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開口一番「自分が嘘つきだという自覚はありますか」というド直球の質問を投げたのは同メディアのJohn Walker氏。Kickstarterページで7ヶ月と宣言していたPC版の開発期間をはじめ、多くのプレッジゴールが実現できていないことに対して鋭い指摘を連発しています。Rock, Paper, Shotgunが掲載したインタビューの全文はこちら。感情的になった両者のやりとりが一字一句文字に起こされています。
その中でピーター・モリニュー氏は、新規IPの開発における期間や予算を寸分違わず正確に予想するのは業界歴30年のベテランでも不可能であると主張。クラウドファンディングによる開発資金だけでは到底完成に満たなかったことを明らかにしています。そのほか、製品版を夢見て私財を投じたファンへ返金するべきではないかと問われ、「私が開発を投げ出していたのなら至極まっとうな指摘だろう」と、決して開発を諦めていないことを強調。作品に秘めたありったけの想いを告白しています。
他に類を見ないほど歯に衣着せぬインタビュー内容は海外フォーラムでも一躍注目の的となり、モリニュー氏に対する批判は殺到しています。しかし、Kickstarter資金の不適切な運用やSteam早期アクセスの最中に頓挫したプロジェクトの例は本作に限らないことから、同氏の発言を擁護する声も決して少なくはありません。そんな中、The Escapistの元編集者でDestructoidのレビュアー経験もあるフリーのゲームジャーナリスト、Jim Sterling氏も、自身の運営するコメンタリー動画「The Jimquisition」で独自の見解を述べています。
リズミカルな音楽に合わせて語られるラップ調のマシンガントークですが、Sterling氏のポイントを一言で例えるなら「いつものこと」。モリニュー氏は過去に『Fable』シリーズを開発してきた頃から”守れない約束”を宣言してきており、完成期間の誇張など今に始まったことではないと説明しています。さらに、同氏がプレスインタビューは金輪際受けないと逆ギレしたことについては、「彼は帰ってくるよ。いつもそうだ。あいつが空は青いと言ったら、マジで窓の外を2度見するね」と一蹴。同時に「一応言っておくが彼のことは嫌いじゃない。才能のある人物だと思っている」と、率直な評価も述べています。