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クラウドファンディングで7000万ドル近い資金を得ているスペースシム『Star Citizen』。本作を開発するCloud Imperium Gamesを率いるクリス・ロバーツ氏が英国アカデミー賞(BAFTA)ゲーム部門でプレゼンを行い、クラウドファンディングの秘訣や今後のリリーススケジュールを語りました。
新たなリリーススケジュールでは、2015年春にFPSモジュールとPlanetside/Socialモジュールのベータを開始。夏にはマルチクルーシップを含むArena Commanderモジュール2.0をリリースし、その後はシングルキャンペーンのSquadron 42、Persistent Universe Alphaと続き、2016年に『Star Citizen』に商業ローンチを果たすと伝えています。
- 2015年春 Beta release of FPS
- 2015年夏 Arena Commander2.0 MultiCrew Ships
- 2015年秋 First Episode of Squadron 42 released
- 2015年末 Persistent Universe Alpha for Backers
- 2016年 Star Citizen commercial launch
リリーススケジュール
Planetside/Social Beta
プレゼンの主目的であるクラウドファンディングの成功については、ゲームのパブリックリリースまでに1億ドルに到達するだろうと語り、お金があることで沢山のことが出来るとしながらも、真に重要なのはコミュニティが作成されることで、彼らと経験の共有を構築できることだと明かしました。
また、開発に当たっては可能な限りの透明性を維持することが重要とのこと。月次報告でEAやMicrosoftで働いていたときよりも詳細なレポートを公開しても、全ての人を満足させることは出来ないと語りながらも、出来る限り情報を共有していくことが大切であると述べています。
恐らくゲームの歴史にその名を刻むであろう超巨大なクラウドファンディングプロジェクトで開発される『Star Citizen』。ゲーム自体の完成を待たねば成功したかの判断は難しいですが、巨大プロジェクトの先駆者として、多くのプロジェクトの参考になるのではないでしょうか。