当初予定していたように開発が進行せず、そのまま闇のなかに消えてしまうゲームプロジェクトは数多く存在します。ValveのFPSシリーズ最新作『Half-Life 3』は、前作『Half-Life 2: Episode Two』の発売からすでに7年が経過しているもののいまだ発売時期すら明らかにされていません。ファンが忍耐し続ける姿を見た2人のコンビが、現在の状況を打破するため広告キャンペーンをしようとIndiegogoにて資金集めをスタートしました。
Chris Salem氏とKyle Mazzei氏のコンビチームは、プロジェクト「We Want Half-Life 3.(俺たちは『Half-Life 3』がほしいぞ。)」のクラウドファンディングキャンペーンを開始しました。最終目標金額は15万ドル(約1,500万円)となっており、プロジェクト名通りコミュニティが『Half-Life 3』を求めていることを開発スタジオValveに訴える内容となっています。Indiegogoではさして珍しくないおふざけのキャンペーンかと思いきや、オリジナルPVを公開したり両者が海外メディアのインタビューを受けたりと、彼らはどうやら本気でこの企画を成功させるようです。
今回の広告キャンペーン、具体的には「Valveの全従業員に届くようさまざまな広告やプロモーションをうつ」という内容です。3,000ドルにて「WE WANT HALF-LIFE 3.」のGoogle広告を張り出し、9,000ドルにてValveの本拠地ベルビューにて広告宣伝車を走らせる。さらに4万5,000ドルが集まれば『Half-Life 3』が欲しいぞTシャツを来た大量のゲイブ・ニューウェルのそっくりさんをValve本社に向かわせるとのこと。最終目標額である15万ドルが集まれば、『Half-Life』ファンを集めてコンサートも実施する予定だといいます。
リワードは感謝の手紙、ピンバッジ、Tシャツ、アドワード、JJ Lewqis氏のオリジナルソング、そして"グッドカルマ"とのこと。
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すでにこの件を報じているVentureBeatや海外Kotakuなどは、この広告キャンペーンがValveにたいするハラスメントになるのではないかと指摘しています。YouTubeにて公開されたPVへのコメントや、資金の集まりが悪いところを見ると、コミュニティからの反応はあまりよくないというのが現状でしょうか。なにかと噂の情報が飛び出し騒動が起きる『Half-Life 3』ですが、続報は開発元Valveから直接聞きたいところです。