我が編集部も早くより着目してきたタイトルだが、gamescom2014にて開発元であるFREEJAM(英国本社)のブースへ満を持しての突撃取材を敢行。同社PRマネージャーのオツン氏にへインタビューを行える運びと相成った。ご対応いただいたオツン氏だが筆者の英検3級レベルの英語力を気遣い、微妙に流暢な日本語で応対いただいた。些か読み辛いところもあろうが、オツン氏の男気に痛み入りその内容を出来るだけ原文に近い状態でここに掲載したい。

右がPRマネージャーのオツン氏、左はゲームデザイン担当のジェームス氏
――(カタカナの名刺を見て)オツンさん?で宜しいでしょうか?今日は宜しくお願いいたします。
はい、オツンです。こんにちは!宜しくお願いします。
――何でそんなに日本語お上手なんですか?
はい、私はポーツマス大学で日本語を勉強しました。毎週2時間3年間。それとプライベートレッスンも申し込んだりして。私の卒業論文は日本のゲームについてです。『何故西洋のゲームは日本では売れないか?』と言うテーマで書きました。リサーチの為に日本へ1ヶ月以上泊まって、飯田和敏様や他の有名なゲーム関係の方へインタビューいたしました。皆とてもいい人でとてもいい思い出です。日本大好きです。
――はぁ、じゃあ今日は宜しくお願いします。あの、まず会社の背景なんかについてお聞かせ下さい。
はい、うちの会社は以前はディズニーの関係会社として下請けでゲームの開発をやってました。が何年か前に不況の煽りを受け開発はなくなりました。だからマークさんを、今のCEOのマークさんを中心に5人が集まってFREEJAMを作りました。今は15人まで増えましたけど。
――では『RoboCraft』がFREEJAMの最初の作品なんですか?
はい、『RoboCraft』が最初の作品ですし、まだそれもαテストの段階です。
――凄いですね。最初の作品でこれだけの人気が出たんですね。
ありがとうございます。人気沢山あります。昨日Steam見たらF2Pので人気11位でした。
――日本でも多くのファンに受け入れられ活発なコミュニティがあるようですね。
はい、日本の人気とても嬉しいです。
――今のプレイ人口はどれ位でしょうか?
Steamの前は50万人でした。でもSteamに入った時に毎日毎日4万人に増えました。今は160万人です。世界で。ロシアが一番多い。ロシア、アメリカ、イギリス、そして日本。
――急にプレイヤー人口が増えたんですね。
はい、だからバランス変わりました。ニュープレイヤー増えてゲーム全体のバランスも変わりました。古いコアなプレイヤー達は進め方を分かってましたが、(100万人以上の)新しいニュープレイヤーはやり方ちょっと違います。だからゲームの中のバランスも変わりました。
――バランスと言えばネット上では武器のバランス調整もおかしいと言う声もありますがご存じですか?そしてこの先のバランス調整の計画はありますか?
はい、全部ご存知です。ネット勿論見てます。あとプランもあります。今週(2014年8月第3週)くらいですけど。今週にレールキャノン。アキュレシー(集弾性)が悪いになります。ダメージもちょっと変わります。
――レールキャノンが当て辛くなると?スナイパーが不利になりますね。
はい、もっとカウンタープレイ(接近戦)を有利にしたいと思います。
――より直接的なやりとりの戦闘を重視する方向に調整していくと言うことですね?
はいそうです。
――ネットの評判は見てらっしゃるんですね。
はい、出来るだけ全部見てます。日本はWIKI早かった。ありがとうだった。ツーちゃんも見てます。
――結構攻撃されてますね?
ぜんっぜん大丈夫です。私も若い時ネットで口悪かったです(笑)。でも本当嬉しい。日本の人に悪い人いない。プレイヤーを見てて全部分かってます。悪口の意見言ってもらえること大事と思います。皆の意見聞きたい、だから全部見てます。前はツイッターもいっぱいツイートしてくれた。嬉しかった。今少ない。寂しい寂しい。(オツン氏iPhoneを取り出し保存している日本プレイヤー達の愛機をひとしきり見せる)
――はあ……、まあ今から始めるプレイヤーに向けて、例えば、ゲームを有利に進めるコツみたいなものは何か有りますか?
はい、皆大きいマシン作りたい。大きいマシンにいっぱい武器つけるがベスト思ってる。私違います。私のマシンは小さいです。小さい軽い。弱い。武器はSMGを3つだけ。当たったら死にます。でも早い。早く動いてBehind(背後)を取る。で、後ろから、こう、チャってね(ナイフで突き刺す動作で)。
あと人はこのゲーム勝つにはお金使う大事皆言います。でもその時私こう言う。私はこのゲームでお金は使う筈はないですから、私はプレミアムは全然使いません。でも私はこれでティアー7です。Pay To Winなゲームでは無いですから。お金使うなくても勝てます。アイデア大事。ストラテジーもっと大事です。上手くいかない時はストラテジーのチェンジも大事です。

――コンソール、PlayStation 4やXBOX ONEへの移植予定は有りますか?
あの~今は、いえ、I can't say(言えません)。
――言えないってことはあるんですね?
いや、それは言えません。英語でも日本語でも言えません。
――(可能性は)ゼロじゃない?
……まあな
――どっちですか?白い方?黒い方?(←どっちも黒だった)
実に言えません。
――え~?マジで?え~何だよ言っちゃえよ~。
うん……、え~これはどうですか?今日ソニーの人と話しましたね。私達はコンソールも好きです。
――なるほど、つまりFREEJAMとしてはコンソール移植は前向きに考えていると言うことですね。
そんな感じだと思います……。
――他に何か新しい要素、ニュースは有りますか?
あ~それは出来るかな。I don't know I can say it(これ言っていいかわかんないよ)
――え~また~?言っちゃえよ~。何?新しい武器とか新しいブロックとか?
あ~(トホホ顔)……一つ。日本の人これ大好きと思います。言っていいでしょうか?カモフラージュのプランあります。
――カモフラージュ?
ブロック別に自由に色ペイント出来る事です。どんなブロックでも。
――なるほど~、じゃああれっぽいロボットの色付けとか出来たりする訳ですか?
その通りですその通りです。日本のプレイヤーの人達はアニメやゲームのキャラ作るのとても上手ですから、(ブロックへの自由な色付けは)大好きだと思います。今はまだプランニングなだけですが実用化を目指します。
――ぶっちゃけいつαからベータになるんですか?
これはまだまだ難しい問題です。正直に分かりません。いつになるか。まだまだ沢山のアイデアがあって追いつきません。モーションエンジンとかも直したいし新しいブロックも増やして、まだまだ沢山ありすぎて追いつきません。でも頑張って進めます。
――最後に日本のプレイヤーに向けて何かメッセージをお願いします。
面白くて楽しいロボを作って下さい!皆のロボを見たいです。ツイート待ってます。
――今日はどうもありがとうございました。