元ValveのVR開発者、ヴァーチャル・リアリティの未来に警鐘「究極のMMO-RPGへの入り口」 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

元ValveのVR開発者、ヴァーチャル・リアリティの未来に警鐘「究極のMMO-RPGへの入り口」

過去に例を見ないほど大きな動きを見せている「ヴァーチャル・リアリティ(VR)」分野。ゲームだけでなくエンターテイメントやソーシャルでの活用も視野に入る中、元ValveのVR開発者Fabian Giesen氏がGitHubに記事を投稿し、VRの行き着く先について語りました。

ニュース ゲーム業界
VRヘッドセット「Oculus Rift」やルームランナー型デバイス「Omni」など、過去に例を見ないほど大きな動きを見せている「ヴァーチャル・リアリティ(VR)」分野。ゲームだけでなくエンターテイメントやソーシャルでの活用も視野に入る中、元ValveのVR開発者Fabian Giesen氏がGitHubに記事を投稿し、VRの行き着く先について語りました。

Fabian Giesen氏は2012年1月から9月、また2014年2月から4月までValveのVR分野においてプログラマーとして携わっていた人物。Gisen氏は2012年、Valveの退社する際にEメールを送っており、その中で「VRの行き着く先は根本的に反社会的のように思える。前進し続けるエンターテイメントの悲しき軌跡を辿り終えれば、さらに社会的な体験の共有から遠く離れることになる」とVRが行き着く反社会的な未来について言及しました。

VRが行き着く反社会的な未来とはなんなのか?Gisen氏はGitHubへの投稿で、自身がオンラインゲーミングに制限や固執や抽象化、疎外された社会関係を見出していると説明。そしてVRの持つ根本的な構造が、究極のMMO-RPG(VR対応のMMO-RPG的なバーチャル世界)への入り口になると主張しています。現在のMMO-RPGにはボイスチャットで話しレイドに行くような、現実世界と比較すると非常に限られた質素な交流しか存在しません。しかしVRを通してMMO-RPGがより贅沢な交流とインタラクティブな環境を備えたとき、人々が現在以上に仮想環境へ傾倒してしまのではないかと訴えているのです。

またGisen氏はFacebookがOculus VRを買収した件についても触れ、VR対応のバーチャル世界が普及し、企業がユーザーの願望よりも広告収入を優先するようになる未来があれば「本質的にゾッとするコンセプトだ」とコメント。「じゃあ君のフレンド全員を知っている企業によって運営されているMMO-RPGユニバースの共有を想像してみてほしい。"やあ、君たちのフレンドは全員いまプレイしているよ、君も参加したくないの?"と興味を最大限に惹きつけるんだ。広告主達に関心を売りつけ、君がやった行為全てに関して詳細なプロフィールを作り上げる。彼らは将来的にこんなことを推し進めていくことが可能だ」と続け、VRを通して広告収入を推し進める未来を想定しています。
《ishigenn》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. 【PC版無料配布開始】魔法が自作できる見下ろしアクションADV『ミストラリアの魔術師』Epic Gamesストアにて

    【PC版無料配布開始】魔法が自作できる見下ろしアクションADV『ミストラリアの魔術師』Epic Gamesストアにて

  2. 『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介

    『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介

  3. 「やだ…私のゲームまるまるコピーされて売られてる…!?」海外ゲーム制作者、掲示板で告発

    「やだ…私のゲームまるまるコピーされて売られてる…!?」海外ゲーム制作者、掲示板で告発

  4. 「PS Plus」3月度フリープレイ作品発表!昨年10月発売の『ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者』、挑戦的ロボゲー『リレイヤー』など3タイトル

  5. 『ダークアンドダーカーモバイル』タイトル変更の見通し―KRAFTONとIRONMACEの契約終了で

  6. 「90歳になってもゲームを更新していたら面白いと思う」―エリック・バロン氏が『Stardew Valley』の更新はいつまでも続けていたいという考えを明らかに

  7. 『龍が如く8』や『真・女神転生V Vengeance』など人気タイトルが最大80%オフ!「セガ3月ひなまつりセール」開催中

  8. 元『ブルアカ』スタッフ設立ゲーム開発会社、ネクソンの未公開プロジェクト流出の疑いで韓国警察が捜査開始

  9. 発売約1ヶ月前なのに…すでに入手した人物現る『アサクリ シャドウズ』プレイ映像流出にユービーアイ「パッチ適用前なので拡散避けて」

  10. 日本舞台のドリフトレースゲーム『Japanese Drift Master』がMAZDAとのライセンス契約を発表!

アクセスランキングをもっと見る

page top