシド・マイヤーが直接、制作に関わったことで知られています。そのため、ゲームのメカニズム自体は前作の時点ですでに完成されており、本作『Civilization Revolution 2』には目立った変更点は見当たりませんでした。
今後のアップデートに期待できる「ライブイベント」
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本作における一番の新要素は、「ライブイベント」です。これは定期的にアップデートされるシナリオをクリアしていくもので、現在はアメリカ独立戦争をモデルとしたシナリオが配信されています。西暦1550年スタートでアメリカの東海岸が舞台となっています。北部のニューヨークとボストンがイギリスの領土となっているなか、少ない資源とユニットで制覇勝利を目指します。
実際にプレイしたところ、主力となる大砲ユニットが1つあるだけで、アメリカ軍側の軍事力は劣勢です。騎士を生産してニューヨークに波状攻撃を仕掛けても、都市内のライフル兵には勝てません。結果として、しばらく内政に力を入れてから戦争を仕掛ける必要があるようです。しかしながら、もたもたしていると南部からスペインが侵略して来ます。このあたりのバランスはなかなか上手くできており、慣れたプレイヤーでもやりがいを感じる内容になっていました。
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他にもシナリオエディターが実装されており、勝利条件や時代などを好みに変化させてプレイができます。前作のコンソール版にあったオンライン戦が無い分、シングルプレイを充実させた作りになっています。「ライブイベント」の内容も今後はアップデートされていくようなので、末永く楽しめるアプリと言えそうです。
Civ入門としては最適
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以上、本作は前作の正統進化と呼べる内容であり、シリーズ入門作としてはマストバイのアプリと言えます。UI部分の変更点は好みが分かれると思いますが、本作が初めてという人ならすぐに慣れると思います。
価格は1500円とモバイルアプリとしては高額。とはいえ、「ライブイベント」のアップデートが今後期待されるため、ボリューム不足ということはまずないでしょう。Civilizationを手軽にどこでも楽しむという点では、十分満足できる内容です。